ピロリ菌が胃がんの原因になる確率、99%?15%?どっちがほんと?根拠とメカニズムまとめ

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「ピロリ菌と胃がんに密接な関係がある!」

最初にピロリ菌が注目されたのは、1994年にWHO(世界保健機関)が、ピロリ菌を「確実な発がん因子」だと発表した時でした。

ピロリ菌と胃がんに関する研究がすすみ、ピロリ菌を除菌することが薦められる中で、「ピロリ菌が胃がんの原因になる確率」を発表する団体や企業も多くなり・・・

最近では、「胃がんの原因は99%ピロリ菌である!」とか、「胃がん原因の98%・」などのキャッチ―なコピーがメディアをにぎわせています。

今回は、ピロリ菌が胃がんの原因になる確率の根拠や新しいピロリ菌データなどについて、まとめてみました!

ピロリ菌が胃がんを招くメカニズム

ピロリ菌が胃がんを招くと言われる大きな理由の1つに、

ピロリ菌の感染が長期間持続すると、
胃の粘膜がうすくやせてしまう「萎縮」状態を招くからだ

と言われています。

武田薬品工業株式会社の「ピロリ菌のお話」という、ホームページにはわかりやすくピロリ菌感染から胃がんになるまでの経路が掲載されていました。

もちろんピロリ菌感染者全員が、必ずしもこれらの疾患になるわけではないのですが、ピロリ菌感染の時点で除菌することができれば、新しい胃がんを発生する確率を減らすことができると言われています。

▼ピロリ菌感染の長期経過

ピロリ菌感染

慢性胃炎
(ピロリ感染胃炎)

委縮性胃炎
胃潰瘍
胃ポリープ
未分化型胃がん など

分化型胃がん

参考:http://www.pylori-story.jp/disease/disease/cancer/

ピロリ菌が胃がんの原因になる確率はどのくらい?

一般社団法人予防医療普及協会は、スローガンとして

胃がんの99%がピロリ菌

とうたっています。

ピロリ菌が胃がんの原因になる確率、99%の根拠

「ピロリ菌が胃がんの原因になる確率、99%」って、もうほとんどで逃げようがない感じがしますけど、ホントなんでしょうか?

一般社団法人予防医療普及協会は、ピロリ菌が胃がんの原因になる確率を99%とした根拠をはっきりとホームページで説明しています。

根拠となったのは以下の2つの論文の結果です。

240例の内視鏡治療をした分化型胃がん患者中ピロリ菌が陰性だったのは1例(0.42%)であった。

3161 例の外科手術及び内視鏡治療をした分化型、未分化型胃がん患者中ピロリ菌が陰性だったのは21 例(0.66%)であった。

参考:http://yobolife.jp/column/160

胃がん患者さん240例のうち、ピロリ菌の陰性確率が0.42%、すなわち1%以下というのは、かなり驚きですね・・・。

ピロリ菌が胃がんの原因になる確率、15%の根拠

ピロリ菌が胃がんの原因になる確率については、もう一つの考え方がビジネスジャーナルさんに掲載されていました。

胃がん患者さんの99%はピロリ菌に感染していたというのは、上記論文を見るとちゃんとした根拠がある話です。

でもここで大事なのは、ピロリ菌に感染した人が99%胃がんになる・・・という話ではないということです。

薬剤師・栄養学博士の宇多川久美子さんが書かれた記事によると、

ここでしっかり確認しておきたいのは、「ピロリ菌を持っている=胃がんになる」というわけではないという点です。

また、逆にピロリ菌を持っていなくても、絶対に胃がんにならないともいえません。

実際に、ピロリ菌陽性の人のうち、胃がんになる確率は約15%で、これは喫煙者ががんになる確率と同程度といわれています。

参考:http://biz-journal.jp/2017/05/post_19189.html

考え方によって、ピロリ菌が胃がんの原因になる確率はいろんな言い方ができます。

どっちもわかるのだけど、「ピロリ菌が胃がんの原因になる確率:99%」というのと、
「ピロリ菌が胃がんの原因になる確率:15%」というのじゃ、受けるイメージは全く違いますね。

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両方を知っておく・・・ということが大事なように思います。

ピロリ菌を除菌するメリットとデメリット

ピロリ菌が胃がんの原因になる確率に対する考え方はもちろん、まだはっきりとわかっていないピロリ菌。世界中で注目されていることは確かです。

例えば中国では7年間の間、ピロリ菌と胃がんの関係を追った研究結果が報告されています。

ピロリ菌と胃がんの関係、中国では?

