コウジ酸入り化粧品に発がん性はあるのか?美白・美肌成分の危険性・副作用を大解説!

コウジ酸発がん性

【この記事で解決できるお悩み】
・コウジ酸が入った美白化粧品って発がん性があるの?
・危険or安全が二転三転してよくわからない…今の厚生労働省の見解は?

長谷川ろみ

この記事では、こんなお悩みを解決します!

美白化粧品に入っている成分、「コウジ酸」。

コウジ酸は、甘酒や日本酒などに含まれる発酵菌(麹菌)が作る成分だということをご存じでしょうか?

もともとは日本酒を作る杜氏の手がキレイなことから、見つかった美肌・美白成分のコウジ酸。

今となっては多くの美肌・美白化粧品に入っているけど、実はこれまでに発がん性などの危険性が疑われたり、心配された歴史があります。

今回はそんなコウジ酸の歴史や、厚生労働省の現在の見解に大注目!

コウジ酸に発がん性はあるのか?危険性や安全性はどうなっているのか?これまでに分かっていることを整理してみました。

長谷川ろみ

この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら

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目次

コウジ酸とは?

コウジ酸は、麹から発見された美白を促し、糖化を防ぐことが期待される成分です。

コウジ酸
=麹菌が発酵の過程で糖を分解して作る酸の一種
=美白を促し、糖化を防ぐことが期待される成分

歴史➀ コウジ酸の発見(1917)

コウジ酸が発見され、初めて公的に注目を浴びたのは、1917年です。

東京帝国大学農学部(=のちの東京大学)教授だった藪田貞治郎氏が、コウジ酸の発見に関して書いた「麹菌ニヨリ生産セラルル一新有機酸(麹酸)ニ就イテ(東京化學會誌37 (12), 1185-1233, 1916)」という論文が、コウジ酸が注目されるきっかけとなりました。

日本酒を作る人たち(=杜氏)の手がとても白くてキレイであることから、当時の研究者たちは「日本酒には何かがあるのでは?」と疑いはじめます。

白羽の矢が立ったのは、日本酒の成分の1つであり、日本の国菌である「麹菌」。

麹菌が発酵の過程で作るコウジ酸が注目され、さまざまな研究が行われるようになりました。

前に酒造に足を運んだ時、杜氏の手がマジで綺麗だった。おじいちゃんの手がシワひとつなくて透き通るくらい白い。どうせ謳い文句でしょ?って思ってた口だけど、あれを見てからコウジ酸を信仰している。

— 傾島俊季 (@i_toshiki_) April 18, 2020

長谷川ろみ
わたしも、どうせオーバーに言ってるんでしょ?って思ってたんですけど、どうやらほんとなの。日本酒蔵巡りをした時に蔵案内をしてくれるおじさんたちがみんなキレイな手をしているのにびっくり。

歴史➁ コウジ酸が医薬部外品として承認(1988)

その後、厚生労働省によって、コウジ酸は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ美容成分である」ということが正式に認可されます。

承認されたのは、1988年。発見から約70年後のことでした。

長谷川ろみ
製造企業は三省製薬株式会社。効果として「日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ」ことが注目を浴びました。
承認年月:昭和63年4月
有効成分及び配合割合:コウジ酸 0.1~1.0%
原体製造企業: 三省製薬株式会社
効能又は効果: 日やけによるしみ・そばかすを防ぐ 等
用法及び用量: 少量を顔面に塗擦する。少量を肌に塗布する。
引用:コウジ酸を含有する医薬部外品について(厚生労働省)

初めて商品として販売されたのは、その1988年のこと。当時から皮膚科領域の薬の開発に力を入れていた三省製薬が販売元でした。

三省製薬はコウジ酸と出会う前から、肝斑の治療に使われていたプラセンタエキスに着目し、「美白クリーム」を開発されていたようです。

研究を重ねて、コウジ酸配合の美白クリームを日本で初めて発売しました。
研究を重ねた結果、仕込みの過程で使われる「麹菌」がつくり出すコウジ酸に、美白作用があることを突き止めたのです。
その後13年もの時間を費やして、安全性と有効性を実証。ようやく美白成分「コウジ酸」の研究開発が実を結び、日本ではじめてとなるコウジ酸配合美白クリームの発売へとこぎつけました。
引用:三省製薬公式サイト
\「発酵」がちゃんと学びたくなったらこちらの記事もみてね(*´▽`*)/


