【腸活ダイエット】脂肪燃焼に効果あり!デブ菌を減らす注目のフィトケミカル「スルフォラファン」

フィトケミカルが注目されています。

もともとはがんを予防するとか、糖尿病を予防するとか、病気予防の観点から人気でした。
しかし、最近は腸内細菌との関係についても注目されています。

腸内細菌とフィトケミカルの相性は抜群で、比較的どんな種類のものでも腸にいい影響がありそうなんですよ。

今回は特にデブ菌を減らす食べ物について、気になる研究結果をご紹介したいと思います。

※この記事は長谷川ろみのStand.fm「聴くだけ腸活ラジオ」内での話題を元に原稿にしています。
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目次

注目のフィトケミカル「スルフォラファン」の論文紹介

今回注目する脂肪燃焼効果が高いフィトケミカルは、「スルフォラファン」です。まずは、2017年に日本の金沢大学をはじめとする研究チームが行ったマウス研究をご紹介しましょう。

マウスを2つのグループに分けて、1つめのグループにはスルフォラファンを混ぜた高脂肪のえさをあたえ、もう一方にはただの高脂肪のえさをあたえました。

グループ1
高脂肪食+スルフォラファン

グループ2
高脂肪食のみ

するとグループ1のスルフォラファンを混ぜた餌を与えたマウスは、体重や内臓脂肪が減ることがわかったのです。

体重増加率:約15%減
内臓脂肪量:約20%減

ちなみに血糖値の上昇も抑えられることがわかったのだそう。スルフォラファンとは、いったいどんな成分なのでしょうか?

スルフォラファンとは?

スルフォラファンは、フィトケミカルの一種です。

スルフォラファン
=フィトケミカルの一種
=ぴりっとした辛みの成分

フィトケミカルとは、植物が自分の身を守るためにひそかに持っている毒のようなもの。紫外線や害虫などの外敵から身を守るための色素成分、におい成分、辛味成分を指します。

スルフォラファンは辛み成分です。

スルフォラファンに最初に注目したのは、先端医学の著名な研究者であるポール・タラレー博士です。アメリカのジョンズ・ホプキンス大学でがんの研究などを行っている中で発見しました。

しかし、今ではがん予防以外にもさまざまな効果があることがわかってきています。そのなかのひとつが今回ご紹介した脂肪燃焼や肥満予防に関する効果です。この肥満予防のメカニズムには、実は腸内細菌も関わっているの。

スルフォラファンと腸内細菌

スルフォラファンを摂ると、脂肪燃焼しやすくなったり肥満予防ができる理由。それは、スルフォラファンが肥満型の腸内細菌叢を改善することができるからだと言われています。

少ししくみを説明してみましょう。

私たちが高脂肪食ばかり食べていると、特にデスルフォビブリオ科の腸内細菌が増えてしまうと言われています。

デスルフォビブリオ科の腸内細菌
=体の成分に毒素が含まれていて、血中に流れ出ると体内で炎症を起こす

デスルフォビブリオ科の腸内細菌は、体の細胞壁成分の一部に毒素(リポポリサッカライド)を持っていて、これが血中に流れ出ると、体内で炎症を起こしてしまうことが知られています。

この炎症が原因で、脂肪組織や肝臓で慢性的な炎症を引き起こし、血糖値を下げてくれるホルモン「インスリン」の効果を弱めてしまうのです。これがひどくなると、糖尿病やアルツハイマーなどの病気を発症させます。

スルフォラファンは、毒素を作る腸内細菌の増殖を減らしたり、脂肪細胞に働きかけてエネルギー消費しやすくすることがわかっています。結果的に脂肪燃焼しやすくなり、肥満予防につながります。肥満予防だけではありません。ほかにもスルフォラファンを摂ると多くのメリットがあります。

スルフォラファンの効果1:便秘改善

2017年に日本の筑波大学で行われた研究によると、スルフォラファンには便秘改善効果があると言われています。

軽い便秘傾向のある男女48名を2つのグループに分けて、一方にはスルフォラファンを多く含むブロッコリースプラウト1日20gずつ4週間食べ続けてもらいました。

対象者:軽い便秘傾向のある男女48名

1グループ:
スルフォラファンを多く含むブロッコリースプラウト1日20gずつ4週間食べ続けた

2グループ:
アルファルファスプラウト1日20gずつ4週間食べ続けた

すると、アルファルファスプラウトを食べたグループは、便通スコア※が改善されたという研究結果が報告されました。

便秘傾向があった人たちの腸には活性酸素がたくさん発生し、そのせいで排便に関わる筋肉や腸液の分泌にダメージを与えていたとのこと。でも、抗酸化作用があるスルフォラファンを摂ったことで、その炎症状態が改善したんだって。すごいですね。

スルフォラファンの効果2:老化防止

もうひとつ、注目されているのは老化防止効果です。タンパク質と糖が結びつき、熱によって変性した物質、AGE(エージーイー)。

体内に蓄積すると、しわやたるみが増えて見た目や体調にさまざまな衰えを生じさせることから、老化の原因物質のひとつとして今注目を集めています。2014年日本の久留米大学などが研究した内容によると、AGE(エージーイー)もブロッコリー スーパースプラウトが減らしてくれたとのこと。しわやたるみが気になる方は注目です。

スルフォラファンが含まれる食べ物

スルフォラファンが多く含まれる食べ物は、こちらです。

・ブロッコリー
・ブロッコリースプラウト
・キャベツ
・芽キャベツ
・ケール
・白菜
・菜の花など

特に多く含まれるのはブロッコリー。中でも新芽のブリッコリースプラウトの含有量は高いと言われています。ブリッコリースプラウトは1パックおよそ50gで売られることが多いので、1日に半分、2日で1パック食べればスルフォラファンを50mg以上摂取できます。

スルフォラファンを効率よくとる食べ方

効率よくとる食べ方のポイントは2つ。

1:よく噛んで食べる
2:生のまま食べる

スルフォラファンは、細胞が壊れる時に細胞内に含まれる酵素「ミロシナーゼ」と混ざると変化します。この「ミロシナーゼ」という酵素は熱に弱いので、熱は加えずによく噛んでつぶしながら食べるのがおすすめです。生野菜のサラダに混ぜたり、サンドイッチの具や手巻き寿司の具にしたり、あまり熱を加えないで食べてみてね。

ばいばいきん。

参考:研究結果&論文等

Glucoraphanin Ameliorates Obesity and Insulin Resistance Through Adipose Tissue Browning and Reduction of Metabolic Endotoxemia in Mice
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28209760/

ブロッコリー スプラウトの「便通改善作用」を確認 ヒトを対象とした研究結果を筑波大学・谷中教授が報告https://www.murakamifarm.com/company/release/2017/11/15/002096/

Aqueous Extract of Glucoraphanin-Rich Broccoli Sprouts Inhibits Formation of Advanced Glycation End Products and Attenuates Inflammatory Reactions in Endothelial Cellshttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6106845/

※この内容は、診断・治療または医療アドバイスを提供しているわけではありません。あくまで情報提供のみを目的としています。
※診断や治療に関する医療については、医師または医療専門家に相談してください。この内容は医療専門家からのアドバイスに代わるものでもありません。

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