中国のグループからの報告では3千人以上を対象にして、7年の経過を追ったところ、除菌した人のほうが胃がんの発生が抑えられていました。同じような研究は欧州や韓国でも進行中で、結果が待たれます。

参考:https://www.p-project.jp/content/3

海外の研究を基にしたデータは少しずつ増えていますが、日本人も同じ結果が出るのかどうかは、まだ何とも言えません・・・。

Yahooニュースによると、欧米のピロリ菌よりも東アジアのピロリ菌のほうが、発がん性が高いという研究結果が発表されたそう!

胃の粘膜に感染して胃がんを引き起こす細菌「ヘリコバクター・ピロリ」(ピロリ菌)について、日本など東アジアに流行するピロリ菌が作る発がん物質の型を調べたところ、欧米などのピロリ菌よりも発がん性が高いとの研究結果を畠山昌則・東京大教授(感染腫瘍学)らの研究チームが20日、米科学誌電子版に発表した。

参考:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170920-00000003-mai-soci

ところ変われば、ピロリ菌の菌種も異なり、腸内環境や食生活も異なります。それもね・・・東アジアの中でも日本は、胃がん最多発症国なんだって。怖

東アジアでの胃がん発症率は世界的にも高い。特に日本は最多発生国とされ、胃がんによる死亡者は年約5万人に上る。

参考:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170920-00000003-mai-soci

ピロリ菌を除菌しても大丈夫なのか?
それとも、除菌すべきでないのか?

まだわかっていないことも多い、胃がんとピロリ菌ですので、除菌に関してもいろいろな意見があります。

ピロリ菌を除菌したほうがいい説

現場のお医者様であり、一般社団法人予防医療普及協会の発起人のひとりでもある鈴木英雄医師(消化器内科)は、一般社団法人予防医療普及協会のホームページの中でこのように述べられています。

今現在ピロリ菌に感染していて、将来的に胃がんになるかもしれない人がまだ多数いる、ということが問題です。彼らが胃がんで命を落としてしまうことを考えると、「除菌によるデメリットの方が少ない」と私は考えています。

参考:https://www.p-project.jp/content/3

たしかに、救える命が救えなくなることを考えると、現場のお医者様としては悔しすぎますもんね・・・

ピロリ菌を除菌する前に免疫力を高める必要がある説

一方、ピロリ菌陽性の人のうち、胃がんになる確率は約15%であるという考え方を支持する人たちの中では、除菌よりも先にピロリ菌に負けない免疫力をつけることが大事だと言われています。

ピロリ菌は常在菌です。胃の中を除菌した場合に、除去されるのはピロリ菌だけではありません。

参考:http://biz-journal.jp/2017/05/post_19189_2.html

これも、めちゃくちゃわかる・・・。アレルギーの人や花粉症の人が増えているのは、過度な除菌文化が蔓延し、人間の免疫力が弱くなったからだという考え方があります。

薬剤師・栄養学博士の宇多川久美子さんによると、かつての子宮頸がん問題と少しかぶるところがあるようです。

かつて、子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルスであるとして、多くの女子中学生に子宮頸がんワクチンが接種されました。そして今でも多くの方がワクチンの副作用と思われる症状で苦しんでいます。

参考:http://biz-journal.jp/2017/05/post_19189_2.html

ピロリ菌退治に関しても、同じようなことが言えるのかもしれません。「腸内細菌の中で悪玉菌を全部殺す!!」という考え方は、やっぱり腸内細菌のバランスを崩します。

それよりも、菌の多様性を高めることで、免疫力をUPさせることが、長期的な健康につながると言われる最近の考え方からすると、ピロリ菌の除菌は少し心配もありますね・・・。

ピロリ菌が胃がんの原因になる確率まとめ

ピロリ菌が胃がんの原因になる確率は考え方によって、99%とも15%とも言えることがわかりました。

その考え方によって、自分の腸内にピロリ菌がいたら、どんな決断をするのか決まってきそうです。

あなたは除菌しますか?
それとも除菌の前に免疫力アップを考えますか?

私はまだ、ピロリ菌はいないので、とりあえず免疫力アップ、頑張ります!!
ピロリ菌と胃がんについて考えるきっかけになれば幸いです。

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長谷川ろみ

腸活じんべー編集長。元おデブ。貧乏だったこともあり、野菜少なめ、揚げ物多めで育ち、小学生にして重度の便秘+肥満体に。その後、発酵食品との出会い、数十キロのダイエットに成功! 現在も「ココロとカラダの健康のための腸活」を意識し、大切さを伝えながら、日本の発酵技術の応援活動をしています。
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