「サルコペニア」とは?~定義とフレイルとの違い~

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健康長寿を目指すためには、「サルコぺニア」を回避しなければならない-。

完全個室で結果にコミットするプライベートジムの「RIZAP」が、なんと東京大学とコラボをして、肥満症や筋力低下のメカニズム解明と治療法開発に向け、共同研究を開始したんですって!

その理由は、高齢化社会や食の欧米化、そして運動量の低下による筋肉量の減少「サルコぺニア」を回避するため。

ん?「サルコぺニア」ってなに?

というみなさんのために、今回は「サルコぺニア」の定義についてまとめてみました。

サルコペニアとは?

もともとはギリシャ語が語源という「サルコぺニア」。ギリシャ語で「筋肉の減少」という意味です。別名、「加齢性筋肉減弱症」ともいうそう。

サルコ(sarx)=筋肉
ぺニア(penia)=減少

私たち人間の筋肉は、歳をとるにつれて、減少していきます。筋肉の減少は30代から少しずつ始まり、80歳ごろまでには若い時の30%の筋肉が失われてしまうんですって。でも、これは一般的なハナシ。

筋肉量がどのくらい減るのかは、個人差がとても大きく、運動や食事によって「サルコぺニア」は予防できる!とも言われています。

実はアメリカでは、すでに5大疾病リスクのうちの1つに「サルコぺニア」が挙げられていて、日本でも高齢化や食の欧米化、運動機会の減少によって注目されつつあるとか。

2014年にはアジアでも「サルコぺニア」の判断基準が設けられ、日本でも「日本サルコペニア・フレイル学会」にて、ガイドラインの作成がスタートしています。そう、「サルコぺニア」は、現代人だからこそ考えるべき新しい健康リスクの1つなのです。

サルコペニアの定義

「サルコペニア」はまだ新しい概念ではあるので、少し調べるといろいろな定義が出てきます。

例えば、国立長寿医療研究センター が発表した「サルコペニア:定義と診断に関する欧州関連学会のコンセンサスの監訳とQ&A 」に書かれた定義は、以下になります。

サルコペニアは、身体的な障害や生活の質の低下、および死などの有害な転帰のリスクを伴うものであり、進行性および全身性の骨格筋量および骨格筋力の低下を特徴とする症候群である。

参考:https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/sarcopenia_EWGSOP_jpn-j-geriat2012.pdf#search=%27%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%9A%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%A8%E3%81%AF+%E5%AE%9A%E7%BE%A9%27

ふむふむ。骨格筋量の低下が招く、生活の質の低下リスク・・・確かに「サルコペニア」は認知症を招くとも言われています。

次に、東京大学医学部附属病院が発表したプレスリリース内の定義を見てみましょう。

サルコペニアとは、加齢と身体活動の不足、栄養不足による筋肉量の減少のことを言います。身体機能の低下につながり、歩行障害や転倒などによる要介護、ねたきり状態のきっかけとなるため、高齢化社会の大きな課題と考えられております。

参考:https://www.rizap.jp/images/pdf/0/681/G1/170517_tokyodaigakusyakairenkeikouza.pdf

やはり原因は、加齢=高齢化、運動不足、栄養不足が大きいのですね。ねたきりや介護状態に発展とは恐ろしい・・・健康長寿の大敵です。

最後に国立長寿医療研究センターの資料に掲載されていた定義を見てみましょう。

サルコペニアは筋肉量の減少するとともに筋力低下や身体機能の低下を伴う状態と考えられています。

参考:http://www.ncgg.go.jp/cgss/department/flail/

ふむふむ。シンプル!国立長寿医療研究センターの研究によれば、サルコペニア(筋肉量の減少)と、歩行速度や握力には関連があり、そしてそれが平均余命とも関連があるということがわかってきているそうです。

高齢者の歩行や握力トレーニングに関するトレーニング機器が増えているように思うのは、サルコペニア予防のためだったのかも・・・!

サルコペニアの原因

サルコペニアには大きく分けて3つの原因があると言われています。

①加齢
②栄養
③運動

サルコペニアの原因とされる、①加齢はもうしょうがない!笑
でも、「②栄養」と「③運動」は、何かしらの予防ができるのではないかと注目されています。

サルコペニア肥満が怖い!

サルコペニアを語る上で、絶対に避けて通れないのが、「サルコペニア肥満」の存在です。

サルコぺニア=筋肉の減少、そしてさらに肥満。これが実はものすごい健康リスクであることがわかってきています。

あまり運動をする習慣がない人が年を取ると、筋肉量が少ないので太って見えないのに脂肪がたまっていきます。

BMI(体格指数)が標準なので、見た目上は「肥満ではない」と認識されますが、脂肪量が多いので歳を重ねた時に、サルコペニアが進行しやすくなるそう。

サルコぺニア肥満
=筋肉が少ない+肥満

糖尿病ネットワークさんのホームページには、こんな怖い話が掲載されていました。

サルコペニアは高齢者の10%以上で認められるが、糖尿病患者ではその割合は3倍に上昇するという調査報告がある。さらに、1割はサルコペニア肥満であり、日常生活動作(ADL)の低下や、死亡リスクの上昇につながると懸念されている。

