
セロトニンを増やすにはいろいろな方法があります。
お薬に、漢方薬に、サプリに、ハーブ・・・もちろん普段の食生活と睡眠などの生活習慣がいちばん大事!
ざっくりしたセロトニンを増やすための概要は、この過去記事を見てもらうことにして・・・
今回は、セロトニンを増やす「漢方薬」についてもう少し詳しくまとめてみました。
目次
セロトニンは漢方薬で増やせるのか?
普段の食習慣や食生活の乱れを改善することは前提で、もう少しいい方法があればなぁと思っている方、もしいたとしたら、一般的な薬(西洋薬)に頼るのはちょっと待った!
薬(西洋薬)は、効果も高いですが、副作用があったり、依存性が高く、なかなかやめられなくなる傾向が強いと言われています。
もちろん治る可能性も大きいけど、カラダへの負担も大きいので、できればもう少し自然な方法で治せるのがベスト。
その一つの選択肢が、「漢方薬(東洋薬)」です。
セロトニンを増やす漢方薬はない。でも・・・
実は、「セロトニンを増やす」という漢方薬は、販売されていません。
「漢方薬」は東洋医学のお薬のことですが、東洋医学は西洋医学に比べて、あまり局部的な考え方をしないんです。
セロトニンを増やす漢方薬のメカニズム
基本的に「セロトニンを増やす」という考え方をしない理由は、そもそも西洋医学と東洋医学の考え方の違いにあります。
西洋医学と東洋医学の違い
つゆくさ医院さんのホームページに西洋医学と東洋医学の違いについて書かれていたので少し引用したいと思います。
それに比べて4000年前から続く東洋医学は、数分で効果のあるものから年単位で効果のあるものまで様々ですが、基本的には粘膜にある免疫系に作用して、自己治癒力を引き出し根本治療を促します。
参考:http://tsuyukusa.tokyo/?page_id=369
西洋医学では、「セロトニンを増やす」というある1点に対する「対症療法」的な考え方をするのは普通のことです。
一方東洋医学では、どこか1点が悪いのではなくて、不調は体全体の循環が悪くなっていることが原因と考えます。
免疫、内分泌、自律神経なども含め、体全体の流れをよくすることが大事なんですね。
その為、もちろん患者さんの体質もとても大事になります。患者さんの様子を長期的にみていきながら、バランスをとっていくんです。
東洋医学的には体と心はつながっている
東洋医学は、体と心のつながりを強く感じる学問です。
だから、セロトニン分泌のような心と大きくつながりがあることについては、体と心を一緒に治していくようなイメージになります。
もりもと整体さんのホームページには、人が落ち込んだ時やストレスがたまった時の体への不調の過程をこのように説明していました。
参考:https://sujikotu-seitai.com/kokorotokarada/
ほんとうにそうだ!笑 大納得!
今回は、ストレスを軽減したい時や神経の高ぶりを抑えてイライラを鎮めたり、うつ病や不安・不眠症の時に処方される漢方薬をまとめてみました。
セロトニンを増やす漢方薬と効果
セロトニンを増やすことに関連しそうな漢方薬とその効果効能を集めてみました!
セロトニンを増やす漢方薬1:加味逍遥散(かみしょうようさん)
加味逍遥散は、めまいやほてりといった自律神経症状や更年期障害っぽい症状に対してよく用いられる漢方薬です。
有名な株式会社ツムラで取り扱っている漢方薬なので、知っている方も多いかもしれません。加味逍遥散のことをツムラの24番ってよんだりもするらしいです。笑
参考:http://www.doctorhelico.net/Kuru-Note/KANPO-dopasero/KANPO_dopasero.pdf
ふむふむ。GABAだ!GABAを摂取すると、脳がリラックスできると言われたりもしますよね。
参考:http://www.om-x.co.jp/web/magazine_bn/20120802/
抑制性とは、精神を安定させることを言います。加味逍遥散は、精神安定剤として優秀な漢方薬であることがわかります。
セロトニンを増やす漢方薬2:抑肝散(よくかんさん)
抑肝散(よくかんさん)は、うつ病や不眠症の方、イライラを鎮めるためや、体を休ませるために処方されることが多い漢方薬です。
子供の夜泣きやひきつけを解消する場合もあるらしいんです。体って本当に複雑につながっているんですね。
うつ病サプリさんでは、抑肝散について以下のように説明されていました。
さらに抑肝散には血行を促進させる働きもあるので、貧血や血行不良からくる頭痛などの症状にも効果的です。このように、抑肝散はうつ病のさまざまな症状に効果があります。
参考:http://www.utsu-s.jp/column/therapy/kampo_t_150721/
ふむふむ。抑肝散も安定させてくれる系ですね。
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セロトニンを増やす漢方薬4:柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
ストレス対処機構のひとつとして重要なグルココルチコイド受容体の機能低下を改善すると言われているのが、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)です。
柴胡加竜骨牡蛎湯・・・ちょっと難しいですが、グルココルチコイド受容体が元気になることは、セロトニン分泌を増やすと言われているのです。
参考:http://www.doctorhelico.net/Kuru-Note/KANPO-dopasero/KANPO_dopasero.pdf
また違ったアプローチだけど、柴胡加竜骨牡蛎湯もセロトニン分泌に役立ちそうですね。
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セロトニンを増やす漢方薬5:エゾウコギ
エゾウコギは、別名シベリア人参とも呼ばれる、ロシアや中国の一部で取れる植物です。
日本ではエゾ(北海道)にだけ自生するためにエゾウコギと呼ぶようになりましたが、ロシアでは「エレウテコロック」、中国では「刺五加(しごか)」と呼ばれています。
わかさの秘密さんには、エゾウコギについて、以下のような効果が記載されていました。
最新の研究では、女性ホルモンに似た作用をする成分が含まれていることがわかり、期待が寄せられています。
参考:http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/ezoukogi/
エゾウコギは女性の味方?!かもしれません。
セロトニンを増やす漢方薬6:イワベンケイ
ロシアの漢方薬の中でとても有名なのが「イワベンケイ」です。
北欧などでは、健康的な習慣の1つとして古くからロディオラ ロゼアを愛用している方も多いようです。
「イワベンケイ」は、強力なアダプトゲン作用(様々なストレスに対する体の抵抗力を高める作用)を持ち、抗老化作用や寿命を延ばす効果が報告されている。
参考:http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/596aa6933be04c1602a54edbaccfcd81
参考:
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/596aa6933be04c1602a54edbaccfcd81
「イワベンケイ」のストレスに対する抵抗力を強めてくれることが、結果的に寿命を延ばしたり、抗酸化につながるというのがおもしろいですよね。
セロトニンを増やす漢方薬まとめ
漢方薬は薬(西洋薬)のように、飲んですぐ一部に効く!!というような強さはありません。
でも、体全体でどこが滞っているのか、自分の体質に合わせて長期的に考えていけます。徐々に変わっていくので副作用も少ないですし、依存性も高くありません。
セロトニンを分泌したかったら、セロトニンの分泌だけをすることは難しくて、セロトニンに関わるいろいろな体の機能から、徐々に治していかないと・・・という考え方に同意できる人は、漢方薬という選択もありなのかも?笑
私はこっちタイプなので、まずは生活習慣の見直しと日々の食事、そして、どうしても・・・の時は東洋医学のお医者さまに漢方薬の相談をすることをおススメしたいです。
セロトニン分泌、腸活の参考にしてください。