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長谷川ろみ
編集長:長谷川ろみ麹のちから推進委員会代表。元おデブの腸活研究家。腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中。詳細はこちら>

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ソルガムきびとは?ヘルシー雑穀「ソルガムきび粉」が注目されている理由

工藤孝文先生
この記事の監修ドクター:工藤内科副院長 工藤孝文先生 詳しくはこちら

「ソルガムきび」は、トウモロコシ、小麦、コメ、大豆に続く世界5大穀物の1つで、米国ではとうもろこし、大豆、小麦に続く重要な穀物として注目されています。

欧米だけの話だと思いきや・・・日本でも「ソルガムきび」を活用して新しい事業モデルをつくろう!と、「ソルガムきび」の産地である長野市と信州大学が共同で研究をはじめたそう!

今回は、「ソルガムきび」とは?そして、なぜ今「ソルガムきび」が注目を浴びているのか、まとめてみました。

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目次

「ソルガムきび」とは?

もともと「ソルガムきび」は、南アフリカ原産の干ばつに強い食物です。

インドや中国を経由して、アジアの各国にもわたり、世界5大穀物として食べられてきました。

「ソルガムきび」がすごいのは、ほかの作物が作れないような栄養の少ない土地でもちゃんと作れるところ!そのため、貴重な食材として扱われてきたのです。

アメリカで注目のヘルシー雑穀「ソルガムきび」とは 「ソルガムきび」は世界5大穀物の1つでもあり、米国ではとうもろこし、大豆、小麦に続く重要な農作物として注目されています。 「ソルガムきび」はイネ科の穀物で、日本では”たかきび”とも呼ばれています。

参考:http://sorghum.jp/sorghum

日本では、「モロコシ」、「たかきび」、「あまきび」、「コーリャン」など、たくさんの呼び名があるそうです。

きびと言えば、桃太郎が鬼退治に行くときにおばあさんにもらう「きび団子」が有名ですよね。

この桃太郎の「きび団子」は、実はこの「たかきび」だったのではないか?とも言われています。「ソルガムきび」と言われると、あまりなじみがないですが、本当は私たち日本人もたくさん食べてきた雑穀の1つなのです。

「ソルガムきび」の味

戦時中など、まだ白米がなかなか食べられなかったころ、「ソルガムきび」は日本の定番の穀物でした。当時は「コーリャン」という名前で知られていたみたい。

この「コーリャン」、米と比べて「マズイ食べ物の代名詞」として、語られることが多いんです。笑

「ソルガムきび」とだけ聞くと、日本では馴染みが無いように思えますが、
戦時中は「コーリャン」と呼ばれ、米の代用として日本でも食べられていました。

参考:http://qol-style.info/sorugamukibi-toushitu

でも、案外現代人は好きなのかも?

高粱粥(コウリャンのお粥)を食べた方の感想が掲載されていたので、ご紹介します。

味はやはり米のほうが甘くて濃いが、クセはないし食べやすい。米ほどやわらかくはないが、それがかえってヘルシーな気分にさせられる。

参考:http://blog.puer-cha.main.jp/?eid=652998

他にも食べた方に聞いてみると、そんなにまずくない・・・という話もあるので、現代の私たちが食べたら、ヘルシーでおいしい!と思うかもしれません。

「ソルガムきび」の種類

「ソルガムきび」は、大きくわけて2種類あります。

ホワイトソルガム
=種子の部分が白いもの


有色ソルガム
=種子の部分が有色のもの

そして、有色ソルガムには、品種によってたくさんの色があります。例えば・・・「ブラックソルガムきび」、「レッドソルガムきび」、「イエローソルガムきび」などなど・・・この有色ソルガムの色は、「タンニン」によるものだと言われています。

「ソルガムきび」の栄養価

「ソルガムきび」は、精白米と比べて栄養価が高いことが知られています。
特に腸のぜん動運動を促し、便秘を予防すると言われるマグネシウムは、なんと5倍!

