


ケフィアとは?効果効能がヨーグルトよりスゴイってほんと?!
健康食品、健康メソッドに詳しい友達とごはんをしていると、健康話に花が咲きます。
最近食べた発酵食品やサプリの中で、一番気に入っているのは~?
という問いに対し、健康オタクたちの注目は、なんと「ケフィア」!
今更?!って思うかもしれないけど、効果があるっていう人がやっぱり多いんだよね。昔は「ヨーグルトきのこ」って呼んでいた人もいるらしい。
今日はそんな発酵食品「ケフィア」について、まとめてみました!
[toc]
「ケフィア」とは?
「ケフィア」は、長生きのお年寄りが多いと言われるロシアのカフカース地方に伝わる、発酵した乳飲料のことです。
日本でいうところの、味噌や醤油みたいに、カフカース地方の方々の生活の一部、基本食材になっているんだって。
日本では、1990年代のちょうどバブルのころに「ヨーグルトきのこ」という名前で大流行しました。
もしかしたら、この安易だと言われてしまいそうな名前が「ヨーグルト」が入っていると誤解される方が増えた原因かもしれません。笑
ケフィアは、「乳酸菌で発酵させる」という点はヨーグルトと同じです。では詳しく見てみましょう!
「ケフィア」の作り方
まずは、ロシアのカフカース地方(本場!)で、どんなふうに作られているのか、ウィキペディアで調べてみました。
伝統的なケフィアは、ヤギ皮の袋にミルクとケフィアグレインを入れ、戸口の近くにぶら下げて作られていた。人々が戸口を通る際に袋と触れたり当たったりするために、中のミルクとケフィアグレインがよく混ざり続けたのである
参考:ウィキペディア
ケフィアの基本となる「ケフィアグレイン」は、乳酸菌と酵母などたくさんの微生物で構成されている菌のかたまりのようなものです。
このケフィアグレインに牛乳を加えると、乳酸菌と酵母が発酵をはじめ、牛乳の中の乳糖を分解し、乳酸や炭酸ガスをはじめとする、様々な栄養素を作ります。
日本はお米が主食なので、野生の麹菌とお米を使って麹が作られました。きっと、日本人の周りには、お米があったんですよね。
ロシアのカフカース地方では、野生の菌と言えば、麹菌よりも酵母菌だったのでしょう。酵母菌をはじめとする複数の菌たちと近くにあった乳をミックスして発酵させることで、「ケフィア」はできました。
日本の味噌や醤油と同じように、日持ちがする食料を作ろうとしたことが想像できますね。日本もロシアも・・・他の国々も、昔は近くに生息していた菌の力を借りて、保存食を作ったのです。
「ケフィア」の効果効能
ケフィアは、たくさんの菌が作った発酵食品です。菌によって、生産できる栄養素が違います。だから、たくさん菌がいればいるほど、いろんな栄養素が混ざったものができあがるのです。
乳酸菌と腸の研究所さんのホームページには、ケフィアに含まれる栄養素について以下のように書かれていました。
「ケフィア」の栄養素
タンパク質・・・吸収性の高い良質なたんぱく質が含まれています。
カルシウム・・・乳酸がカルシウムと結合して、”乳酸カルシウム”になるため、牛乳よりもカルシウムの吸収率が高い。
ビタミンB群・・・疲労回効果(ビタミンB1)、造血作用がある(ビタミンB12)、皮膚を健康に保つ、内臓脂肪の蓄積の予防などなど・・。
葉酸・・・細胞分裂に必要な成分。胎児の正常な発育を助けたり、貧血、動脈硬化予防にも役立ちます。
参考:http://nyusan-blog.com/kiso/%E3%82%B1%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C/
もう一つこんな内容も見つけました。牛乳よりカルシウムの吸収がよいんですって。
ケフィアは牛乳を発酵して作るので、乳酸とカルシウムが合わさった「乳酸カルシウム」という形となります。
そのためとても吸収率がよく効率的にカルシウムを補うことができるのです。
参考:http://h-pochi.com/cho/?p=702
これはヨーグルトにも言えそうですね!結局のところ、発酵していないものより、発酵しているものの方が分解されているので、栄養素が増えたり、別のものに変化したりするという意味で、カラダにとってうれしい場合が多そうです。
「ケフィア」の効果効能1:腸内環境改善効果
とにかく「ケフィア」の腸内環境改善効果、プロバイオティクス効果は、他の食品と比べて群を抜いています。
良く考えてみたら、ケフィアをよく食べるロシアや北欧の人たちって肌がすごくキレイだし、スリムな人も多いですよね。
腸内環境改善効果によって、むくみ改善、痩身、美肌などの効果が複合的に発生すると考えられています。
例えば、女性の美学さんでは「ケフィア」の効果効能をこのようにうたっていました。
