
厚生労働省の調査によると、私たち日本人の歯周病患者数は、20代が約7割、30~50代が約8割、60代は約9割に登っていると言われています。
もはや歯周病は国民病と言っても過言ではないほど、みんながかかっている病気です。
そんな歯周病の原因菌とも言われている、ジンジバリス菌(Pg菌)が、なんとアルツハイマー病の原因になっていることが発覚!今回はそのメカニズムをまとめてみました。
歯周病とは?
そもそも歯周病とはいったいどんな病気なのでしょうか?
歯医者さんにいくと、歯周病を指摘される人もすくなくないと思われます。
というのも日本人の約8割は「歯周病」だと言われているからです。
歯医者さんで定期検診をしない方は、自分が歯周病であることすら気が付いていない可能性が高いのです。
歯周病の有病率は20代が約7割、30~50代が約8割、60代は約9割にのぼる。
参考:http://healthpress.jp/2017/06/post-3034.html
ちょっと歯周ポケットができているぐらいであればよいのですが、進行してしまうと抜歯も必要になるコワイ病気です。
参考:http://www.jacp.net/perio/about/
歯周病の原因は?
歯周病の原因は、細菌です。
ブラッシングがちゃんとできていないと歯と歯茎の間に歯垢(プラーク)ができ、その中に多くの細菌が住みつくようになります。
歯周病が原因になりえる病気とは?
実はこの歯周病、口の中だけの問題でないことが最近わかってきました。
それも脳梗塞や糖尿病などの生活習慣病に密接にかかわっていることが指摘されるようになったのです。
参考:http://healthpress.jp/2017/06/post-3034.html
歯周病が招く病気1:脳梗塞
歯周病が脳梗塞を招くメカニズムは、とてもシンプルです。
歯と歯茎の間に歯垢(プラーク)ができて、ジンジバリス菌などの菌がたくさん住みつくようになります。
するとその刺激で血管内にもプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が出来血液の通り道が細くなってしまうのだとか。
参考:http://www.asagei.com/excerpt/33081
なんと、2.8倍ってすごくないですか?
歯周病は脳梗塞になる可能性を高めてしまうことがわかります。
歯周病が招く病気2:糖尿病
私たちの生活習慣病の中でもとても身近なのが、糖尿病です。
糖尿病も歯周病菌と深い関係があると言われています。
血液中の内毒素は、脂肪組織や肝臓からの炎症性サイトカインであるTNF-αの産生を促す。TNF-αは、血液中の糖分の取り込みを抑える働きもあるため、インスリンの働きも悪くなる。
つまり、歯周病はTNF-αの分泌を活発にすることで血糖値のコントロールを悪化させ、結果的に糖尿病の発症につながる可能性があると考えられている。
参考:http://www.dm-net.co.jp/calendar/2013/019701.php
歯周病はアルツハイマー病を招く?!
そして今回、歯周病菌とアルツハイマーの関係がはっきりと示された実験結果が、九州大学の研究部ループによって発表されました。
やっぱり原因は、ジンジバリス菌・・・。ジンジバリス菌の菌体に含まれる成分がアルツハイマーの原因となる酵素であることがわかったというのです。
参考:https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/141
ということは、アルツハイマーになりたくない方、健康長寿を目指したい方は、若い時から歯周病に気を付けて、歯を大切にしないといけないことがわかります。
参考:http://healthpress.jp/2017/06/post-3034.html
歯周病をそのままにしておいてはだめですね。ちゃんと、定期的に歯医者さんに通い、チェックしてもらった方がよさそうです。
歯周病はアルツハイマー病を招く?!まとめ
歯周病は、そんなに痛さを感じず、毎日の生活で支障をきたすことが多くありません。だからどうしてもそのままにしてしまいがち・・・。
でも、歯周病菌の中の代表とも言われるジンジバリス菌は、いろいろな病気に関わっている可能性が高いと言われる危険な菌です。
アルツハイマーや脳卒中、糖尿病は、若い人もかかる病気になっています。発症してからでは遅いので、まずは自分の歯を大切にケアすることからはじめましょう。
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