味噌の消費量がどんどん減っている・・・
そんなことが叫ばれ始め、はや数年。
日本の食文化の代表を担ってきた1食品と言っても過言ではない味噌が危機に迫られています。今回は味噌の消費量ランキングや味噌の現状について、そして味噌消費に関するこれからの課題についてまとめてみました。
味噌の消費量が減っている
日本の一般家庭で味噌の消費量が減っています。
確かに全国味噌工業協同組合連合会の都道府県庁所在市別1人当たりの味噌購入量(H12~H22)データを見ると、年々1人当たりの味噌の購入量は減っています。
平成12年:2502円
平成13年:2436円
平成14年:2315円
平成15年:2361円
平成16年:2282円
平成17年:2295円
平成18年:2308円
平成19年:2334円
平成20年:2326円
平成21年:2115円
平成22年:2098円
参考:http://zenmi.jp/data/kakeityosa/data-H12-22kounyusuryo.pdf
じわじわ減っていますね・・・
総務省の家計調査によると、15年の1世帯当たりの味噌に対する年間支出金額は2297円(前年比0.7%増)、購入数量は5483g(同1.2%減)でした。
味噌の消費量が減っている理由は、食の欧米化、そして外食の増加・・・おうちでみそ汁を作らずに、外でスープを飲む回数が増えたとも言います。
味噌の消費量ランキングをチェック!
日本人が味噌を食べなくなっている中、消費量1位を誇る都道府県と言えば、長野県です。
参考:http://todo-ran.com/t/kiji/11495
長野県って、実は健康長寿県でも1位だし、腸内環境が良いせいか、夫婦げんか経験が全国で一番少ない県なんです。笑 夫婦げんかは関係ない?笑
味噌は夫婦げんかを減らすかもしれないです!笑
味噌の消費量が少ない人はダレ?
やっぱり味噌を食べなくなった人は都会の人たちだと言います。
収入が少ない場合、味噌汁が重要な副食物であるから、価格は多少高 くてもよい味噌を買うという。収入が多くなれば、必然的に副食物が豊富になり、味噌の使用量は減ってくる。
参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1915/67/10/67_10_839/_pdf
収入の多い少ないは別として、都会の方が家で食事をする時間が少ないのは確かだと思うし、選択肢が多いのも確かかもしれません。
都会育ちだと、良い味噌の良さを知らないのも事実です。私も都会育ちなので、腸内環境や発酵食品に興味を持つまで、全く知らなかったし、興味もなかった・・・まさに学校では習わないことです。
参考:http://todo-ran.com/t/kiji/11495
お米を食べる習慣がない人は、どうしてもおみそ汁の消費は減ってしまうよね・・・。やはり食の欧米化は、味噌の消費量を減らしている可能性が高そうです。
名古屋が味噌消費全国39位?!
名古屋と言えば、味噌グルメが大人気で観光客の目当てと言えば、味噌煮込みうどんや味噌味のおでん!
なのに、味噌の消費量はなんと全国39位なんです。
そのカラクリは、名古屋で愛される味噌の加工品にありました。
参考:http://toyokeizai.net/articles/-/77764?page=3
「つけてみそかけてみそ」ってご存知ですか?
名古屋名物、味噌カツ、みそ田楽、焼きナスを作る際に、「これだけかければ名古屋の味が出せる!」と言っても過言ではない、ナカモ株式会社さん製造の味噌ダレです。
この「つけてみそかけてみそ」は、醤油やソースのごとく名古屋の方々に愛されているそう。
でもこの「つけてみそかけてみそ」は、「みそ」ではなく「みそ加工品」であって、味噌の消費量にはカウントされないようなのです。
うーん・・・。
なるほど。
できれば、みそ加工品とみそを同じ分類にしたランキングも見てみたいかも・・・どうなるんだろう。味噌の消費量ランキングは変動するのでしょうか?
味噌の消費量ランキングまとめ
味噌の消費量ランキングをみてみたら、日本人の味噌の消費量が減っていることがわかりました。
昔のように、ごはんにみそ汁が100人中100人のごはんなのではなく、いろいろな食べ物が食べられるようになったのは、食べることが大好きな私にとってはとても幸せなことです。
いろいろなものが食べられるようになった今、
みそ汁とごはんを食べなさい!
っていうのは変な気がするんですよね。現代に合った味噌の食べ方を提案していかないと。
みそ汁をおうちで作ることをしなくなったとはいえ、インスタントみそ汁は増えています。私たちは結局のところ、やっぱり味噌が好き。であれば、今の私たちの生活に合った味噌の消費の仕方を考えなくちゃ・・・。
私はそれを考える人の1人になりたいです。