起業したくなる微生物がいるってほんと?!トキソプラズマ症は、人間の性格を変えてしまうのか?




人間と菌の関係ってふしぎだなぁ・・・と思います。

腸内細菌が人間の性格を変えてしまうかもしれないという話は、腸活が気になる方なら聞いたことがあるかもしれません。

しかし、今回はなんと「起業したくなる微生物」がいるという論文をご紹介したいと思います。

その正体は、トキソプラズマという原生生物!人間って、微生物やら腸内細菌やらで、すぐに行動や性格が変わってしまうのですなー。

では、トキソプラズマについて詳しく見てみましょう。

トキソプラズマとは?

(Toxoplasma gondii)は、主に猫を宿主にしている寄生性原生生物です。

猫のフンや食肉から陸・海・空のあらゆる恒温動物に寄生すると言われています。もちろん人間にも感染します。

基本的に空気感染や経皮感染はしませんが、経口感染はもちろんのこと眼瞼結膜などからも感染が確認されていて、比較的感染しやすいと言われています。

トキソプラズマの感染率

トキソプラズマはめずらしい寄生虫ではありません。むしろ多くの方が感染しているポピュラーな寄生虫で、世界中ですでに感染している人間は、なんと30億人も存在するとのことです。

国によって、トキソプラズマの感染率はかなり違います。

アメリカでは5人に1人ぐらいだと言われていますし、日本では10人に1人ぐらいだという話もあります。ほとんどの人が感染している国もあるようですので、けっして珍しいことではありません。

ではなぜこんなにたくさんの人が感染しているのに問題にならないのか…

それは、感染したところで特に何か困った症状や病気になるわけではないからです。妊婦や免疫障害を抱える人については死亡例もあるので、安心はできませんが、通常はトキソプラズマが見つかっても、何も症状を感じていない方がほとんどなのだそうですよ。

トキソプラズマに感染するとどうなる?

先ほどトキソプラズマに感染しても、特になんの症状も感じない方がほとんどだといいました。確かにそうなのですが、実は自分が症状を感じていないだけかもしれません。

見た目の変化や痛みは全くないのですが、トキソプラズマに感染すると、宿主の行動パターンが大きく変わってしまうというのです。

なんと、トキソプラズマに感染すると、「恐怖心」「心配」を感じる力が弱まってしまうと言います。一体どういうことなのでしょうか?

トキソプラズマと恐怖心の関係

トキソプラズマに関しては、さまざまな研究がされていて、特に「恐怖心」とのかかわりが指摘されています。

例えば、ネズミの場合は、通常猫を怖がるはずなのに、トキソプラズマに感染したネズミは猫を怖がるどころではなく、場合によってはすり寄っていくことが指摘されています。

1980年代、研究者はトキソプラズマに感染したネズミが、極端に活動的になり、身繕いをほとんどしなくなるという異常な挙動に気づきました。

そして1994年、オックスフォード大学の疫学者であるジョアン・ウェブスター博士が、嚢胞を体内に持つネズミは持っていないネズミと異なり、ネコから逃げようとせずに逆に近づいていくことを発見しています。

参考:http://news.livedoor.com/article/detail/9940433/

トキソプラズマが恐怖心を感じなくさせるメカニズム

先ほどのネズミが恐怖心を感じなくなってしまったのは、なぜなのでしょうか?

