腸の病気「脱腸」とは?その原因や症状に迫る!!ヘルニアとの違いって?




工藤孝文先生
この記事の監修ドクター:工藤内科副院長 工藤孝文先生 詳しくはこちら

数年前、突然うちの父が「脱腸」になった!と連絡してきたんです。

まさかの「脱腸」!!
腸活の推進活動をしている私の父が「腸」の病気に!?

ものすごく丈夫で、風邪もほとんどひかない父。そんな父さえも罠に陥れる「脱腸」とは、なんなのだ?!当時の私は、「脱腸」をひたすら調べました。

実はわたしも幼少期からかなりの便秘体質で、小学校の時は2~3週間の便秘が当たり前でした。

・・・うちの家系、腸がだめなのかも。笑

というわけで、うちの家系のように腸に悩む方たちに向けて、「脱腸」の原因や症状についてまとめてみましたよ。

「脱腸」とは?

まずは軽く「脱腸」とはなにか?を辞書で調べてみましょう。出てきた言葉はこちら。

腸または腹壁の一部が腹壁のすきまなどから外側に押し出されること。腹部ヘルニア。

参考:デジタル大辞泉

腸管を内容とするヘルニアのことで、大部分が鼠径(そけい)ヘルニアである。

参考:日本大百科全書(ニッポニカ)

ヘルニアの俗称。ヘルニアの主体は腹部ヘルニアで,脱出臓器のほとんどが腸管のためこの名がある。

参考:百科事典マイペディア

なんと、腸が本来あるべき場所から出てでっぱってしまう病気です。

聞いただけでかなり怖いけど・・・よくあることなの?

「脱腸」と「ヘルニア」の違い

「脱腸」は、ヘルニアの俗称であると説明される場合もありますが、厳密にいうと、ヘルニアのほうが少し範囲が広い言葉になります。

ヘルニアの意味はこちら!

ヘルニア
=体の組織が正しい位置からはみ出した状態

ヘルニアは、体の組織全般を指すので、ちょっと範囲が広いんですね。

「ヘルニア」っていう言葉が一般的によく使われるくらいだから、「体の組織が正しい位置からはみ出した状態」になること自体は、珍しくないみたい。

「脱腸」は腸だけのことを指しているので、「鼠経(そけい)ヘルニア」と呼ばれる、ヘルニアと同じ意味になります。

鼠経ヘルニア=脱腸

東京外科クリニックの大橋 直樹 先生によると、その発症経緯はこんな感じ。

加齢によって身体の組織が弱まることなどが原因で、鼠径部の腹膜にヘルニア嚢(のう)と呼ばれる袋状の穴ができ、そこに腸が入り込むことで発症します。

参考:https://medicalnote.jp/contents/180131-005-JM

中年以上の男性に多いのは、組織の弱まりも原因の一つだからなのですね。たしかにうちの父も中年以上の男性です。

「脱腸(鼠経ヘルニア)」の患者数

「脱腸(鼠経ヘルニア)」は、日本では珍しい病気ではありません。

推定患者数は、14万人~15万人といわれますが、盲腸が6万人ぐらいなので、その倍以上の方がかかっているといわれています。

その割にあまり話題にのぼらないのは、なぜなのでしょうか?

「脱腸(鼠経ヘルニア)」ははずかしくない!

「脱腸(鼠経ヘルニア)」は、珍しい病気ではないにも関わらず、盲腸ほど知られていないように思います。

その理由は結構深刻です。

どうやら多忙のために我慢している人が多そうなんだって。痛くない場合も多いので、どうしても後回しになってしまうのでしょう。

また、なんとなく「恥ずかしい病気」と位置付けて、受診を渋っている人が多いのでは?と予想されています。

脱腸ははずかしくないぞーーー。

私も便秘体質ですよーーーー。
はずかしくないよーーー。
腸活しないとやばいことになるよー。笑

治療すれば治る病気、逆に言えば自然には治らない病気なので、がまんは禁物!ちゃんと、アピールしていきましょう。

「脱腸」の症状

「脱腸」は、腫れや違和感があってはじめて気が付く方が多い病気で、痛さがあまり伴わない方も多いといわれています。

鼠径ヘルニアの特徴として、鼠径部が腫れるという症状が現れます。この腫れは柔らかく、指で押したり仰向けになったりすると、一時的に消えてなくなります。また、違和感や痛みを伴う方もいらっしゃいますが、腫れ以外の症状はないのが一般的です。

