アルコールと下痢のメカニズム!飲み会の次の日はおなかがゆるい理由、知ってる?




工藤孝文先生
この記事の監修ドクター:工藤内科副院長 工藤孝文先生 詳しくはこちら

年末年始は、忘年会や新年会が多く、どうしても飲みに行く機会が多くなりがちですよね。

ちゃんと自分のペースで楽しく飲み会に参加できればいいけれど、腸の調子がイマイチなのに、どうしても断れない・・・とお嘆きの方も多い時期ではないでしょうか?

特にアルコールを飲みすぎるとおなかがゆるくなりがちです。忘年会や新年会続きで、毎日下痢気味だという方は、もしかしたらアルコールが原因かもしれません。

なぜ、アルコールを飲みすぎると下痢になるのか、今回はアルコールと下痢のメカニズムをひも解いてみましょう。

下痢とは?

下痢は、便の中の水分の量が増えることによって起こります。

私たちは普段、飲み物や食べ物から水分を取り入れます。個人差はありますが、1日1リットル~2リットルぐらいが通常ですよね。

口から入った水は腸を通ります。そして、わずか1%の水分は便と一緒に排泄され、残りは腸で吸収されます。

また、私たちの体には唾液や胃液などの消化液が1日およそ7リットルも腸を通りますが、こちらもそのほとんどが腸で再吸収されます。

このように私たちの腸には1日に9リットルもの水分が通りますが、そのうちのほとんどが腸で吸収され、循環します。この吸収される量とバランスが少しでも崩れると、下痢症状を招くことになります。

では、下痢になる場合、私たちの腸ではどんな問題が起きているのでしょうか?

実は下痢にはいくつかのパターンがあるのです。

下痢の種類1:ぜん動運動性の下痢

正常な硬さの便を出すためには、食べたものを肛門まで移動させるために腸はぜん動運動を繰り返し、少しずつ動かしていく必要があります。

しかし、消化不良やストレスなどのために腸のぜん動運動が活発になり過ぎてしまい、便が予定よりも早く肛門に到達してしまうことがあります。この場合、水分が腸で吸収される時間がなくそのまま水分と一緒に便が排泄されてしまいます。

このような水分の吸収が不十分な下痢の場合は、過敏性腸症候群や甲状腺の病気などの可能性があります。

下痢の種類2:浸透圧性の下痢

浸透圧性の下痢は、口から食べたものの浸透圧が高く、腸で水分が吸収されず、そのままゆるい便がでます。

人工甘味料を採り過ぎたり、牛乳を飲みすぎたとき体質によって起こる乳糖不耐症もこのタイプの下痢です。脂っこい食べ物の食べ過ぎや、アルコールの採り過ぎの場合にも起こりやすい下痢です。

下痢の種類3:分泌性の下痢

ぜん動運動性の下痢や浸透圧性下痢は、腸で水分を吸収されにくくなったために起こる下痢ですが、この分泌性下痢は腸から腸液が過剰分泌されることで起こります。

過剰に分泌される原因は、腸に毒素や細菌などの異物が入ったり、なんらかのホルモンの影響があったりとさまざまです。

有害菌や有害物質が原因の下痢の場合は、下痢自体が毒素を外に出そうとして起こる生体防御反応のひとつなので、下痢止め等で下痢を止めてしまうとかえって状態が悪くなる可能性があります。この場合は、体内の毒素を出すための下痢だと考えられます。

アルコールの飲みすぎが下痢の原因になる理由

では、アルコールを飲み過ぎた場合の下痢は、このうちどれに当たることが多いのでしょうか。

一般的にアルコールを飲み過ぎた場合の下痢は、浸透圧性の下痢であるケースが多いです。

原因1:アルコールで酵素の働きが弱まる

アルコールをたくさん飲むと酵素の働きが弱まり、糖や脂肪などが代謝されにくくなります。

そのため、腸で水分が吸収されにくくなり、浸透圧性の下痢を引き起こしやすくなります。

原因2:油っぽいのもや塩辛いものの採り過ぎ

アルコールをたくさん飲む場合、おつまみも知らぬ間にたくさんつまんでしまうことがあります。

特にお酒の席は唐揚げやコロッケ、ポテトフライなどの揚げ物や塩辛や漬物などの味付けが濃い物をたくさん食べてしまいがちです。

この脂っぽいものや塩辛いものが原因でアルコールと一緒になって腸で水分が吸収されにくい状態を作り出してしまうことから、より下痢になりやすい状況を作ってしまいます。

お酒の席は、下痢を招く危険がたくさんあると思ってください。もともと下痢になりやすい方は注意が必要です。

アルコールによる下痢を防ぐ方法

アルコールをたくさん飲むと下痢がひどくてつらい方は、いったいどうすれば下痢を防ぐことができるのでしょうか?

方法1:お酒を飲む量を控える

もっとも有効な下痢の予防法は、お酒を飲む量を控えることです。たしなむ程度に抑えておけば、腸内の水分量を大きく変化させることはなく、おいしいお酒が飲めます。

方法2:糖質や脂質の多いおつまみを控える

もし、どうしてもお酒を控えることが難しいのであれば、おつまみを調整することも下痢防止に役立ちます。

脂質や糖質が多い〆のラーメンやチャーハン、唐揚げ、フライドポテト、天ぷら等の揚げ物を控えて、枝豆やお豆腐、お刺身などを選んでみてください。

まとめ

アルコールを飲んだ次の日に下痢になりやすいのは、アルコールの呑み過ぎや糖質や脂質の多いおつまみを食べ過ぎたことで、酵素の働きが弱くなり、腸に水分が吸収されなくなることで起こる可能性が高いことがわかりました。

個人差はもちろんありますが、アルコールって腸にも大きな影響を与えているんですね。

まだまだ新年会が多い季節ですが、くれぐれも呑み過ぎて、腸をいじめないようにしましょう。おつまみも枝豆や冷ややっこ、お刺身などの脂や糖質が控えられたものをチョイスするのがおすすめです。

下痢が心配な方は、ぜひ意識してアルコールとおつまみをとってみてください♪ 

「私はどちらかというと便秘体質で、下痢の心配はあまりしたことがない~」という方もいらっしゃるかもしれません。笑 それでもやっぱり、新年会の呑み過ぎ食べ過ぎは気をつけましょう!

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長谷川ろみ

本サイト「腸内革命」の編集長。元おデブの腸活研究家。小学生にして重度の便秘+肥満体でしたが、「腸活」により数十キロのダイエットに成功しました!現在も自分のカラダで人体実験中!

「自分の周りの人の腸内環境をアップデートして、元気でポジティブな仲間を作る」ことを目標に、腸活の情報発信やしくみづくりに挑戦しています♪

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