無添加食品ってどういう意味?!食品添加物表示の本当の意味を知らないと逆に危険かもしれない理由




工藤孝文先生
この記事の監修ドクター:工藤内科副院長 工藤孝文先生 詳しくはこちら

腸内環境にとって、いいものを食べることはもちろん大事。

そして、あんまりよくないもの、よくないと疑われているものを避けることも、同じように大事だと私は思っています。

いわゆる「」といわれるものとか、「精製された白砂糖」とか、自分のカラダに合わない「アレルゲン」とか。

その中でも、判断がとても難しいのが「食品添加物」。ついつい「無添加」と書かれているものを選んでしまいがちだけど、「無添加」ってそもそもどういう意味なんだろう?「無添加」なんてありえる?

今回は、食品などにおける「無添加」という表示の意味や内容、そして食品添加物についてまとめてみました。

食品添加物とは?

私たちは、遠い昔から食べ物を確保し、保存し、食べてきました。

腸活にもいいとされる発酵食品も、食べ物をなるべく長く保存するための技術「発酵」を使って作られた食品です。

そのままにしておいたらすぐに腐ってしまうけど、燻製にしたり、干したり、漬けたりして、なるべく長く食べられるように工夫してきたんですよね。

そして、なるべくおいしそうに見えるように、植物の実や花を使って、色をつけたり、香りをつけたりもしたそうです。

食品に保存料、香料、調味料、着色料を使うことは、別に今に始まったことではありませんでした。昔から普通に私たちがやってきた技術なんです。

でも今・・・この保存料、香料、調味料、着色料の種類は増えました。これらをまとめて「食品添加物」と呼んでいます。

だから、昔からずっと私たちが食べてきたものも「食品添加物」だし、最近化学によってつくられたものも「食品添加物」だし、食品になにかを添加していれば、それはもう「食品添加物」なんですよね。

「食品添加物」を使わないと作れないようなものも存在するぐらい、私たちの生活と「食品添加物」は密接にかかわっています。

食品添加物の例

例えば、お腹にやさしい、おいしい食べ物というイメージがある「お豆腐」。

実はお豆腐を固めるために、お豆腐には「凝固剤」が使われています。

凝固剤としてお豆腐に入れられるものを上げてみると、このとおり。

塩化マグネシウム
塩化マグネシウム含有物(にがり)
硫酸カルシウム
グルコノデルタラクトン など

いろいろ「食品添加物」=「凝固剤」が入っています。

また、泡立ちを抑えないとキレイな形のお豆腐が作れませんから、「消泡剤」が「食品添加物」として入っている場合もあります。

シリコーン樹脂
グリセリン脂肪酸エステル など

お豆腐なんて、とてもシンプルな食品に見えるけど、流通されているものの多くは、食品添加物が入れられているんですね。

日本の食品添加物の考え方

日本では、厚生労働省が食品添加物の安全性の評価をしています。
厚生労働省のページにその審査の概略が書かれていました。

化学物質の同定

実験動物等を用いた毒性試験
亜急性毒性試験及び慢性毒性試験、1年間反復投与毒性、発がん性併合試験、生殖毒性試験、遺伝毒性試験等

1日摂取許容量の設定
人がその物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への悪影響がないと推定される1日あたりの摂取量の設定

使用基準の設定
1日摂取許容量を超えない量を設定

安全性の確保

参考:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/qa_shohisya.html

毒性実験自体はマウスでやって、1日摂取許容量を洗い出しているようです。この方法で安全性と有効性を確認し、日本では食品添加物を分類しているのだそう。

指定添加物とは?

厚生労働大臣が指定した添加物を「指定添加物」といいます。

(1)安全性が要請された使用方法において実証又は確認されること

(2)食品添加物の使用が、次のいずれかに該当することが実証又は確認されること
①食品の栄養価を保持させるもの
②特定の食事を必要とする消費者のための食品の製造に必要な原料又は成分を供給するもの
③食品の品質を保持し若しくは安定性を向上するもの又は味覚、視覚等の感覚刺激特性を改善するもの
④食品の製造、加工、調理、処理、包装、運搬又は貯蔵過程で補助的役割を果たすもの

参考:http://www.jafaa.or.jp/tenkabutsu01/tenka1.html

安全なだけでなく、ちゃんと使う意味がある(有効性がある)ものだけ、使えるようにしているんですね。

日本の食品添加物は世界では毒物?

