【腸活】赤ちゃんに食中毒が多い理由 ~腸内細菌叢の多様性を高めよう~

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こんにちは♪
発酵プロデューサー/腸内環境改善アドバイザーの長谷川ろみです。

 
生まれたばかりの赤ちゃんは、お腹を壊したり、逆に便秘になったりと腸内環境が不安定ですよね。それだけならまだしも、大人と比べると、食中毒などの腸管病原菌にも感染しやすいんだって。
 

 
今回なんと、慶應義塾大学と鶴岡市の慶大先端生命科学研究所などのグループによる研究によって、その原因が詳しくわかったそうなんです。そして、原因がわかっただけでなく、予防、治療法開発につながる研究として国際学術誌サイエンス電子版に掲載されるんだって。
 
これからは、赤ちゃんの食中毒を減らすことができる具体的な施策が提示されるようになるのかも?今回はこの研究内容について、ご紹介したいと思います。
 

 

乳幼児と大人の腸内細菌叢はなぜちがう?

以前書いた記事にも新生児の腸内環境について少し触れましたが、赤ちゃんはお母さんのお腹の中では「無菌」状態であると言われています。

↓過去記事

緊急検証!「(=)は3歳までに決まる」…はウソ?!
http://www.chounaikankyou.club/article/444480400.html

 
生まれる時にお母さんの産道を通って、その時にお母さんからいくつかの菌をもらい、その後お母さんはもちろん、家族や近くにいる人、そして新しい生活環境の中でいろいろな菌に触れ、少しずつ腸内細菌叢(=腸内フローラ)はできていきます。
 
新生児の腸にどのように細菌が増えていくのか、DAIWAさんのホームページに詳しく解説されていたのでご紹介したいと思います。
 

出生後はじめて排泄される胎便は通常無菌であるが、誕生の翌日には、ほとんどの新生児の糞便内に大腸菌(E.coli)腸球菌(Enterococcus)、クロストリジウム(Clostridium)、酵母などが出現し、哺乳後、細菌数は急激に増加し、生後1日目にはほとんどの新生児の糞便内に大腸菌、腸球菌、乳酸桿菌(Lactobacillus)、クロストリジウム、ブドウ球菌(Staphylococcus)などが認められるようになり、総菌数は1011/g以上になる。

生後3~4日目頃、ビフィズス菌(Bifidobacterium)が出現しはじめ、はじめに出現した大腸菌、腸球菌、クロストリジウムなどは徐々に減少し、5日目頃にはビフィズス菌が最優勢となり、新生児の腸内菌叢のバランスはほぼ安定する。
参考:http://www.daiwa-pharm.com/info/mitsuoka/6271/

 
たった5日で安定しちゃうって言うのもすごいけど、逆に言えばこの5日は赤ちゃんの今後にとっては、とても大事ということではないでしょうか?
 
帝王切開で生まれる赤ちゃんが多くなって、お母さんの産道でもらう菌がもらえなくて、腸内細菌叢が安定しにくいというのはよく聴きますが、産道だけではなくて、生まれた後の生活でも大きく違ってきます。
 
例えば、母乳で育てるか、ミルクで育てるか問題もそうですよね!一般的には、母乳で育てられた「母乳栄養児」のほうが腸内疾患にはかかりにくいようです。
 

母乳で育てられている乳児(母乳栄養児)は、ミルクで育てられている乳児(人工栄養児)より消化不良症や赤痢などの腸内疾患や感冒にかかりにくく、死亡率も低いことが知られており、その原因の一つとして腸内菌叢の差異があげられている。

すなわち、母乳栄養児の菌叢は単純で、ビフィズス菌が最優勢(90%以上)であるのに対し、人工栄養児の菌叢は複雑で、ビフィズス菌は母乳栄養児より菌数が低く、大腸菌や腸球菌も優勢に出現し、また、大人の糞便に最優勢菌として出現するバクテロイデス(Bacteroides)、ユウバクテリウム(Eubacterium)、嫌気性レンサ球菌(Peptococcaceae)などの嫌気性菌が検出される。
参考:http://www.daiwa-pharm.com/info/mitsuoka/6271/

 
やっぱり、お母さんの体ってすごいよなぁ・・・と思わざるを得ません。笑 まずは最初の5日、本当に勝負なのかもしれませんね!
 