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コウジ酸の効果

ここからは化粧品に入れるコウジ酸の効果について詳しく見ていきましょう。

コウジ酸には大きく分けると以下の2つの効果があることがわかっています。

効果➀ 色素沈着・シミ予防(色素沈着抑制作用)
効果➁ しわたるみ黄ぐすみ予防/老化防止(AGEs産生抑制作用)

一つずつ見ていきましょう。

効果➀ 色素沈着・シミ予防(色素沈着抑制作用)

化粧品に入れるコウジ酸には、色素沈着やシミを予防する「色素沈着抑制作用」があると言われています。

長谷川ろみ
いわゆる美白効果と言ってもイイかもしれないですね!

化粧品に入っているコウジ酸の効果に関して、どんな口コミがあるか調べてみると、美白効果についての体感効果は他の有効成分に比べて、満足している人が多いように思います。

コウジ酸最近使ってるけど、肌に負担もないし、ちょっと美白になったかな?って思う!

もうちょい歳重ねたら美白もINFINITYにしたい。(既に洗顔とかは使ってるけど)

INFINITYのモイコンは超絶オススメしたい! https://t.co/PaiHIxlRSf

— KOSUKE (@SHO48483216) March 9, 2022

肝斑酷くて色々美白化粧品使ってたけど、手に負えなくなってきたから、病院行ったんだよね。飲み薬と、コウジ酸のクリーム処方されて、1週間経たないけど、なんかいいかもしれない・・・

— あやゆう (@asa_5305) July 17, 2017

これほんとおすすめ!色んな美白有効成分あるけどコウジ酸が肌に優しいし効果もあるとおもってーる!お高いけどいいよー?

— OL (@ku_neru_shabel) July 24, 2017

1994年に三嶋皮膚科学研究所や三省製薬株式会社生物薬理研究室、神戸大学医学部などが共同で行った研究(※4)によると、コウジ酸が含まれたクリームを肌に塗ると、明らかに色素沈着が抑制されることがわかりました。

対象者:
日本人男性31名および女性46名のボランティア

内容:
➀腕にコウジ酸クリームを塗り、赤外線を照射
➁男性は90.3%、女性は75.5%の色素沈着が抑制されたことを確認

長谷川ろみ
メラニンの暴走は本当に困りますからね…これはうれしいかも!

効果➁ しわたるみ黄ぐすみ予防/老化防止(AGEs産生抑制作用)

化粧品に入れるコウジ酸には、しわやたるみを予防する「AGEs産生抑制作用」があると言われています。

AGEsとは、終末糖化産物の総称のことで、体内のたんぱく質と糖質が結びつくことによって生まれる老化物質のこと。

皮膚内に増えれば増えるほど、黄ぐすみ・黄疸化やしわ・たるみの原因になります。

AGEs
=終末糖化産物
=体内のたんぱく質と糖質が結びつくことによって生まれる老化物質
=増えると皮膚が黄色く変色(=黄ぐすみ・黄疸化)したり、コラーゲンの硬化によるしわ・たるみができる
=揚げる>焼く>電子レンジによる加熱・ゆでる・蒸す>生の順で作られやすい

特に揚げ物や焼き物など、高温で調理されたものはAGEsが作られやすく、生野菜などの火を通さない食べ物やゆで・蒸し料理では作られにくいという特徴があります。

【AGEsが作られやすいメニュー】
エビフライ
天ぷら
唐揚げ
フライドポテト
ベーコン
目玉焼き
ステーキ
パンケーキ
焼き菓子(ドーナツ・クッキー・チョコレートなど)
【AGEsが作られにくいメニュー】
生野菜のサラダ
ゆで卵・生卵
しゃぶしゃぶ/水炊き
スモークサーモン/生サーモン

三省製薬が2013年に発表した研究(※5)によると、コウジ酸を添加するだけでAGEsを97%抑制できることがわかりました。

長谷川ろみ
コウジ酸が入った化粧品には、黄ぐすみ・黄疸化やしわ・たるみの原因を減らす力があるということですね。

このようにコウジ酸の美容・美肌・美白効果はとても注目されています。

その一方で、コウジ酸入り化粧品の安全性が不安視された歴史もあります。

\コウジ酸は化粧品からでなく甘酒からとりたい方はこちらの記事もみてね(*´▽`*)/


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コウジ酸入り化粧品の発がん性

今ではコウジ酸入り化粧品は、厚生労働省をはじめとするさまざまな機関で安全性が高いと評価されています。

しかし、まだコウジ酸を含む化粧品や医薬品が少なかった2003年、コウジ酸の発がん性が不安視され、輸入・販売の中止の措置を受けたことがありました。

コウジ酸入り化粧品と発がん性

コウジ酸は、2010年ごろまではコウジ酸入り化粧品の発がん性や紅斑などの副作用が不安視されていた歴史があります。

しかし現在ではこれらの不安は「ほとんどなし」という認識が一般的です。(※6)

