
味にくせがなく、どんなお料理にも使いやすいブナシメジ。
健康長寿県として注目されている長野県では、健康長寿の理由、そしてメタボ回避の理由は、「もしかしたらその理由は、ブナシメジかもしれない!」と言われています。
今回は、ブナシメジの栄養素やメタボ効果についてまとめてみました。
ブナシメジとは?
まずは、基本的なブナシメジ情報から、ウィキペディアでチェックしてみましょう。
参考:ウィキペディア
ブナに生えるからブナシメジなんですね。今回メタボ研究をされている長野県では、全国ではじめてブナシメジの人工栽培をはじめたらしい・・・!人工栽培できるから安いというのもあるかもしれませんね。
ブナシメジの白いカビの正体は?
ブナシメジの傘のところに白い綿のようなもふもふがついている場合があります。食べても大丈夫なモノなのか心配している方も多いみたい。エリンギなどでもたまに見えますよね。
結論から言うと、このもふもふ、食べても大丈夫です。
「気中菌糸(きちゅうきんし)」と呼ばれるキノコの一部で、ブナシメジが腐っているわけではなく、元気で新鮮な証拠ですね。
気になる場合は、食べる前に洗ってとることもできますし、キッチンペーパーなどで拭いても大丈夫です。
ブナシメジの栄養素とカロリー
ブナシメジには、体によいとされるビタミンやミネラルがたくさん含まれています。
▼糖質代謝を助けるビタミンB1
糖質の代謝をたすけ、疲労回復に役立ちます。
▼新陳代謝を促進するビタミンB2
新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立つので、肌をきれいにしてくれます。
▼ナイアシン
糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠な物質で、皮膚や粘膜の炎症を防いでくれます。
▼パントテン酸
こちらも糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠な物質であるだけでなく、コレステロール、ホルモン、免疫抗体などの合成にも関係しています。
▼葉酸
ビタミンB12と協力して血液をつくると言われていて、脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患を防いでくれます。
▼エルゴステロール
キノコ類に含まれる成分であるエルゴステロール。
ビタミンD2を作って、カルシウムやリンなどのミネラル分を調整することで骨粗しょう症を予防します。
▼β-グルカン
最近注目されている腸内環境を整え、腸の免疫細胞に働きかけることで、免疫力をアップさせたり、コレステロール値を抑制すると言われています。漢方薬や健康食品にも使われている物質です。
こんなにいろんな栄養素が含まれているのに、カロリーがとても少ないのがブナシメジのすごいところです。
参考:日本食品標準成分表
1パックだいたい90gですから、1パック全部食べても20kcal以下という驚きのダイエット食材です。
ブナシメジの効果効能
今回長野県のメタボの方が少なかった原因として「きのこの摂取量」が原因の1つではと仮説をたてた長野県農村工業研究所の研究では、実際に体脂肪とコレステロールの低下が報告されています。
▼メタボ予防効果
ラットをつかった実験では、体脂肪とコレステロール値の低下が報告されているほか、ボランティア参加の健康な人に毎日ブナシメジ100gを食べてもらったところ、1週間後には中性脂肪や総コレステロール値の低下、血流の改善が認められた。
参考:http://www.asagei.com/excerpt/86764
まだマウスの実験ではありますが、ちょっと期待してしまいますよね。
体脂肪が減っただけではなく、筋肉量が増え、基礎代謝も上がったそうです。たしかに、脱メタボの1つの要因なのかも。
実はメタボ予防効果以外にも、胃がんや大腸がんの予防になっているというデータもあります。
▼ガン予防
マウスを使った実験では、エノキタケは発がん防止作用、ブナシメジはがん転移抑制効果が確認されています。
参考:http://www.iijan.or.jp/oishii/sp/products/mushroom/post-2362.php
うーん、やっぱりブナシメジは食べておいて損はないですね。毎日の生活に取り入れておくと、自然と健康的な食生活に近づけることができるかもしれません。
ブナシメジの栄養価まとめ
メタボ予防は、飽食の時代である現代において、すごく重要なことですが、摂りいれるのが難しかったり、お金がかかるとなかなかできないかもしれません。
でもブナシメジなら、スーパーに売っている野菜売り場の中でかなりの低価格ですし、お料理もカンタンです。変なハナシ、ゆでてごま油と塩麹であえるだけでもおいしい和え物が出来ちゃいます。笑
ブナシメジをはじめとするきのこ類、1日1回は食べるようにすると、いいことあるかもしれませんよ。
毎日の食習慣の参考にしてください。