感染症やがんを抑える腸内細菌がいた?!腸内細菌とがんの関係性




先日、日本経済新聞にこんな記事が掲載されました。

腸内細菌11種を特定、免疫細胞を活性化 慶大など
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40360840T20C19A1X90000/

なんとがんや感染症に関わっていると言われる免疫細胞を活性化する腸内細菌がどれなのか、特定できたとのこと!?

特定できたということは、これからがんや感染症の治療薬の効果を高めたり、私たち人間を病気から救ってくれる救世主になりえるかもしれません!

研究内容をみてみましょう♪

免疫細胞を活性化させる腸内細菌

まずは、慶應義塾大学医学部、国立研究開発法人理化学研究所、国立研究開発法人日本医療研究開発機構が発表されたプレスリリースの内容の一部をご紹介しましょう。

健常者の便中から、CD8T 細胞と呼ばれる免疫細胞を活性化させる11種類の腸内細菌(11 菌株)を同定・単離しました。この 11 菌株をマウスに投与したところ、病原性細菌に対する感染抵抗性や抗がん免疫応答が強まることが明らかになりました。

参考:慶應義塾大学医学部、国立研究開発法人理化学研究所、国立研究開発法人日本医療研究開発機構発表のプレスリリースより
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2019/1/24/190124-1.pdf

CD8T 細胞とは?

CD8T 細胞とは、私たちの体に備わっている免疫細胞の1つです。

CD8T 細胞が活性化すると、インターフェロンガンマ(IFNγ)などのサイトカインよばれる物質をたくさん作り、マクロファージを活性化させます。

マクロファージは、その名の通り「大きな食べる細胞」で、「大食細胞」と呼ばれることもある、私たちの強い味方です。

マクロファージ(大きな食べる細胞)
=マクロ(大きな)+ファージ(食べる細胞)

私たちの体に侵入した細菌やウイルスを、異物と判断したら、ばくばく食べてしまいます。

外から入ってきた細菌やウイルスだけではありません。私たちの体の中で生まれる老化した細胞やがん細胞もばくばく食べてしまうのです。

このマクロファージが活性化すると、感染症やがんなどの病気を予防できたり、老化も遅らせることができると言われています。病気だけではなく、老化予防のためにもとてもうれしい働きをしてくれています。

11種類の腸内細菌とは?

今回注目されている11種類の腸内細菌は、さまざまな属に分布していることがわかりました。
それも、この11種類の腸内細菌は、どれか1つの細菌が活躍しているのではなく、それぞれが助け合ってCD8T 細胞を活性化させているそう。

・バクテロイダーレス目の細菌 7 株(バクテロイデス属、パラバクテロイデス属、アリスタイペス属およびパラプレボテラ属)
・非バクテロイダーレス目の細菌 4 株(フソバクテリウム属、ユーバクテリウム属、ルミノコッカシアエ科、ファスコラクトバクテリウム属)

参考:慶應義塾大学医学部、国立研究開発法人理化学研究所、国立研究開発法人日本医療研究開発機構発表のプレスリリースより
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2019/1/24/190124-1.pdf

腸内細菌の世界も助け合いが大事!

今回見つかった11種類の腸内細菌は、人間の腸内細菌としてはめずらしく、もっていない人も多いのだとか。

これからは、この11種類の腸内細菌を増やして臨床実験を行う予定なのだそうです。

オプジーボと腸内細菌

2018年、京都大の特別教授である本庶佑教授が、ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。この時に注目された免疫治療薬がオプジーボです。実は今回発見された11種類の腸内細菌とこの新治療薬であるオプジーボのコラボレーションが、大きく期待されています。

オプジーボの特徴

では、そもそもオプジーボとは、いったいどんな薬なのでしょうか?

オプジーボが注目された理由は、これまでのがんの治療薬とオプジーボが全く違う方法でがんに効くことがわかったからです。

これまでのがんの治療薬
=がん細胞を攻撃するがんの治療薬
オプジーボ
=免疫を助けるがんの治療薬

オプジーボは、これまでのようにがん細胞を攻撃するのではありません。がん細胞は免疫細胞の動きを封じて増殖を続けようとするのですが、この時がん細胞を抑える免疫細胞を活性化することができます。

これに対してオプジーボは、人の体が本来持っている免疫力を強めることで、がん細胞をやっつける。がんを攻撃するT細胞という免疫細胞の表面には、免疫を抑えるブレーキ役の「PD-1」というタンパク質がある。オプジーボはこの分子に結合し、その働きを阻害することでブレーキを外し、T細胞がきちんとがんを攻撃できるようにする仕組みだ。

参考:産経新聞
研究成果を基にした「オプジーボ」、副作用少なく多くのがんに効果 ノーベル医学・生理学賞の本庶佑氏
https://www.sankei.com/life/news/181001/lif1810010039-n1.html

副作用がすくないことからも注目されているオプジーボ。

今回特定できた腸内細菌11種類は、このオプジーボの効果を高めてくれる存在になるのではと注目されています。

腸内細菌、すごいですね!!笑

まとめ

今回はつい最近発表されたニュースをご紹介しました。

三大疾病の一つでもあるがんは、私たちにとって本当に怖い病気です。がん細胞と戦ってくれるのは、私たちの体に同じく潜む免疫細胞ですが、がん細胞が強いと免疫細胞の力が弱まってしまいます。

これを助けてくれる薬が「オプジーボ」であり、そしてその「オプジーボ」の効果を高めてくれるかもしれないのが腸内細菌です。

腸内細菌も1種類が関わっているだけではなく、いろいろな種類の腸内細菌が相互に協力して私たちの体にとってよいことをしてくれます。

やっぱり腸内細菌の多様性はとても大切であることがわかりますね。

細かい腸内細菌の種類まではわからなくても、やっぱり偏食しないで、運動や睡眠もしっかりすることで、腸内細菌の多様性を高める生活を心がけたいです。

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長谷川ろみ

本サイト「腸内革命」の編集長。元おデブの腸活研究家。小学生にして重度の便秘+肥満体でしたが、「腸活」により数十キロのダイエットに成功しました!現在も自分のカラダで人体実験中!

「自分の周りの人の腸内環境をアップデートして、元気でポジティブな仲間を作る」ことを目標に、腸活の情報発信やしくみづくりに挑戦しています♪

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