皮膚への刺激性:ほとんどなし
紫外線を受けた場合の光毒性:ほとんどなし
眼への刺激性:ほとんどなし

2003年にコウジ酸を使った美白化粧品に発がん性がある可能性があるという懸念から、コウジ酸入りの美白化粧品は、輸入・販売の中止の措置を受けました。

しかし、2005年には追加研究の結果を提出し、現在ではコウジ酸入りの美白化粧品は問題なく販売できるようになっています。

長谷川ろみ
美白効果が期待できるコウジ酸ですが、ネットで「コウジ酸」と検索すると、たまーに「発がん性」というワードがでてくるんです。その理由は発がん性が疑われた時期が一時的にあったからなんですね。

コウジ酸の発がん性への見解(厚生労働省)

現在の厚生労働省の見解については、以前厚生労働省が発表した「コウジ酸を含有する医薬部外品について(※2)」という資料の中にまとめられています。

この資料では、コウジ酸の発がん性について、「医薬部外品として適正に使用される場合にあっては、安全性に特段の懸念はないものと考えられる。」としています。

実際の引用文は以下の通りです。

ア ヒトがコウジ酸を含有する医薬部外品を通常使用する条件下において、マウス及びラットにおいて高用量で認められた発がん性のリスクは現実的には極めて小さいと考えられること

イ 通常の使用条件下において、コウジ酸が生体にとって特段問題となるような遺伝毒性を示す可能性は少ないと考えられること

ウ コウジ酸の皮膚から体内への吸収はほとんどないこと、これまで特段問題となるような健康被害の報告もないこと

などから、医薬部外品として適正に使用される場合にあっては、安全
性に特段の懸念はないものと考えられる。

長谷川ろみ
コウジ酸入り化粧品が使えるようになって良かったです。

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まとめ:コウジ酸入り化粧品に発がん性はあるのか?

コウジ酸は麹から発見された成分で、美白効果や糖化を防ぐ成分であることが知られています。

コウジ酸
=麹から発見された
=麹菌が発酵の過程で糖を分解して作る酸の一種
=杜氏(=日本酒を作る人)の手が白くなめらかであることから、美白効果がある成分の存在が知られるようになった

コウジ酸入り化粧品に期待される効果は以下の通りです。

効果➀ 色素沈着・シミ予防(色素沈着抑制作用)
効果➁ しわたるみ黄ぐすみ予防/老化防止(AGEs産生抑制作用)

今となってはなんの問題もなく販売されているコウジ酸入り美白化粧品ですが、実は2003年に発がん性が疑われ、コウジ酸入りの美白化粧品は、輸入・販売の中止の措置を受けました。

2005年から再度研究結果が再提出され、販売が再開されましたが、その歴史があるせいで、未だに検索すると「コウジ酸 発がん性」などのワードが出てくることがあります。

厚生労働省のコウジ酸の発がん性への見解は「医薬部外品として適正に使用される場合にあっては、安全性に特段の懸念はないものと考えられる」としています。

参考にしてみてくださいね。

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参考文献

(※1)コウジ酸を含有する医薬部外品等に関する安全対策について(厚生労働省 2003年)
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/03/h0307-2.html

(※2)コウジ酸を含有する医薬部外品について(厚生労働省 2005年)
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/11/dl/s1102-8c.pdf

(※3)コウジ酸の発がん性について(食品安全委員会 内閣府 2008年)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/questionAndAnswer/show/mob07005000011

(※4)コウジ酸のメラニン生成抑制作用と各種色素沈着症に対する治療効果
https://www.jstage.jst.go.jp/article/skinresearch1959/36/2/36_2_134/_article/-char/ja/

(※5)糖化によって産生される黄ぐすみのもとAGEsを抑制
https://www.dermed.jp/store/s/technology/kojicacid/

(※6)化粧品に使用されるコウジ酸の安全性評価の最終報告
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1091581810385956

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