銀だらの西京漬け、さわらの西京漬け、鶏の西京漬け・・・とにかく西京漬漬けと言えば、ふかーいうま味と甘みが調和した、ちょっと上品なおかずですよね。
なんとなく上品な香りと味を想像するけれど、そういえば「西京漬け」と「味噌漬け」の違いってなに?
そんな疑問を耳にしたので、今回は「西京漬け」と「味噌漬け」の違いについてまとめてみました。
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「西京漬け」と「味噌漬け」の違いとは?
西京漬けは、「西京味噌に漬けたもの」という意味で、味噌漬けは「味噌に漬けたもの」という意味です。
味噌漬け=味噌に漬けたもの
と言うことは、西京漬けは味噌漬けの一種ということ!
コトバンクさんの定義によると・・・
参考:コトバンク
ウィキペディアさんの定義によると・・・
参考:ウィキペディア
案外、ちゃんと定義として掲載しているところが少ないのは、「西京味噌」は実は味噌蔵さんの中に「株式会社西京味噌」さんがいるからというのも理由の一つだと思います。
メーカー名がそのまま一般名称になるとなれば、ちょっと呼びにくいですよね。笑
要するに、西京味噌と呼ばれている(京都で作られる甘い白みそ)をみりんやお酒などで伸ばして作った漬け床にお魚の切り身やお肉の切り身を入れて漬け込んだものを、西京漬けといいます。
そして味噌漬けは、この西京漬けを含めて、味噌で漬け込んだものはすべて、味噌漬けと呼ぶことになるんですね。味噌漬けのほうが範囲が広そうです♪
「西京味噌」とは?
では、西京漬けのメイン材料となる「西京味噌」は一体どんな味噌なのでしょうか?
日本国内には様々な味噌蔵さんがあって、様々な種類の味噌を作られていますが、西京味噌は特に関西地方を中心として作られています。
「西京味噌」の定義1:京都府味噌工業協同組合
京都府味噌工業協同組合さんのホームページには、西京味噌の定義がはっきりと掲載されていました。
参考:http://www.kyomiso.com/saikyomiso.html
なるほど、ちゃんと品質認定を受けたものしか「西京味噌」と名乗ってはいけないし、京都府内で生産されたものしか名乗れないのですね。
熟成期間が短いので色は薄く、麹が多め、そしてお塩は少なめ。だから甘口のお味噌になっています。普通のお味噌は塩分が10%以上なのに、西京味噌は5%程度しかないんですって。
「西京味噌」の定義2:各種企業、蔵など
いろいろなサービスや実際にお味噌を作られている蔵のホームページに書かれている「西京味噌」の定義を集めてみました!
まずは、おなじみのウィキペディアから・・・
本来は、特定の味噌蔵(現・株式会社 西京味噌)の銘柄である。
参考:ウィキペディア
実は、株式会社西京味噌さんという、なんともそのままな西京味噌の企業があります。
株式会社西京味噌さんの・・・西京味噌の説明は・・・
参考:http://e-miso.co.jp/history/
そして、同じく関西で創業140年の九重味噌製造さんのホームページには、このように説明されていました。
京都を指すと思われている方も多いですが、関西では前述のとおり広い地域で作られていますので、関西では特に西京味噌と分類することはありませんし、関西人であえて西京味噌と呼ぶ人も少ないと思います。
白味噌と西京味噌の違いは、白味噌=西京味噌です。製法による違いもありません。
参考:http://www.kokonoemiso.com/shiromiso/saikyoumiso-and-siromiso-chigai/
なるほどー♪ なんか味噌ってやっぱり奥が深いですね!
「西京漬け」と「味噌漬け」の違いとは?まとめ
個人的には、西京漬けのお弁当と言えば、この上なく上品な高級弁当のイメージですが、笑
やっぱりそのイメージは間違っていなく、古い歴史のある日本独特の食文化が作り上げた食べ物なんだなーと再認識しました。
定義や歴史を知ってから食べると、また味に深みを感じそう・・・笑
みなさんもぜひ、日本の食文化の1つである「西京漬け」を、改めて味わってみてくださいね。