ネズミの脳を解剖すると、防衛と生殖を司る部分がニューロン経路に並行して存在します。トキソプラズマに感染したネズミは、大脳辺縁系周辺に嚢胞がたくさんできていて、防衛と生殖の経路がおかしくなってしまっていることが指摘されています。

トキソプラズマに感染したネズミに猫の匂いをかがせると、生殖に関わる経路が反応し、本来なら防衛の危険を察知しないといけないところを、メスの匂いと勘違いしてしまったのだとか・・・。これは大変・・・。

人間の場合は、ここまで2つが近くないのか、このネズミの結果のような勘違いが起きた例は見つけられませんでしたが、人間でも恐怖心や不安感を感じなくさせてしまう神経伝達物質とかかわりがあるのは確かなようです。

トキソプラズマに感染すると、

恐怖心を持ちにくくなる
恐怖に対する反応が遅くなる

というような反応が人間にも観察されていて、交通事故にあう確率が2倍に増えるというような研究結果も発表されています。

トキソプラズマに感染した人は交通事故に遭う確率が2倍以上高まるが、これはトキソプラズマが反応時間を遅くするためだとフレグル氏は考えている。さらに、感染者は統合失調症を発症しやすくなるという。トキソプラズマ感染は自殺率の上昇に関連しているという別の研究チームの報告もある。

参考:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7449/

これは恐ろしい・・・。統合失調症は人によって症状の現れ方がさまざまなわかりにくい病気ですが、脳内の精神機能のネットワークがうまく働いていない病気で、幻覚をみたり、やる気がなくなったり、認知機能が低下する病気ですね。

トキソプラズマがこうした変化を生じさせるメカニズムは謎だったが、2009年にイギリスの研究チームが、トキソプラズマはドーパミンの前駆物質であるレボドパ(L-dopa)を生成する2つの遺伝子を持つことを発見した。ドーパミンの増加は統合失調症の発症と関連付けられている。しかし、この発見だけではすべてを説明できず、依然として多くの謎が残った。

参考:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7449/

ドーパミンといえば、わくわくしたり、楽しい経験をしたときに分泌されるホルモンで、別名快楽ホルモンともいわれる、私たちがご機嫌に暮らすための大事な分泌物です。

統合失調症とドーパミンにはなにかしらの関係があるのではと考える学説もありますが、まだ原因は定かではありません。

トキソプラズマと起業の関係

トキソプラズマは、私たちの行動や性格を変えてしまう可能性がある恐ろしい寄生虫ですが、ちょっとだけ「あれ?いいことなのかな?」と思わせる研究結果もありました。

なんと起業家には、トキソプラズマに感染している人が多い傾向にあるというのです。

Proceedings of the Royal Society Bで7月25日に発表された研究では、アメリカの1495人の学生を調べ、トキソプラズマ感染と恐怖に関する反応を調べている。

その結果、トキソプラズマに感染している学生は経営学を専攻する可能性が1.4倍高いことが判明した。さらに経営学の中でも特に経営と起業を学ぶ傾向1.7倍高かった。

参考:https://www.discoverychannel.jp/0000029847/

トキソプラズマは、私たちの恐怖心をなくし、リスクに対する考え方を狂わせてしまう可能性があるだけでなく、統合失調症との関連や自殺との関連が指摘されていますが、その一方で、リスクを過度に恐れなくなるため、起業家が増えるという理屈なのかもしれません。

でも、起業したいからと言って、トキソプラズマに感染しようとするのはおススメしませんよ。笑 ハイリスクを好む起業家さんが、起業してからうまくいくとは限らんからね。笑

まとめ

今回は、起業したくなっちゃうかもしれないトキソプラズマについてまとめてみました。

もしかしたらあなたの体に潜んでいるトキソプラズマは、ドーパミンの前駆物質との関係が指摘されていて、恐怖心を感じにくくなることが指摘されています。

過剰な心配性の方にとってはうらやましい話かもしれませんが、リスクももちろん多いので、やっぱり私のおすすめは、普通に腸内環境を整えて、セロトニンやドーパミンがちゃんと正常に出せる体になることでポジティブな脳を手に入れること!

くれぐれも自らトキソプラズマに感染しようとしないでくださいね!笑

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長谷川ろみ

長谷川ろみ

本サイト「腸内革命」の編集長。元おデブの腸活&発酵life×クリエイター。腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中。

「自分の周りの人の腸内環境をアップデートする」ことが目標♪

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