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乳幼児が抵抗力が弱い理由とは?

今回の研究では、乳幼児の抵抗力が弱いのは、腸内フローラを構成する菌の中に、「ある菌」が少ないことが関係しているということがわかったそうなんです。
 
では、ちょっとその実験内容をまとめてみましょう。
 

研究では無菌マウスを使い、乳児と成獣それぞれの腸内細菌叢を移植。
サルモネラ感染後の生存率を調べた結果、抵抗性は成獣が強く、乳児が弱いとの結論を得た。

 抵抗性の強弱が生まれる要因について、それぞれの腸内細菌叢を解析すると、成獣の腸内に多く存在するクロストリジウム目菌群が幼児では欠けていることが分かった。
参考:http://yamagata-np.jp/news/201704/22/kj_2017042200461.php

 
クロストリジウム目菌群が、他の菌の感染を防いでくれていることがわかりました。クロストリジウム目菌群っていったいどんな菌なのでしょう?
 

クロストリジウム菌ができること

クロストリジウム目菌群っていう団体は、実は悪玉菌に分類されてしまうことが多い菌なんです。「群」っていうぐらいだから、いろいろな菌がいるんだけどね。
 
なぜ、悪玉菌に分類されるのかというと、発がん性物質や食中毒に関わる物質をつくっちゃう菌がいるからなんです。
 

一般的に、クロストリジウムはインドールなどの腐敗物質を産生するため、悪玉菌に分類されることが多いです。中には、デオキシコール酸と呼ばれる発がん性物質や、ボツリヌス毒素という食中毒に関わる毒素を産生する細菌もいます。
参考:http://gut-microbiome.com/disease1/ibd-clostridium.html

 
でも、中には私たちの健康に役立ってくれる、すごい子たちも交じっています。どんなことができるのかというと、私たちの腸内環境をよくしてくれるのに役立つ「酪酸」をつくってくれるの。そして、「制御性T細胞」を増やすことができることが、東京大学をはじめとする研究グループから共同発表されています。
 

理化学研究所(理研、野依 良治 理事長)、東京大学(濱田 純一 総長)、慶應義塾大学 先端生命科学研究所(冨田 勝 所長)は、腸内細菌が作る酪酸が体内に取り込まれて免疫系に作用し、制御性T細胞注という炎症やアレルギーなどを抑える免疫細胞を増やす働きがあることを明らかにしました。
参考:http://www.jst.go.jp/pr/announce/20131114/

 
制御性T細胞がたくさんいれば、私たちは炎症性腸疾患を防ぐことができるんだって。
そっかー・・・赤ちゃんはこのクロストリジウム目菌群が少ないことも、炎症性腸疾患になりやすい原因だったんですね。
 
赤ちゃんの時はどうしても腸内細菌叢に含まれる菌の種類が少ないから、それだけ生産できるものも少なくなります。私たちは、自分の腸内細菌叢の菌の種類を増やし、いろいろなモノを作れる腸内細菌叢(=腸内フローラ)を育てることが大切ですね。
 

・菌活の参考にしてみてくださいね。

長谷川ろみでした。

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長谷川ろみ

腸活じんべー編集長。元おデブ。貧乏だったこともあり、野菜少なめ、揚げ物多めで育ち、小学生にして重度の便秘+肥満体に。その後、発酵食品との出会い、数十キロのダイエットに成功! 現在も「ココロとカラダの健康のための腸活」を意識し、大切さを伝えながら、日本の発酵技術の応援活動をしています。
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