【日本人体質のウソ】日本人の「腸は長い」のか? ~便秘原因と排便~

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講談社から『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」 科学的事実が教える正しいがん・生活習慣予防(ブルーバックス)』という本が、発売されとても話題になっています。
 

 
海外で暮らしていた時に、日本人ってやっぱり、ちょっと特殊なんだなぁ・・・たくさん思って帰ってきましたが、「体質」もやっぱりぜんぜん違うんだよね。
 
私はこの「体質」というものを、個人的にすごく重要視しているので、いわゆる流行の健康法には、結構懐疑的。w
 
だから本を出版してから、「結局何を食べればいいんですかね?」って聞かれることが多くなって、結構困っています。笑
 
私は自分のカラダで試してみると、自分のカラダに合うものと会わないものはなんとなくわかるんですよね。お腹の張り具合とか、うんちやおしっこの変化とか・・・これをみなさんが自分で判断できるようなヒントをお伝えするのは新たな課題かも・・・。がんばります。
 
ということで、今回はその前提として、よく言われる日本人の体質と腸活について少しまとめてみたいと思います。
 

 

日本人の腸は長い?

「日本人は腸が長いので、便秘になりやすかったり、大腸がんになりやすかったりするらしい」とよく言われます。
 
でも、本当にそうなのでしょうか?
最近の研究では、実際はそんなに腸の長さは変わらないと言われています。人種の違いとは関連がなく、個人差の問題のほうが大きいんだって。
 
ここで、日本消化器内視鏡学会が調べた調査をご紹介したいと思います。この調査は、50歳以上の日本人とアメリカ人650名ずつ、合計1,300名を対象に大腸の長さをはかったもの。実際に測ってみたら、ぜんぜん変わらなかったそうなんです。
 

全対象における全大腸の長さの平均は日本人とアメリカ人でそれぞれ154.7cm,158.2cm,(p値:0.003,効果量:0.17),S状結腸と直腸を合計した長さの平均はそれぞれ63.3cm,62.5cm,(p値:0.23,効果量:0.07)であった.世代別では,50歳代で全大腸の長さの平均は日本人とアメリカ人でそれぞれ153.2cm,155.6cm,60歳代で155.2cm,159.3cm,70歳代で161.8cm,165.2cmで,日米ともに世代が上がるにつれて有意に長くなった.

【結論】日本人とアメリカ人の大腸の長さの差に実質的効果はみられずほぼ同等である.一方,日米ともに世代が上がるにつれて全大腸の長さは長くなる.
参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/gee/55/3/55_435/_article/-char/ja/

 
なーんだ、都市伝説みたいなものだったのかな?
 

日本人は便秘が多い?

そもそも日本人には便秘が多いって言われることが多いのですが、本当かなぁと思います。なぜなら・・・便秘の定義って結構曖昧な気がするから!
 
軽い感じで「ワタシ便秘なんですよ~」って言ったとしても、毎日排便がない場合に「」という人もいれば、3日~1週間排便がない人が「」と言ったり、毎日出てるんだけど、かたすぎて痔寸前みたいな方もいたり・・・一体何が便秘なんだろう?と思ってしまうこともしばしば・・・。
 
それが国際的な比較をするとなれば、もっと曖昧になってしまう気がするのです。
 
便秘の国際的な定義は、機能性消化器疾患の国際的部会で決定された「Rome III基準」があります。
 
この「Rome III基準」によると、便秘は以下のように定義されています。
 

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・排便回数が週3回未満
・硬便が排便時の25%以上(4回に1回以上は硬い便)
・用指的排便(指や綿棒などを用いて強制的に排便させる行為)が25%以上
・努責(排便時に強くいきむこと)、残便感、閉塞感がみられる頻度が25%以上
参考:http://www.benpi-naoru.net/benpi-teigi.html

 
結構厳密!笑 この定義を厳密に守った形で、国際的な便秘発症率を調べたデータは見つけられませんでした。やっぱり実際に同じ条件で便秘かどうかを判断した場合、本当に日本人は便秘が多いのかは・・・ちょっとまだ、何とも言えない感じがします。
 
実際に海外生活をしてみて思ったのですが、日本人ってなんでも病気とかにしたがるような気がするんです。心配性なのかな?だから、自分で「ワタシ便秘」と言っている方がいても、それを統計的なデータとして使うのはキケンな気がするんだよね。。。
 
排泄量という意味では、糞便量を同じ条件で比べたデータがあり、日本人の糞便量はアメリカ人の糞便量より多いことがわかっています。
 

アメリカ人の糞便量は日本人の4分の3程度の150g。排泄量が少ないのは、脂肪、タンパク質、糖質が多く、食物繊維が少ないからにほかならない。だが、食事の欧米化は、日本人の糞便量を確実に減らしている。
参考:http://healthpress.jp/2015/06/150g200g520g.html

 
その違いを生んだ原因は、食物繊維量の違いで、これだけで見るとなんとなくアメリカ人のほうが便秘なんじゃ?っていう気がしなくもないですよね。笑
 
もちろん、いらない糞は出したほうがいいので、食物繊維をたくさん摂ることは大事だな~と思います。
 

国別の糞便量を見ればわかるように、食物繊維をよく食べる国の人ほどウンチが大きい。「その国の人の健康状態は、便の大きさを見ればわかる。便が大きい国では病院は小さくてすむ。便が小さければ大きな病院が必要だ」。バーキット博士のまさに蘊蓄(うんちく)を込めた証言は、強い説得力がある。
参考:http://healthpress.jp/2015/06/150g200g520g.html

 

日本人は大腸がんになりやすい?

日本人の大腸がんでの死亡率はここ50年で急激に伸びています。ただ、日本人だけがものすごく大腸がんになりやすいのかというとそうではなく、もともと欧米では多かった大腸がんが日本でも増えてきたということなんだって。
 

大腸がんは昔から欧米で多いがんです。それが日本でも増えており、1950年から2000年までの50年間に、男性の死亡率は、驚くなかれ10.9倍、女性も8.4倍上がりました。
 
参考:『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」 科学的事実が教える正しいがん・生活習慣予防(ブルーバックス)』

 
日本人だけが腸が長いとか、便秘になりやすいとか、大腸がんになりやすいということはなさそうですが、食物繊維の摂取量が少ないと便秘や病気のリスクが高くなるのは、事実かもしれません。
 
・菌活の参考にしてみてくださいね。

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長谷川ろみ

腸活じんべー編集長。元おデブ。貧乏だったこともあり、野菜少なめ、揚げ物多めで育ち、小学生にして重度の便秘+肥満体に。その後、発酵食品との出会い、数十キロのダイエットに成功! 現在も「ココロとカラダの健康のための腸活」を意識し、大切さを伝えながら、日本の発酵技術の応援活動をしています。
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