むくみが改善される
肌が美しくなる
参考:http://josei-bigaku.jp/originalkefia3547/
すべて腸内環境が改善されたからこその効果なのかなと思います。
「ケフィア」の効果効能2:病気のリスクが減る
もう一つおもしろいのが、「ケフィア」独自の乳酸菌である「ラクトバチルス・ケフェリ」の効果です。
ラクトバチルス・ケフェリは、殺菌効果が高く、日本でも今注目されている「ピロリ菌」や「大腸菌」、「サルモネラ菌」の成長を抑制する働きがあることがわかっています。
「ピロリ菌」をすぐさま、お腹からなくしたい方、ケフィアをお試しいただくとよいかもしれません♪
「ケフィア」とヨーグルトの違い
よく間違えられるのが「ケフィア」と「ヨーグルト」です。「ケフィア」も「ヨーグルト」も、乳製品と乳酸菌を使うので、ごっちゃになってしまうみたい。でも実は、この2つは全く違う発酵食品なんですよ。
その違いを分かりやすくいうと、発酵方法が違います。
「単独発酵」と「共生発酵」
一般的にヨーグルトは単独発酵、ケフィアは共生発酵だと言われています。ケフィアのいちばんの特徴は、乳酸菌だけでなく酵母が入っていることです。
=乳酸菌が作る「単独発酵」
ケフィア
=乳酸菌と酵母の両方が作る「共生発酵」
やずやさんのホームページには、このようにわかりやすく説明されていました。
一般的なヨーグルトが乳酸菌だけの「単独発酵」なのに対し、ケフィアは乳酸菌と酵母の両方が働く「共生発酵」。
人によって体内に棲む善玉菌の種類がそれぞれ異なるため、健康を維持するには摂取する菌の種類や個数が大切だといわれています。
参考:https://www.yazuya.com/items/kefir/difference.html
日本にもある!?「共生発酵」の発酵食品
ここまで説明すると、「共生発酵」ってすごく珍しいことなのかな~?ってお思いになる方が多いかもしれませんが、日本の発酵食品の中には、「共生発酵」のものもあります。
例えば・・・日本酒。
日本では、日本酒などのお酒を作る際、酵母菌や乳酸菌など複数の菌を使うんです。だから、共生発酵自体は珍しいわけではないのですが、ヨーグルトに対してはあまり一般的ではなかったようです。
1種類の菌だけではなく、なるべくたくさんの菌をとり、腸内環境にいる菌の多様性を高めることが、健康に通ずるという考え方があります。たくさんの菌が取れる共生発酵のほうがカラダによさそうですよね。
ケフィアに含まれる菌の種類
乳酸菌と腸の研究所さんのホームページには、ケフィアに含まれる菌の種類について、以下のように記載されています。
ラクトコッカス・ラクティス
ロイコノストック・メセンテロイデス
ラクトバチルス・ケフィラノファシエンス
ラクトバチルス・ケフィリ
▼3種類の酵母
サッカロマイセス・ユニボラス
サッカロマイセス・トゥリセンシス
クルイベロマイセス・マルキシアヌス
参考:http://nyusan-blog.com/kiso/%E3%82%B1%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C/
ただ・・・これって、結構作る場所によって違うらしいのです。だからあくまで参考までにしてくださいね。昔ながらのケフィアは、もっと多くの菌がはいっていたようですよ。
参考:http://xn--cckb5b6i.ynbms.info/2007/10/post_6.html
なぬっ?!すごい菌種!!笑
これだけたくさんの菌がいたら、いろいろな栄養素ができそうです!!
最近はヨーグルトも菌種が増えている?
酪農及び乳業関係者の代表機関である国際酪農連盟は、ヨーグルトの定義を「ブルガリア菌とサーモフィルス菌で牛乳を発酵したもの」としているそうです。
でも・・・最近日本ではヨーグルトブームに伴って、機能性ヨーグルトの開発がすすみ、いろいろな乳酸菌で作ったヨーグルトが販売されています。
もしかしたら今後は、酵母入りのものも少なくなくなり、ケフィアとの違いがあまりなくなってくるかもしれません。
ケフィアとは?効果効能まとめ
ロシアの発酵食品「ケフィア」、ちょっとおもしろそうでしょ?
でも、日本ではあんまり買えないんですよね~。サプリぐらいしか見たことがないかも?
どうやら、売っていない理由は、発酵の過程でガスが生まれて、パッケージに穴をあけてしまうことが多いそうなんです。発酵のパワー、スゴイ!笑
「ケフィア」に関わらず、いろんな菌をお腹に入れて、菌の多様性をアップさせることを目指したいですね。そうすればきっと腸内環境はよくなります!まずは、身近な発酵食品から、ぜひトライしてみてください。