
腸がねじれてしまったり、くっついてしまうことで、腸内の排泄物が詰まってしまい、そのままにしてしまうと毒素が体に溜まってしまったり、腸が腐ってしまうこともあるという恐ろしい病気・・・腸閉塞。
便秘がひどいだけかな・・・とほおっていると悪化してしまうことも多く、とにかく早く気が付くことが大事なのだと言います。
芸能人の方にも腸閉塞を発症される方が多いのでご存知の方も多いと思いますが、違ったら違ったでいいので「腸閉塞かも?」と思える知識を頭の中に入れておくのは大事かもしれません。
今回は、腸閉塞がどんな病気なのか、原因や予防法などもまとめてみました。
腸閉塞とは?
腸閉塞とは、何らかの原因で、腸の中で食べ物が詰まり外に出せなくなる病気です。別名、イレウスとも言います。
小腸の一部が狭くなってしまったり、腸が結ばれてしまって、内容物が外に出せなくなることもありますが、物理的には腸管が狭くなってしまったわけでもないのに、なぜか詰まってしまう原因不明の腸閉塞もあります。
激痛が走る場合ももちろんあるのですが、痛みを伴わない場合も多く、その場合は手遅れになり、腸が腐ってしまうこともあります。
とにかく早く気が付くことが大事です。
・おならがでない
・排尿がない
・吐き気・嘔吐
・便秘が続く
・おなかの張りや激しい腹痛
参考:フジテレビ「とくダネ!」より
腸閉塞の種類
腸閉塞はその症状によって、大きく二つに分けられます。
=腸管の内容物が物理的に通過できなくなる腸閉塞
=腸が結ばれてしまったケース、腸内にポリープができて内容物が通れなくなってしまったケースなど
=腸管の血流や神経の障害で通過ができなくなる腸閉塞
=腸管が物理的に狭くなったなどの症状は見られない
特に機能的腸閉塞は、原因がわからず難病に指定されています。機能的腸閉塞は血流障害のあるなしで、単純性腸閉塞と複雑性腸閉塞の2種類に分かれます。
単純性腸閉塞の場合は、そのほとんどは腸の手術などを行ったことによるもので、手術後に腸の一部がくっついてしまうことで起こります。
腸閉塞の症状
腸閉塞になると多くの方が、下痢や便秘、腹痛や嘔吐などを日常的に起こしているケースが多いそうです。
いつものことだからとほおっておくと、腸閉塞を悪化しかねないので、注意が必要だと言います。
病気が進行すると、おなかがはって呼吸がしにくくなり、また、腸の吸収障害とくり返される嘔吐によって皮膚が乾燥したり、脈が速くなったり、脱水症状が出現します。
しだいに、腸壁の細菌に対する防御力が弱くなり、腸管内の毒性物質が腸壁から吸収されてしまいます。また、腸への血流障害がある場合、腸壁がくさって腹膜炎、敗血症、ショック状態へと進み生命に危険な状態になります。
参考:時事メディカル
https://medical.jiji.com/medical/013-0058-01
コワいですね・・・。
腸閉塞の悪化は、腸管の壊死を招き、それがまた違う内臓にも影響を与えてしまうため、死に至るケースもあります。
手術をしても完治はできず、長年にわたり合併症が発生することもあると言いますから、少しでも不安を感じたら、診察を受けたいです。
腸閉塞の原因
腸閉塞の原因は、医療関連の資料などにも「不明」と書かれていることが多いです。
その理由は、他の病気も同時発症していたり、神経疾患などにもかかわりがあることから、たくさんの原因が複合的に関連しあっていることが示唆されているためです。
腸閉塞の予防法
原因がわからないので予防もとても難しい腸閉塞。
腸閉塞の一部ではありますが、食べ過ぎや運動不足によって起きる腸閉塞に関しては、食生活を見直すことも有効なのだそうです。
大腸肛門病センター高野病院のホームページによると、やはり消化の悪いものを食べ過ぎると、腸閉塞を起こしやすくなるのだとか。食べ過ぎも危険です。
腸内環境を整えようと思ったら、たくさんとりたい食物繊維も、小腸や大腸の手術後やお年寄りのように少し消化機能が弱っている状態の方は、食べるのを控えましょう。
肉類
油の多い料理(ビフテキ、カツレツ、トンカツ、唐揚等)・脂肪の多い肉(豚バラ、霜降り肉、ロース、ベーコン)
など
魚類
いか・たこ・干物 など
豆類
大豆・小豆・つぶあん・おから
野菜
硬い繊維の野菜(ゴボウ・たけのこ・レンコン・ふき・セロリ・わらびなど) きのこ 香味野菜(うど・みょうが・ にら・漬物)など
腸閉塞に一度なってしまった方は、何度も再発してしまうことがあるので、腸内フローラのコントロールや排便のコントロールを行っていく治療もされるそうです。
まとめ
腸閉塞は、激痛が走る場合ももちろんありますが、便秘や下痢、低い発熱など、自分の健康意識が高くないと、通り過ぎてしまいそうな症状によるものも多い病気です。
その割に、ほおっておくと、腸が壊死したり、なんども再発する腸閉塞に悩まされている患者さんも多く、とても怖い病気です。
ちょっとでも違和感を感じたら、ちゃんと医師に相談することを意識したいですね。


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