ポリアミンとは?納豆に含まれる注目成分の効果効能をチェック!

先日、筑波大学東京キャンパス文京校舎で、納豆に関する研究発表会「第14回 納豆健康学セミナー」が開催されました。

毎年研究分野の視点から最新の納豆研究について発表される同セミナー。納豆好きからすると、無視できない一大イベントですよね!笑

日本人の機能性食品の一つとして長い間君臨してきた納豆ですが、最近は特にアンチエイジングや健康長寿の素であるかのようにいわれることも多くなってきました。

その理由は納豆に含まれる、ポリアミン。今回は、ポリアミンの期待効果や効能についてまとめてみました。

長谷川ろみ

この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら

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目次

ポリアミンとは?

昨年の納豆健康学セミナーで納豆連 研究PR委員会・相沢勝也委員長がした挨拶にこんな言葉が含まれていました。

古くから日本人に食べ続けられてきた納豆は、骨形成を促すビタミンK2、アンチエイジングや大腸がんの抑制成分とされるポリアミンなど、納豆特有に含まれる成分がさまざまな機能を有していることが次々と分かってきております。

参考:http://www.natto.or.jp/seminar/170310.html

ポリアミンってなんでしょう?

実はポリアミンは、アンチエイジングや大腸がんの抑制効果が注目されている成分です。もともとは人間の身体の中にあるもので、お母さんが赤ちゃんに与える母乳にも含まれているのだそう!

ポリアミンの定義

ウィキペディアでポリアミンを調べてみましょう。その内容は以下のとおり。

ポリアミン (polyamine) は、第一級アミノ基が3つ以上結合した直鎖脂肪族炭化水素の総称。2つ結合したジアミンを含める場合もある。ウイルスからヒトまで、あらゆる生体中に含まれ、細胞分裂や蛋白合成などの活動に関与している成長因子である。

ポリアミンは母乳にも含まれ、出産後10日から2週間前後に特に多くなる。消化器の成熟化など、乳児の成長促進に寄与していると考えられ、乳児用粉ミルクに添加する例がある。また、記憶に関与するともいわれる。

加齢によって、体内のポリアミンは減少する事が知られており、老化との関連も示唆される。

参考:ウィキペディア

ポリアミンがないと人間の細胞は細胞分裂ができず、新しい細胞に生まれ変わることができません。また、私たちの身体の中にある酵素を作る組織にも多く存在しているんだって。

ポリアミン濃度が二倍程度になるように調整した餌をマウスに与える実験を行ったところ、老化に伴う組織変化の進行が抑制されマウスの寿命が伸びたという報告もあって、老化防止やアンチエイジングの分野でも大きく注目されています。

ポリアミンが含まれる食べ物

ポリアミンは、以下の食べ物に多く含まれることがわかっています。なんだか、腸内環境にいいものが多い気がしませんか?

白子
貝類
きのこ類
納豆
大豆
小豆
チーズ

参考:ウィキペディア

ポリアミンは食べ物から摂取することもできるのですが、メイトーさんの研究によると、そのほとんどが小腸で吸収されてしまうのだそうです。

ポリアミンを多く摂取したマウスの毛並みが良くなったとか、寿命が伸びたとか、もちろん若返りに関係がありそうな研究結果も発表されていますが、同時に食べ物を変える以外の方法も注目されています。

ポリアミンは腸内細菌がつくってる?

食べ物を変える方法以外で、ポリアミンを作る方法として注目されているのが、おなかの中にいる腸内細菌たちにポリアミンを作ってもらう方法です。

私たちの腸内環境に住んでいる腸内細菌が、ポリアミンの生成に関わっているのではないかと思われる研究結果が発表されています。

メイトーさんのホームページにはこのようなことが書かれていました。

腸内細菌のいないマウス(無菌マウス)と、通常のマウスの大腸内容物におけるポリアミンの濃度を比較してみたところ、通常のマウスの方がポリアミンの濃度が圧倒的に高いことがわかりました。

ポリアミンを自ら作ることができる菌種もあれば、環境中のポリアミンを吸収する菌種もいます。このバランスで腸管内のポリアミンの濃度は決まるのですが、いずれにしても、腸内細菌が高濃度になる菌種構成がカギになります。

参考:http://www.lkm512.com/contents/polyamine.html#p_q1

口から摂取したポリアミンは、ほとんどが小腸で吸収されるため大腸に届かず、病気の発信源である大腸の老化を抑えることができません。また、一過性であり、吸収されてしまえばそれで終わりです。

そこで、私たちが考えたのは、ポリアミンを腸内細菌に作らせる方法です。マウスにLKM512を投与し、腸管内でポリアミンを作らせてみたところ、口からポリアミンを摂取させたマウスに比べて、大腸の老化が抑えられました。

参考:http://www.lkm512.com/contents/polyamine.html#p_q1

私たち個々の腸内細菌叢は違うので、ポリアミンを自ら作ることができる菌種がいるかどうかで、老化になんらかの影響を与えそうな気がしますね。

ビフィズス菌LKM512ももしかしたら効果を高めてくれる働きがあるかもしれません。研究がどんどん進むことを期待したいです!

ポリアミンの効能

ポリアミンには、大腸のバリア機能を高める役割やDNAを安定させる役割があるといわれています。

抗炎症作用

ポリアミンには抗炎症作用があるといわれています。

慢性的な炎症は、私たちの身体で常に起こっています。この炎症がたまりにたまって、病気や老化を引き起こすといわれていますが、ポリアミンにはこの炎症を抑える働きがあるといわれています。

細胞賦活作用(細胞増殖促進)

ポリアミンには細胞の増殖を促進させる効果があるといわれています。

ポリアミンは生物の細胞内では、特にRNAと相互作用することによってタンパク質や核酸の合成を促進し、細胞増殖因子として機能することから,ポリアミン含有小麦胚芽抽出物を用いて,ポリアミンのヒト皮膚繊維芽細胞における細胞賦活化作用をMTTアッセイにより評価しました。結果,0.01 %~0.1 %において有意な細胞賦活を示しました。

参考:http://www.oryza.co.jp/product/detail/polyamine_koka

新陳代謝を浴してくれる働きが期待できますね。これも老化防止のためにはとても重要なことです。

まとめ:ポリアミンの効能

ポリアミンは私たちの身体の中に存在する物質で、老化に伴って減少してしまうことがわかっています。

これを増やすことができるかどうかが、老化防止につながるという見解が注目されていて、ポリアミンを研究している方がたくさんいます。

食べ物にもたくさん含まれているポリアミンですが、食べ物だけに頼ると思ったよりも効果が大きくないかもしれません。というのも、ポリアミンはそのほとんどが小腸で吸収されてしまうからです。

大腸まで残したまま、大腸の若返りを狙うのであれば、腸内細菌のチカラを借りることも考えたほうがよさそうです。

今後の研究結果に期待ですね!

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工藤孝文先生

この記事の監修ドクター:工藤内科副院長 工藤孝文先生 
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