よく言われませんか?日本は食品添加物大国だとか、日本の食品添加物の基準は甘すぎるとか・・・。

たしかにね、日本と海外で使うことができる食品添加物の種類は同じではありません。日本で使えるものが、海外で使えなかったり、海外で使っているものが日本で使えなかったりというのは、よくあることです。

ちょっと前に話題に上ったのが、「トランス脂肪酸」。
カラダに悪いとされる油の代表といってもいいかもしれません。

マーガリンなどに含まれているトランス脂肪酸は、近年その危険性がメディアなどに大々的に取り上げられ指摘されていますが、EU諸国ではトランス脂肪酸を含む油脂製品販売が禁止されています。また、アメリカでもトランス脂肪酸を規制し、許可制とする取り組みを始めています。

参考:https://mainichi.jp/articles/20180228/k00/00m/020/136000c

でも、そもそも日本人は欧米人に比べるとトランス脂肪酸の摂取量がかなり少ないといわれています。

それでもやっぱりあんまり体に良くない油は食べたくないよね。そんな消費者の気持ちを汲んで、各企業がトランス脂肪酸をなるべく使わない商品を開発し始めています。

しかし、米国が規制導入を決めた2015年以降、国内でも消費者のマーガリンに対するイメージが悪化。顧客離れで市場が約2割も縮小したため、国内乳業各社は食感を損なわない代替油脂の開発を進め、「部分水素添加油脂」を使わないマーガリンを実現した。

参考:https://mainichi.jp/articles/20180228/k00/00m/020/136000c

それぞれの食文化や環境が違うので、日本と世界が全く同じ基準で「食品添加物」を考えるのは、むずかしそうなことは予想できますね。

食品の「無添加」とは?

ここまでみてくると、私たちの食生活と食品添加物は切っても切り離せないほど、近い存在であることがわかります。

そんな中、食品によく記載される「無添加」というコピー。
どういう意味なんでしょうか?

食品の「無添加」の意味

「保存料無添加」とか「着色料無添加」とか、「〇〇無添加」とか詳しく書いてあればまだわかるのだけど、中にはざっくり「無添加」って書かれている食品もあるの。笑

こういう食品を見ると、どういう意味なんだろう?と悩んでしまいます。

食品添加物には、甘味料、香料、着色料、保存料、酸化防止剤などなどいろいろあるんだけど、一般的に「無添加」と書かれているものは、これら全部が入っていないと考えてよいのでしょうか?

これに関しては、一般社団法人「日本食品添加物協会」が「無添加」、「不使用」という表示に対する見解を占めす資料の中でこのように、懸念を伝えています。

食品添加物を使用しない食品を望む一部消費者向けの商品として開発、販売されてきた経緯があると考えられるが、その表示の多くは、

1)その食品の加工工程全てで食品添加物を使用していないのかが、必ずしも明確でない場合が多く、消費者に不正確な情報を与えて、選択の自由を妨げる

2)食品添加物使用の意義、有用性あるいは安全性に対する誤解を招くとともに、食品添加物を用いた加工食品全般に対する信頼性を低下させるおそれがある。

参考:
http://www.jafaa.or.jp/kyokai/pdf/180117_kyokaikenkai.pdf

やっぱり日本食品添加物協会さんでさえ、「ほんとなの?明確じゃなさそうですけど、大丈夫?」って思っているみたい。

食品添加物すべてを悪だと思ってしまう風潮を、あえてこの「無添加」という表示が作ってしまうことも、心配されているようですね。

たしかにね、「無添加」という言葉につられて、商品を選択してしまう消費者が多いことがわかっているのです。

日本食品添加物協会が平成29年11月に実施した一般人対象のアンケート調査の結果では、「無添加」又は「不使用」と表示された商品が、表示されていない商品より安全であると誤認している場合が多いことが示されている。

参考:http://www.jafaa.or.jp/kyokai/pdf/180117_kyokaikenkai.pdf

食品の「無添加」はマーケティング戦略?

あとね、仮に本当に添加物が入っていなかったとしても、それはそれでまた別の問題があるようです。

スキンケア大学さんの記事には、こんな内容も・・・。

もともと保存料を必要としない食品であるにもかかわらず、イメージアップのために、あえて「保存料無添加」と表示していたりするケースもあるのです。

参考:http://www.skincare-univ.com/article/010921/#indexList1

まじすか!笑

マーケティング戦略的に?!
そんな表示いらないのに、あえてしちゃうの?!なんかずるい。笑

やっぱり、私たち消費者は、「無添加」をふわっと受け止めちゃだめなのよ。ちゃんと意味が分かったうえでないと、食品業界全体が、なんか変な感じになってしまう・・・。

それはすごく怖いことですよね。

食品の「無添加」とは?まとめ

食品添加物は、私たちの食の歴史の中で当たり前に存在してきた、私たちの祖先を支えてくれた存在です。

もちろん、発がん性や毒性が注目されることもあるけど、「無添加」という表示の意味がわからないのに、なんとなく「無添加」を選んでいるのはちょっと違うかもしれません。

もし「無添加」と表示された食品をあえて選ぶなら、当たり前だけど「何が無添加なのか?」を知った状態で選びたいですね。

参考になれば幸いです♪

The following two tabs change content below.
長谷川ろみ

長谷川ろみ

本サイト「腸内革命」の編集長。元おデブの腸活&発酵life×クリエイター。腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中。

「自分の周りの人の腸内環境をアップデートする」ことが目標♪

▼プロフィール詳細はコチラ
▼活動内容詳細はコチラ
▼取材やお仕事の依頼はコチラ
▼instagramはコチラ
▼noteもはじめましたコチラからどうぞ

腸活メルマガ(無料)購読はコチラ!

本サイトは、腸活講座やお得情報がつまった「腸活メルマガ(無料)」を配信しています。