鉄は白米の約4倍 
カルシウムは白米の約2倍 
マグネシウムは白米の約5倍

参考:日本分析センター調べより http://www.w-sorghum.com/?tid=1&mode=f1

腸活にもうれしい雑穀だと言えそうですね。先ほど出てきた有色ソルガムに含まれるタンニンなどのポリフェノールや、最近チョコレートに含有されることが多いGABA(ギャバ)なども、「ソルガムきび」にはたくさん含まれています。

「ソルガムきび」が注目される理由

カラダにはよさそうな「ソルガムきび」ですが、なぜ急に注目されることになったのでしょう?昔は、マズイ穀物として有名だったのに!笑

その理由は大きく2つあると言われています。

理由1:食用ソルガムの研究の結果、健康効果がわかってきた

実は、まずいまずいと言われていたのは、色がついていて苦みのもとであるタンニンを含む「ソルガムきび」でした。

でも、このタンニンこそが抗酸化作用が高いことがわかってきて、健康や美容効果に興味がある方が、注目するようになったことが理由の1つだと言われています。

今までは、苦みのもとであるタンニンを含む「ソルガムきび」は敬遠され、タンニン量の少ない白い品種の「ホワイトソルガムきび」に人気がありました。

しかし、近年米国で食用ソルガムの研究が進み、有色のソルガムきびに注目が集まっています。

タンニンをはじめとする有色成分の抗酸化作用やソルガムきびに含まれる難消化性の繊維による糖尿病への治癒効果など、有色ソルガムきびの新たな研究発表がなされています。

参考:http://sorghum.jp/sorghum/nutritive

タンニンは、ポリフェノールの一種で苦味の元になっている成分です。わかさの秘密さんによると、やはり抗酸化力が強く、生活習慣病の予防にも期待できる成分です。

タンニンとは、植物界に広く存在するポリフェノールの一種です。
収れん作用を持ち、口に入れると強い渋みを感じることが特徴です。肌につけることで、毛穴を引き締める効果を持つため、化粧品などに配合されています。また、抗酸化力を持つことから、動脈硬化を防ぎ、生活習慣病予防にも効果を発揮します。

参考:http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/tannic-acid/

タンニンは、他にも赤ワイン、お茶、バナナなどにも含まれていますよね!このタンニンの健康効果が注目されたことから、「ソルガムきび」もカラダに良い!というイメージが語られるようになりました。

理由2:グルテンフリー食品への注目が高まってきた

もう一つ大きな理由は、グルテンフリー食品の影響です。「ソルガムきび」は、グルテンが含まれていないため、アレルギーを持つ方にとって救世主ともなりえる食品です。

有色ソルガムきび品種は抗酸化作用に富み、すべての品種においてグルテンを含まず、小麦粉アレルギー患者にとって魅力的な代替品となります。

参考:http://sorghum.jp/sorghum/nutritive

グルテンアレルギーでない方はあまり関係ない話ではありますが、最近はグルテンフリー食品に対する注目度が高いので、その波がこの「ソルガムきび」にもやってきているのではないか・・・という話も出ています。

「ソルガムきび」の研究とこれから

日本では、「ソルガムきび」の活用による事業モデルの創出を目指し、信州大学と長野市は共同で本調査事業の研究に取り組んでいます。

この中で、商品化を目指した「ソルガムきび」料理のコンテストなども行われているんです!そのコンテストの2016年最優秀賞は、「ソルガムなっとう」!笑

以前に参加した味噌づくりの特別講習をヒントに、日本伝統の「発酵食品」と「ソルガムきび」を結び付け、自身の好物だという納豆を作ることをひらめいたという。しかし、単に煮て発酵させるだけではソルガムきびの独特な食感を活かせず、試行錯誤が続いた。

そこで、ソルガムきびを一旦発芽させて蒸し、発酵させることで、特有の食感や味を活かすことに成功。

参考:http://www.shinshu-u.ac.jp/zukan/cooperation/Sorghum.html

食物繊維やマグネシウムの含有量が多い「ソルガムきび」ですから、納豆菌とのコラボでますます腸活に使える商品になりそう!笑

早く商品化してくれることを心待ちにしています♪

「ソルガムきび」とは?まとめ

「ソルガムきび」と言われると、なにそれ?と思ってしまいがちですが、実は「ソルガムきび」は、私たちの生活に根差した、昔から食べてきた穀物でした。

昔は、「マズイ穀物の代表」でしたが、今は健康効果も期待できるニューエースとして返り咲いています。いや、これから返り咲くかもしれない注目の食材です。

グルテンフリーの穀物はそんなに多くないので、もしグルテンアレルギーの方がいたら、「ソルガムきび」もぜひ試してみてくださいね♪

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