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参考:http://www.dm-net.co.jp/calendar/2015/023567.php

あなたは大丈夫?サルコペニアの簡易チェック

「やばい、サルコペニアかも?!」
「まだ若いからいいものの・・・将来、サルコペニアかも・・・」

そんな心配をしているみなさんのために、簡易チェックの方法を教えてくれているサイトが結構あるんです。ここでは、その中からいくつか、気になるサルコペニアチェック方法をまとめてみました。

まず最初は、東京医科歯科大学医学部付属病院が発行している「食彩たより」に掲載されていたサルコペニアチェック法です。ここでは、3つのチェックポイントを上げ、①に加え、②や③が当てはまる方は、要注意であるとしています。

① 体格指数(BMI※)が 18.5 未満
② 横断歩道を青信号で渡りきれないことがある
③ ペットボトルやビンの蓋が開けにくい

参考:http://www.tmd.ac.jp/medhospital/medical_central/document/eiyou_syokusai40.pdf

若い方でも「ペットボトルやビンの蓋が開けにくい」方はいらっしゃる気がします。

そして、次に日本健康マスター検定がホームページで紹介しているサルコペニアの簡易チェック法です。ここでは、歩行速度と握力が低すぎる場合を、要注意であるとしています。

歩行速度:0.8m/秒以下
握力:男性⇒26kg以下、女性⇒18kg以下

握力・歩行速度いずれかの低下を示し、筋量の低下を示す場合をサルコペニアと判定します。

筋量の測定法には生体インピーダンス法(BIA)という方法があり、体組成計という特別な機器が必要になります。四肢の除脂肪軟部組織量(kg)を身長(m)の2乗で除して骨格筋量指数(SMI)を算出します。SMIが男性では7.0kg/m2以下、女性では5.7kg/m2以下がサルコペニアと判定します。

参考:https://kenken.or.jp/page/58633bd1a6340

もう一つ日本健康マスター検定がホームページで紹介している、もっと簡単にできるサルコペニアチェック方法がこちらの「指輪っかテスト」です。

両手の親指と人差し指で輪っかを作り、ふくらはぎの最も太い部分を囲むことで、評価します。 「囲めない」「ちょうど囲める」「隙間ができる」の順にサルコペニアの可能性が高まります。

参考:https://kenken.or.jp/page/58633bd1a6340

囲みにくい方は・・・今から運動や食事を気をつけないと大変かもしれません。

サルコペニアとフレイルの違い

サルコペニアについては、少しわかっていただけたと思います。サルコペニアも他に、最近よく使われるのが「フレイル」という言葉です。

サルコぺニアとフレイルは、両方とも加齢に伴う機能の低下を表しているので、よくごっちゃになりますが、確かにその意味が似ています。

サルコペニア=筋肉減少
だとしたら、フレイルは もう少し幅広い高齢による「虚弱」を意味しています。

フレイル=虚弱

国立長寿医療研究センターが発表した「サルコペニア:定義と診断に関する欧州関連学会のコンセンサスの監訳とQ&A 」に書かれた定義によると、フレイルにはこんな意味があります。

虚弱は,多くの生理機能が加齢により累積的に減退することにより生じる老年症候群であり,ホメオスターシスの障害やストレス対応能の減少を伴う.

参考:https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/sarcopenia_EWGSOP_jpn-j-geriat2012.pdf

東京医科歯科大学医学部付属病院臨床栄養部が発行した冊子によると、フレイルの中にサルコペニアも入っているのだという考え方をされています。

加齢に伴い身体の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態。介護が必要となる前の段階で、筋肉の減少に着目しているサルコペニアも、フレイルの一因となります。フレイルは、筋肉や身体機能の低下の他、疲労感や活力の低下なども含みます。

参考:

http://www.tmd.ac.jp/medhospital/medical_central/document/eiyou_syokusai40.pdf

サルコペニアとは?まとめ

サルコぺニアの定義についてまとめてみました。日本は高齢化社会なので、これからサルコぺニアに悩む方が増えていくことは容易に想像できます。

今までよりももっと、食生活や運動習慣によって、筋肉を育てていくことが大切になりそうです。家に閉じこもらずに、日光を浴びることも大事ですね。

地味な筋トレはなかなかやる気にならない若い方もいるかもしれませんが、将来のため、健康長寿のためと、若い時から習慣にしてしまえば、歳を取ってから楽になるかもしれません。参考にしてみてくださいね。

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長谷川ろみ

腸活じんべー編集長。元おデブ。貧乏だったこともあり、野菜少なめ、揚げ物多めで育ち、小学生にして重度の便秘+肥満体に。その後、発酵食品との出会い、数十キロのダイエットに成功! 現在も「ココロとカラダの健康のための腸活」を意識し、大切さを伝えながら、日本の発酵技術の応援活動をしています。
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