腸内細菌叢のタイプ「エンテロタイプ(enterotype)」ってなに?

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私たちのお腹の中()には、数百種類の腸内細菌が住んでいます。
 

 
この腸内細菌叢(=)は、私たち1人1人違います。ちょっとずつ住んでいる腸内細菌が違うの。
 
なんで違うかというと、その人が住んでいる土地の風土や、食習慣、生活習慣、体質などによって、私たちの腸内フローラは変わっていくから・・・だから、違う腸内細菌叢になります。逆に考えると、自分たちの生活に合った、腸ができていくとも考えられますよね。
 
この違いを大まかにわけたものを「エンテロタイプ」といい、最近では世界で使われるようになってきました。
 
さて、今回は、この腸のタイプ「エンテロタイプ」について、詳しく説明したいと思います。
 

 

腸のタイプ「エンテロタイプ」とは?

日本では、「腸内細菌叢」とか「腸内フローラ」と言う言葉が主流になっていますが、世界的に見るとあまりこの言葉は使われず、腸内細菌の群集という意味から「マイクロバイオーム(microbiome)」が使われています。
 
「エンテロタイプ」とは、「マイクロバイオーム」の型を示す用語です。「エンテロ」と「タイプ」を日本語に直すと・・・こんな感じ。
 

エンテロ=腸
タイプ=型

 
なんか、血液型みたいですよね。笑 腸内フローラ型だと思ってもらえばわかりやすいかもしれません。

「エンテロタイプ」の種類

「エンテロタイプ」は、大きく分けて3種類あります。
 
厳密に3つに分けるのは正直結構難しいのですが、だいたいの傾向から3種類に分けることができると言われています。
 
この種類によって、かかりやすい病気があったり、食べ物を食べた時のカラダの反応が違ったり、体質の一部を決めているとも言われています。考えてみると、人間の細胞よりも数が多い腸内細菌ですから、いろんなことを決めていたとしてもあまりおかしくありませんよね。
 
日本人にはこの種類が多い・・・とかざっくり分けることができるので、腸内細菌叢の検査をしたことがない人は、参考にしてみてください。(とはいえ、私はにほんじんに多いタイプではなかったから・・・本気で知りたい人は検査がベスト。笑)
 

ルミノコッカスタイプ

ルミノコッカス属の腸内細菌をたくさん持っているタイプです。
 

・日本人やスウェーデン人に多い
・炭水化物をよく摂る場合に多くなりがち
・糖質の吸収と脂肪の蓄積が促進されやすい(デブ菌とも言われる)
・脳梗塞や心筋梗塞、腎臓病などに注意

 

バクテロイデスタイプ

バクテロイデス属の腸内細菌をたくさん持っているタイプです。
 

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・アメリカ人や中国人に多い
・高脂肪、高タンパク、肉食中心の食事をとる場合に多くなりがち
・バクテロイデス属の菌は、免疫力が低下すると感染症を起こす菌が多いので、少し前までは悪玉菌に分類されていたが、現在は日和見菌に分類されている
・バクテロイデス属の菌には、短鎖脂肪酸を作り、脂肪細胞に脂肪が取り込まれて肥大化するのを防いでくれる「ヤセ菌」がいる

 

プレボテラタイプ

プレボテラ属の腸内細菌をたくさん持っているタイプです。
 

・中南米やアフリカの人に多い
・炭水化物をや難消化性の食物繊維を多く摂り、動物性のタンパク質が少ない食事をとる場合に多くなりがち
・食物繊維の分解酵素をたくさん持っている
・歯周病に注意

 

日本人の「エンテロタイプ」

日本人の腸内細菌叢は、世界的に見ると少し特殊で、注目されています。それも、とても良い意味で!
 

日本人の腸にはビフィズス菌が多い

2015 年2 月に「Scientific Reports」誌に発表された内容によると、私たち日本人の子供は、他のアジアの国々(中国、日本、台湾、タイ、インドネシア)の子供の腸内細菌叢と比べて、ビフィズス菌が多いことがわかっています。
 
その研究内容が、ウントピ!さんに掲載されていたのでご紹介したいと思います。
 

日本、中国、台湾、タイ、インドネシアの都会と地方それぞれに住む7-11 歳の子供たち303 人を対象に、腸内細菌と食習慣のアンケートを解析しました。結果を見ると、アジアの子供には2 つのエンテロタイプのグループがあることがわかりました。
 
1 つは、ビフィズス菌とバクテロイデス属細菌を主体とするBB タイプで、もう1 つは、インドネシアとタイに多く見られるプレボテラ属細菌を主体とするP タイプです。BB タイプは、日本、中国、台湾の子供に認められました。
参考:https://unlog.me/topics/17thesis-the-effects-of-fibre

 
ビフィズス菌は、日本では私たちがお母さんのお腹から出てきて、最初に一番たくさん持っている菌として有名ですよね。
 
善玉菌の代表ともいえる腸内細菌で、私たちの体を守ってくれていると考えられています。米を主食とする食習慣を持つ人に多い菌だと言われています。最近は糖質制限ダイエットなどが流行っていて、お米を食べない人も増えているようなので、もしかしたら少しずつ日本人の腸内細菌叢タイプも変わってくるかもしれません。
 
プレボテラ属はあまり聞いたことがないかもしれませんが、東南アジアなどの消化しにくい食物繊維の摂取が多い人たちに多い菌であることがわかっています。食物繊維などの分解が丈夫な菌なのです。
 

まとめ

腸にもタイプがあるなんて、すごくおもしろいですよね。
 
現在はこの3つに分けられることが多い、エンテロタイプですが、もしかしたらもっと種類がふえてくるかもしれません。
 
バクテロイデス属のところの説明をみてもお分かりいただけたかもしれませんが、最初は悪玉菌に分類されていても、研究が進むことで「あっ…やっぱりいいヤツかも」と、菌に対する認識を人間側が変えることもあるんです。確かに、人間だって、「完全にいいヤツ」や「完全に悪いヤツ」ってなかなかいないですよね。
 
だから、もしかしたらこれからの研究によって、違う分類方法が出てくるかもしれません。笑 
 
もうちょっと一般化したら、血液型みたいにみんなが自分のタイプを知っている時代がくるのかも?
・菌活の参考にしてみてくださいね。
 

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長谷川ろみ

腸活じんべー編集長。元おデブ。 生まれたおうちが貧乏だったこともあり、野菜少なめ、揚げ物多めで育ち、小学生にして重度の便秘+肥満体に。その後、発酵食品との出会いにより、数十キロのダイエットに成功! 「腸活」を意識して生活するようになると、なぜか気持ちまでポジティブになりました。このブログでは、楽しく自由に生きていく上で欠かせない、ココロとカラダの健康法としての「腸活」や「自分らしい生き方」についてお届けします。 >プロフィール詳細はコチラ

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