大腸内視鏡検査を受けると、腸内細菌はどうなる?【腸活論文紹介】

腸内環境は、意外とかんたんに変わります。腸活をまじめにやれば数か月で変わります。

完全に習慣を変えて、厳密に生活習慣の管理をすれば、たった数週間で変化することもあります。(詳しくは、論文を紹介している前記事を読んでね)

腸内環境は、意外と繊細です。

そんな腸内環境を検査するために健康診断で行う「大腸内視鏡検査」という検査があります。検査の前に必ず腸をキレイにする腸管洗浄薬を飲みますよね。そして、長い内視鏡をお尻から入れます。

…どうなるんだろう。そう思ったことはないですか?わたしだけ?笑

今回は、その答えのヒントになる研究をご紹介します。

※この記事は長谷川ろみのStand.fm「聴くだけ腸活ラジオ」内での話題を元に原稿にしています。
音声で聞きたい方はコチラ>

大腸内視鏡検査とは?

腸の病気を知るための大事な「大腸内視鏡検査」。

大腸内視鏡検査
=肛門から内視鏡(カメラ)を入れて、大腸と小腸の一部を観察する検査。大腸ポリープ、大腸がんなどの正確な診断が可能。

胃カメラや胃のバリウム検査は、既存の健康診断または人間ドックのメニューに入っていて、毎年必ずやっている方が多いと思います。

でも、大腸内視鏡検査は、毎年やると言うよりは、健康診断で便潜血などが見つかった時に行うことが多いのではないでしょうか?

・健康診断または人間ドックで便潜血が陽性になった
・便に血がついていた

でも、実は検査中にポリープを切除できたり、検査自体の負担も減ってきたことから、最近では病気予防的な側面も大きいのだそう。

この大腸内視鏡検査をする際に、必ず「腸管洗浄薬」を飲みます。腸に入っているものを出して、検査をしやすくするんですね。

日本国内でいちばん多く使われているのは、「ポリエチレングリコール(PEG)」という種類の「腸管洗浄薬」です。

さて、「このポリエチレングリコール(PEG)」を服用すると、腸内細菌はどうなるのでしょうか?

腸管洗浄薬を飲むと腸内はどうなる?

2015年にフィンランドのヘルシンキ大学などの研究チームが行った研究(※1)をご紹介したいと思います。

被験者は、健康な23名。この方たちに「経口腸管洗浄剤」の「ポリエチレングリコール(PEG)」を飲んでもらい、検査前、服用後、14日後、28日後に便を採取して、腸内の変化を調べました。

その結果、わかったことはこちらです。

わかったこと
・腸内細菌の数が31分の1に減少
・23名中5名は腸内細菌の構成が大きく変化した
・28日後には検査前の状態にほぼ戻っていた

腸内細菌の数と種類は多ければ多いほど、リスクが分散できて、・美容に近づく腸内環境だと言われています。

そう考えると、「経口腸管洗浄剤」を飲んだ直後は、少し腸内環境が不安定になることがわかります。でもうれしいのは、ちゃんと1か月程度で元に戻るということ。

この研究の研究者の方々がおっしゃるには、検査から1か月以内は腸内環境が乱れている状態なので、腸の炎症が起こったり、過敏性腸症候群になったりしやすい可能性があるとのこと。

この間は、精神的にも無理しないでストレスをうまく回避しながら、生活したほうがよさそうです。

大腸内視鏡検査を受けると腸内はどうなる?

「経口腸管洗浄剤」は、そんなに大きな問題ではなさそうですが、では、大腸内視鏡検査自体は、腸にどんな影響を与えるのでしょうか?

普段、外の世界とは全く触れ合わない大腸の世界。内視鏡をお尻から入れられるなんて、一大事じゃない?

でも、そこは大丈夫。

2016年に国立がん研究センターや東京工業大学が発表したプレスリリース(※2)には、「大腸内視鏡検査により腸内細菌叢は変動しない」と書かれています。

大腸内視鏡検査により腸内細菌叢は変動しないことを確認
大腸内視鏡検査とその前処置(腸管洗浄剤内服による洗浄)に伴う腸内細菌叢への影響を検討し、大腸内視鏡検査の前後で腸内細菌叢の組成の変動はみられないことが明らかになった。

ああ、よかった。笑

大腸内視鏡検査や検査のための腸内洗浄剤では、わたしたちの腸活は無駄にはなりません。

一時的に不安定になる可能性はあるので、検査後は腸をいたわってあげてね。

ばいばいきん。

参考:研究結果&論文等

Effects of bowel cleansing on the intestinal microbiota.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25527456

)のメタゲノム解析による発がん研究の加速に期待 糞便試料の新たな保存法を確立、効率的な収集・保存を実現
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2016/0707/index.html

※この内容は、診断・治療または医療アドバイスを提供しているわけではありません。あくまで情報提供のみを目的としています。
※診断や治療に関する医療については、医師または医療専門家に相談してください。この内容は医療専門家からのアドバイスに代わるものでもありません。

The following two tabs change content below.

長谷川ろみ

本サイトの編集長|元おデブの腸活研究家|腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中|イライラおデブ→海外逃亡→腸覚醒→元楽天→腸活ドリル準備中|健康経営アドバイザー|発酵ライフ推進協会本校オンライン校長|著:発酵菌早わかりマニュアル|
▼プロフィール詳細はこちら>
▼活動内容詳細はこちら>
▼取材やお仕事のご依頼はこちら>