認知症予防に腸活?!最新研究結果でわかった認知症の発症リスクと腸内細菌の関係性




健康長寿のためには、どうにか避けたい認知症・・・。心身ともに元気なまま老後をわくわく楽しみたい方は、やっぱり認知症予防はとても大切です。

そんな認知症予防が気になる方に、ちょっとしたヒントになりそうな研究論文が出ていたので、ご紹介したいと思います。

その内容によると、認知症患者の方の腸内細菌叢(=)には、ある特徴があったというのです。

さて、その腸内細菌叢の特徴とはいったいなんなのか、まとめてみました!

認知症と腸内細菌

私たちの腸に住んでいる腸内細菌たちの組成が、その宿主の私たちの健康にとても深く関わっていることが、最近注目されています。

例えば、肥満や糖尿病になりやすい腸内細菌叢というのが存在したり、心疾患に影響を与える腸内細菌叢というものも存在します。

そんな中、認知症と腸内細菌にも何らかの関係があるのではないかという研究結果が発表されました。

ある特定の腸内細菌が多い高齢者は、そうでない人に比べて認知症リスクが約10分の1になるかもしれないという衝撃の研究結果が国立長寿医療研究センターなどの含む研究チームから発表されたのです。

10分の1はかなり大きい数字ですよね!

認知症の方の腸内フローラ調査概要

国立長寿医療研究センターなどの研究チームによる発表は以下の通りです。

▼調査方法
・もの忘れ外来を受診した高齢者128人を対象に検便を実施
・便から腸内細菌のDNAを取り出して分析
・腸内細菌叢と認知症の関係を調べた

認知症の方の腸内フローラ調査結果

・34人は認知症、94人は認知症でないと診断
・認知症の方の腸内細菌叢にはバクテロイデスが少ないことがわかった

この研究結果だけでは、バクテロイデスと認知症のどんなメカニズムに関係があるのか定かではありませんが、認知症の方にはバクテロイデスが少ないことは確かで、何かしらの認知症予防方法の確立のためには、引き続き調査が必要そうです。

近く画期的な認知症予防法が確立するかもしれませんね。

バクテロイデスとは?

認知症の患者さんは、バクテロイデスという日和見菌が少なく、認知症でない人は多い傾向にありました。
では、バクテロイデスとはいったいどんな菌なのでしょうか?

別名ヤセ菌!ダイエットの味方になる?

バクテロイデスは別名「やせ菌」とも呼ばれています。

その理由は、バクテロイデスは発酵の過程で「短鎖脂肪酸」と呼ばれる代謝物を生成することに関係しています。

短鎖脂肪酸は、腸内環境を整え、脂肪の蓄積を抑える働きやエネルギー代謝を助ける働きが注目されていて、ダイエット効果が期待されています。

認知症の方がバクテロイデスが少ないので、認知症の方のほうが太りやすいのかもしれませんね。笑

バクテロイデスを増やす方法

太りにくくなるし、認知症予防にもなるのであれば、バクテロイデスをある程度味方につけておきたいところですが、具体的にバクテロイデスを増やす方法はあるのでしょうか?

バクテロイデスの好物は、イヌリンかもしれないというデータが公開されていました。

普通食、高脂肪食+5%セルロース、+20%セルロース、+20%イヌリンで4週間育てたマウスで比較。

腸内細菌数の指標となる便中の菌数もファーミキューテスとバクテロイデスの比も、+5%セルロースと+20%セルロースの場合では有意な差はなかったが、+20%イヌリンの場合は、これらとの有意な差が出た。
(Cell Host Microbe. 2018 Jan 10;23(1):41-53.e4)

参考:コンディショニング研究会
https://conditioning-lab.jp/topics/2018/04/23/20180423120000.html

イヌリンは、菊芋などに含まれる水溶性食物繊維です。最近では、イヌリン入りの食物や飲み物も発売されているので、少しづつ出会う機会が増えているかもしれません。

もちろんアンバランスに腸内細菌が増えてしまっては、いくらバクテロイデスが増えても他のリスクが心配なので、あまり変なイヌリンの採り方はおススメしません。

日常的に食物繊維やオリゴ糖、そして発酵食品などを意識して食べようとすることが、結果的にバクテロイデスが増えることになるかもしれません。

まとめ

今回は、認知症の方とそれ以外の方の腸内細菌を比較した研究をご紹介しました。

認知症の方の腸内細菌叢にはバクテロイデスが少ないことがわかったのです。

まだ、バクテロイデスの代謝物の何がどう認知症に影響しているのかは定かではありませんが、バクテロイデスが減り過ぎない食生活は、もしかしたら認知症予防効果があるかもしれません。

バクテロイデスが好きなのは、やはり食物繊維です。特に食物繊維の中でもバクテロイデスが好きなのは、水溶性食物繊維のイヌリン!認知症予防に向けて、日常的に腸内環境を整えることを意識したいですね。

参考にしていただければ幸いです。

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長谷川ろみ

長谷川ろみ

本サイト「腸内革命」の編集長。元おデブの腸活&発酵life×クリエイター。腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中。

「自分の周りの人の腸内環境をアップデートする」ことが目標♪

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