
赤ちゃんを母乳で育てるか、粉ミルクで育てるか、もしくは母乳と粉ミルクの両方を使って育てるか・・・何を選ぶかは、お母さんそれぞれによって違うと思います。
母乳も粉ミルクもメリットもあれば、デメリットもあるのがほんとのところ。今回はその2つの方法のメリットを整理してみました。
目次
母乳で育てる赤ちゃんのメリット
人間の体は本当にふしぎです。一言に母乳と言っても、お母さんんの体の状態によって、その成分は違ってきます。もちろん食べているモノによっても変わってきます。
初乳の免疫物質が赤ちゃんを守ってくれる
その中でも特徴が大きいのは、出産後から2~3日の間の母乳のことを「初乳」といって区別することが多いんです。
ウィキペディアによると、初乳はこのように説明されています。
参考:ウィキペディア
最初の母乳である「初乳」は赤ちゃんを守るために免疫物質が入っています。だから赤ちゃんの口や胃、そして腸の粘膜にアレルゲンとなるたんぱく質が侵入するのを防いでくれるのです。
ありがたいなぁ・・・初乳。
完全母乳の赤ちゃんの腸にはビフィズス菌がいっぱい
赤ちゃんの腸内細菌はほとんどがビフィズス菌なのですが、特に母乳で育った赤ちゃんは、ビフィズス菌でうんちが黄色くなるほどだそうです。
参考:https://kosodatemedia.com/archives/1219
完全母乳の赤ちゃんの腸には腸内細菌のエサもいっぱい
お母さんの母乳には、オリゴ糖が含まれています。赤ちゃんは直接オリゴ糖を栄養として摂りいれることはできないのですが、赤ちゃんの腸内にいるビフィズス菌のエサになるため、オリゴ糖を摂りいれます。
また、お母さんにとっては老廃物の一種である「尿素」も母乳に入っているんですって。
参考:参考:https://kosodatemedia.com/archives/1219
赤ちゃんを母乳で育てる場合、お母さんからいろいろな細菌を分けてもらい、またその細菌のエサも分けてもらい、腸内細菌叢をつくることができるというメリットがあるのがわかりますね。
ただそのお母さんの食生活や環境によって、その成分や細菌は変わってくるので、お母さんの責任が重大になるような気もします。笑
粉ミルクで育てる赤ちゃんのメリット
粉ミルクで育てた赤ちゃんは、なによりもお母さんが赤ちゃんの栄養を管理しやすいんですよね。それはすごく大きなメリットです。しかしそれだけではありません。
赤ちゃんが必要な栄養がちゃんと摂れる
母乳で赤ちゃんを育てると、一部の栄養素が不足する可能性があると言われています。
ビタミンD欠乏による病気で多いのが「くる病」です。
参考:ウィキペディア
その他、ビタミンD欠乏性低カルシウム血症という、頭蓋骨がやわらかくなる病気なども可能性があるようです。
ビタミンK欠乏による病気としてビタミンK欠乏性出血症の可能性もあります。
参考:ウィキペディア
お母さんの食生活が響かない
ビタミンDだけではなく、お母さんの食生活や環境によって、母乳もリスクになりえると言われています。
母乳はダイオキシンやPCB、環境ホルモンなどの有害物質によって汚染されているという考え方もあります。これらの物質が、母乳にどんな影響があるか、またその母乳を飲んだあかちゃんにどんな影響がでるかは、まだ解明されていません。
粉ミルクの場合、そういった未解明のリスクにはさらされないというメリットがあります。
参考:http://cocomammy.com/nursing/breast-feeding/#i-5
母乳と粉ミルクの違いまとめ
母乳でも粉ミルクでも違うメリット、デメリットがあり、どちらがいいと一概には言えません。逆に言えば、これが正解というものがあるわけではないので、母乳がでないお母さんでも心配しすぎる必要はなさそうです。
具体的にはわかっていない点も多く、お母さんとしては悩んでしまうことが多そうですが、お医者さんなどの周りの信頼できる方にアドバイスを求めてみるのをおすすめします。


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