参考:https://medicalnote.jp/contents/180131-005-JM

痛さがなく、押したら消えてなくなるようであれば、そのままにしてしまう方の気持ちもわかりますね。

一般的な症状がメディカルノートさんに書かれていたので、ご紹介します。

鼠径部に柔らかい腫れやしこりのようなものがある
鼠径部に違和感や痛みがある
お腹に力を入れると突っ張るような感覚がある
陰嚢に腫れがある

参考:https://medicalnote.jp/contents/180131-005-JM

こんな症状があったら、もしかしたら「脱腸」かもしれません。

「脱腸」を放置するとどうなる?

ついついそのままにしてしまう可能性がある「脱腸」ですが、本当にそのままにしちゃったらどうなってしまうのでしょうか?

これがね、結構深刻なのです。

鼠径ヘルニアを放置しておくと嵌頓(かんとん)と呼ばれる状態になることがあります。

嵌頓とは、腫れが固くなって、ヘルニア嚢から飛び出した腸を指で押しても戻らなくなる状態です。

嵌頓の状態になると、脱腸した部分が筋肉によって締め付けられ、腸閉塞を起こしたり、血流障害が起きて腸が壊死したりする危険があります。そのため、嵌頓になると緊急手術が必要になります。

参考:https://medicalnote.jp/contents/180131-005-JM

押したら戻ったので、いいやもうこれで!を繰り返していたら危険です。心当たりがある方は、病院にいきましょう。

子どもの「脱腸」の危険性

実は、子供も「脱腸」になることがあります。

大人の「脱腸」と同じように、鼠径部が腫れて、違和感や痛みが現れるのですが、小さな子供は、その違和感をうまく表現できませんから、発症に気が付くのが遅くなったしまうことも多いようです。

子供が「お腹がいたい」と言い出したら、ちゃんと腹部を見て、病院に行くなどの措置を取ってあげることも必要かもしれませんね。

「脱腸」の原因

ここからはそんな恐ろしい「脱腸」にならないために、「脱腸」の原因に迫っていきましょう。

「脱腸」になりやすい人

まず、確実に「脱腸」になりやすい人がいます。それは、こんな人たち!

重いものを運んだりする機会が多い人、
立ち仕事に従事する人
身内にそけいヘルニアの方がいる
便秘症、肥満気味な人、ぜんそくの人
せきを多くする人(喫煙者)、激しい運動をする人

参考:http://hirotsugeka.info/treatment/hernia

立ち仕事の人や重いものを持つ方は、結構ピンチ。若い時は大丈夫でも、40代以上になると、筋膜が老化のために弱くなり発症してしまうということもあるようです。

「脱腸」にならないためにできること

加齢によって筋膜が弱くことはもちろんですが、加えて、メタボリックシンドロームの原因といわれる内臓脂肪型肥満や、前立腺肥大が原因になることもあるといいます。

だから、脱腸患者は年々増加しているらしい!
飽食の時代の負の遺産ですね。

内臓脂肪が多くなりすぎないように気をつけたり、普段から便秘にならないようにしておくことも大事です。・・・ということは、脱腸予防にとっても、腸内環境を改善する腸活はいいことだとわかりますね!

「脱腸」とは?まとめ

「脱腸」は、

腸または腹壁の一部が腹壁のすきまなどから外側に押し出されること。

をさし、別名「鼠径ヘルニア」と呼ばれることもあります。

腹部にでっぱりができて、腫れて、違和感があるだけで痛みを伴わない場合も多いので、忙しい現代人は放置してしまいがちですが、そのままにしておくと腸の壊死につながりかねない大病になる可能性を秘めています。

違和感があったら、即お医者様に相談することが重要です。

また、普段から腸内環境を整えて、便秘を予防することを意識したり、中性脂肪が多くなり過ぎないようにコントロールしておくことで、最低限の脱腸回避もできそうです。

みなさんも参考にしてみてくださいね。

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長谷川ろみ

本サイト「腸内革命」の編集長。元おデブの腸活研究家。小学生にして重度の便秘+肥満体でしたが、「腸活」により数十キロのダイエットに成功しました!現在も自分のカラダで人体実験中!

「自分の周りの人の腸内環境をアップデートして、元気でポジティブな仲間を作る」ことを目標に、腸活の情報発信やしくみづくりに挑戦しています♪

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