腸活が「コロナうつ対策」になる理由【腸活論文紹介】

最近、「コロナうつ」という言葉をよく聞きます。

医学的な診断名ではありません。新型コロナウイルス感染症の影響で精神的にうつ病のような状態におちいることを指す言葉。

ちょっとしたことでイライラしたり、不安を感じたり、コロナによる閉そく感で精神的に不安になる状態を指しています。

コロナの影響で外に出る回数が減っている方は、コロナ自体ももちろんだけど、「コロナうつ」に注意が必要です。予防のためには、日光を浴びてビタミンDを作ることも大事なので、せめて起きたらすぐにカーテンを開けてね。

そして、もうひとつ。今回は、腸を元気にして、強いメンタルを作る、うつ予防にもなりそうなある食事法をご紹介したいと思います。

※この記事は長谷川ろみのStand.fm「聴くだけ腸活ラジオ」内での話題を元に原稿にしています。
音声で聞きたい方はコチラ>

オーストラリアメルボルン大学のうつ病研究

2017年にオーストラリアのメルボルン大学などの研究チームが行った実験(※1)をご紹介します。

うつ病患者の方々67名を2つのグループにわけて、12週間、別々の方法でうつ病の改善を目指しました。ひとつは「SMILES (スマイルズ)」という食事療法、そしてもうひとつは、トレーナーとコミュニケーションをとる方法。

SMILES対象者:33名
トレーナーサポート対象者:34名
検査方法:うつ病レベルのスコア計測

2つの方法のうち、大幅にうつ病レベルのスコアが下がったのは、「SMILES (スマイルズ)」でした。

大幅にうつ病のスコアが改善した人(スコア10以上)の割合
SMILES対象者→32.3%(10名)
トレーナーサポート対象者→8.0%(2名)

一生懸命対応しているトレーナーさんからみたら、とても残念な結果です。笑

もちろんこの結果だけで判断はできないけど、この研究ではトレーナーさんとコミュニケーションをとるよりも、「SMILES (スマイルズ)」を実践するほうが、うつ病改善には効果がありました。

「SMILES (スマイルズ)」とは?

SMILES(スマイルズ)は、世界でも支持者が多い、ある食事法に似ています。腸活やダイエットでも注目されることが多い食事法なので知っている方も多いハズ…。

SMILES(スマイルズ)
・果物・全粒穀物を豊富に摂取し,脂の多い魚・オリーブ油・種子・塩なしナッツの摂取頻度を増やし,中等度に赤肉を摂取させるという,地中海式食事を基にした食事法。

そう、地中海式食事法です。食べたほうがよい食事だけではなく、なるべく食べるのを控えたい食品も以下のように設定されています。

お酒
精製された炭水化物
お菓子や揚げ物やファーストフードなどの加工品
砂糖や人工甘味料がたくさん入った清涼飲料水 など

お酒はワインなら1日2杯まで認められていますが、その他はNG。食品のラインナップを見ていると、腸によい食材は多く採ることが推奨されていて、腸によくないと言われる食材は非推奨されていることがよくわかります。

うつ病の方は腸内環境も少し特殊な場合が多くて、腸とメンタルの関係についてはよく言及されます。

食事を一気に変えようとすると、負担になります。まずは、できそうなことをひとつ決めてトライしてみることが大事。

例えば…こんなこと。

・毎日買ってしまうポテトチップスをやめて、代わりに焼きのりを食べる
・毎日の主食を精製された白いごはんから玄米に変える
・タンパク質は毎日お肉ではなく、2日に1回は青魚(サバやいわし)にする
・仕事中に毎日食べてしまう間食をアメからナッツに変える
・毎日習慣的に飲んでいる甘いコーヒーを無糖コーヒーに変える

特に気がつかないうちに習慣になってしまっている、頻度の高いことを見直すと1つ変更しただけでも、思わぬ嬉しい効果がある可能性があります。

ぜひ、小さいことからためしてみてね。

ばいばいきん。

参考:研究結果&論文等

(※1)A randomised controlled trial of dietary improvement for adults with major depression (the ‘SMILES’ rial).
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28137247

(※2)第 73 回日本自律神経学会総会 / 教育講演資料「メンタルヘルスを支える食・栄養」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ans/58/2/58_182/_pdf/-char/ja

(※3) Efficacy of omega-3 highly unsaturated fatty acids in the treatment of depression
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27103682/

※この内容は、・治療または医療アドバイスを提供しているわけではありません。あくまで情報提供のみを目的としています。
※診断や治療に関する医療については、医師または医療専門家に相談してください。この内容は医療専門家からのアドバイスに代わるものでもありません。

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長谷川ろみ

本サイトの編集長|元おデブの腸活研究家|腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中|イライラおデブ→海外逃亡→腸覚醒→元楽天→腸活ドリル準備中|健康経営アドバイザー|発酵ライフ推進協会本校オンライン校長|著:発酵菌早わかりマニュアル|
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