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健康

腸内細菌叢の不思議 ~肉を食べると死ぬ?!パプワニューギニアの高地民族の事例~

投稿日:2016年11月8日 更新日:




こんにちは♪
発酵プロデューサー/腸内環境改善アドバイザーの長谷川ろみです。

先日、腸内細菌学の世界的権威と言われ、ヨーグルトの科学的発展に大きく貢献された光岡知足先生の「」という本を読みました。実はこの本、38年前に出版された本なんです!30年以上前から、ここまでのことがわかっていたのか…と、びっくりしました。最近、腸内環境の大切さが、私たち一般層にも広まってきていますが、研究者の方々からみると、「今更、どうした??」っていう感じなのでしょうね。

全体を通して、やっぱり腸内細菌には意思があるんだ!と思える内容・・・。短期的に人間が自分のお腹の菌をコントロールしようとするのはすごく難しいことで、生活環境や食べ物や運動など、本当にいろいろな事象が重なっているんだなと改めて感じました。今回は、そんな腸内細菌と人間の例を少しご紹介したいと思います。

パプワ族は肉を食べると死ぬ?!

パプワニューギニアの高地に住むパプワ族は、主にイモなどの炭水化物を食べる少数民族です。1日に食べるタンパク質の量は、日本人の1/6程度なのですが、みんなボディビルダーのように立派な筋肉を持っています。

筋肉をつけるために、一生懸命プロティンを飲んでる方、ちょっと羨ましいですよね。笑 彼らは年に1回のお祭りの日に豚を殺して、食べ、歌い、踊る習慣があるそうです。その時なんと「豚腹」という病気にかかり、死んでしまう村人が多発します。

なんでだと思いますか?

なんと…普段肉を食べない彼らが、突然肉を大量に食べたことでお腹の中でウェルシュ菌が増殖し、腸炎を発病したからだというんです!

人間の筋肉は、腸内細菌が作る?!

タンパク質をほとんど食べないのに、なぜみんなボディビルダーのように立派な筋肉が持てるのでしょうか?光岡知足先生は、「食べ物と一緒に飲みこまれている空気中の窒素から、腸内細菌がタンパク質を合成しているに違いない」と仮説を立てました。

なぜなら、彼らの便や尿からは、摂っている量の倍の窒素が確認されたからです。何かしらの化学反応がカラダの中で起こり、タンパク質を作っていることがわかります。。。とても不思議です。。。実は先ほどの「豚腹」の例…同じように現地で調査中の日本人が肉を食べても、腸炎は起こりませんでした。日本人は普段から肉を食べることができる環境にあるからだと考えられます。

肉を滅多に食べることができないパプワ族のお腹の中の腸内細菌が、

「どうやったら長い命を得られるか?」

知恵を働かせた結果だと思わざるを得ません。。


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腸内細菌が違うと、かかる病気も違う!

また、こんな例もあります。

昔、赤痢やコレラが流行した時、その原因だと思われる食事を同じように食べたとしても、感染した人と、感染しなかった人がいました。その違いは、一体なんだったのでしょうか?

もちろん、免疫力が弱っている人ほど、かかりやすかったということも考えられますが、腸内細菌叢の違いが大きいと言われています。

そう、赤痢菌やコレラ菌を追い出すことができる菌をお腹に飼っている人は、感染しなかったのです。
他にもこんな例があります。ビタミンB1は糖質の分解をしてくれる栄養素なのですが、不足すると疲れがとれなかったり、脚気と言われる病気になったりします。

でも、昔、いくらビタミンB1をたくさんとっても、脚気になってしまう人がいました。(今は脚気になる人は多くないですが、栄養が十分な食事が滅多にとれない昔はポピュラーな病気でした)

その理由はわかりますか?

脚気になってしまう人の腸内には、「アノイリナーゼ産生菌」といわれるビタミンB1を分解する菌がたくさんいたからです。いくらたくさんビタミンB1を摂っていても、全部お腹の中で分解されちゃうのですから意味がありません。

まだまだ謎の多い、私たちの腸内細菌叢…腸内細菌は私たちが思っているよりも頭がよさそうです…。

参考:「腸内細菌の話」

腸内細菌に合わせた生活が吉?

にわとりたまごでどちらが先か微妙ではあるけど、私たちの腸内細菌叢()は、私たちの生活に合ったものになっているのは事実のようです。不思議ですね~。

ということは、やっぱり日本人に合った食べ物や、日本人だからこそなりやすい病、日本人にしかわからない体質がいろいろ影響しているのかもしれません。日本人は顔が若い(童顔)とか、日本人は長生きとか、いろいろ特徴的な国民なので、腸内細菌の研究が進んで、みんなの健康に役立つ事実がわかるといいな~と思ってしまいました♪

長谷川ろみでした。

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長谷川ろみ

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腸活LAB.編集長:長谷川ろみ
幼少期から23歳までのなが~いおデブ暗黒期を経て、ひょんなことから「腸内細菌」と出会い、「腸内細菌」に救われ、それから15年以上「腸内細菌」を意識する生活をしています。w

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