「マイクロバイオータ」と「マイクロバイオーム」の違い

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みなさんは、この2つの言葉を聞いたことがありますか?

(英語:microbiota)
(英語:microbiome)

日本ではまだ耳にする機会が多い言葉ではないですが、実は最近、健康系の雑誌やメディアでちょこちょこ使われるようになっています。

このWEBメディア「腸活じんべー」のテーマである、腸活や腸内環境、腸内細菌にも関係が深い用語ですが、まだ知らない方も多いようです。

今回は、マイクロバイオータ・マイクロバイオームの意味、そしてそれぞれの違いについてまとめてみたいと思います!

カラダは細菌でできている

私たち人間のカラダは、およそ60兆個の細胞でできています。

私たちは長い間、細胞1つ1つが私たちを動かしていると信じて疑いませんでした。

しかし近年、細胞よりももっと数が多く、私たちの性格やココロの状態、カラダの状態を支配しているあるモノに注目が集まっています。

あるモノとは、私たちの(=腸内細菌叢)に住む、です。

私たち人間の腸の中には、1000種類以上の腸内細菌が約100兆個以上生息していると言われています。単純に考えて、細胞よりも腸内細菌(=微生物)のほうが数が多いんです。

腸内細菌が、私たちの体を作っていると考えても過言ではありません。

現代病が増えている理由

私たち人間は細菌とともに生きています。

腸内細菌だけではありません。

私たちのカラダにはバクテリアやウイルス、寄生虫がたくさん住んでいます。
昔は、彼らと共生していたのに、最近では除菌・抗菌に躍起になり、共存していることを忘れてしまっている人もいるようです。

病気の治療のために「抗生物質」を使って菌を殺す治療をすることさえあります。
イイ菌も悪い菌も問答無用で殺してしまっているのです。

イギリスの生物学者:アランナ・コリンさんの見解

2016年にベストセラーとなった、 『あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた』という本があります。

この本は、インペリアル・カレッジ・ロンドンで生物学の学士号と修士号を取得したアランナ・コリンさんが書かれた本です。

あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた
アランナ コリン
河出書房新社
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この本の中でも現代病がこれだけ増え続けているのは、腸内細菌の全体(マイクロバイオータ)のバランスが崩れていることと強く関係しているという見方をしています。

増えているのは肥満だけではない。
胃腸疾患にアレルギー、自己免疫疾患、そして自閉症などの心の病気もそうである。

そのような、とくに20世紀半ば以降に急増している疾患は、「現代病」ないし「21世紀病」と呼ばれている。

しかし、そもそも現代病はどうして急増しているのだろうか。その点を説明するものとして、近年、わたしたちの体内にいる微生物、とくに腸内細菌が注目を集めている。

参考:http://honz.jp/articles/-/43201

米国の感染症学会会長:マーティン・J・ブレイザーさんの見解

また、米国感染症学会会長も務めたペンシルベニア大学のマーティン・J・ブレイザー教授が書かれた「失われてゆく、我々の内なる細菌」という本があります。

失われてゆく、我々の内なる細菌
マーティン・J・ブレイザー
みすず書房
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この本の著者であるマーティン・J・ブレイザー教授も、私たち人間と常在細菌のバランスが崩壊していることを危惧しているような内容を書かれています。

ヒトにはかつて兆を数えるパートナー「常在細菌」が生息した。多くは「悪さ」をせず、ヒトの免疫系・神経系の重要な担い手となる。だが20世紀前半「発見」されたペニシリンに始まる抗生物質の投与が、「悪さ」を消すとともにヒトとの関係を乱した。

凶悪な感染症を防ぐ大功を立てた抗生物質が、他の細菌の活躍の場を奪う(凶悪な連中の一部は「耐性」を身につけヒトに復讐もする)。

参考:http://webronza.asahi.com/culture/articles/2015101600002.html

私たちのカラダに住む細菌たちはデリケートです。

空気汚染や農薬、ストレスなどによって、その構成が大きく変わることがわかっています。

特に西洋医学による抗生物質の乱用は、善玉菌と言われるカラダによい菌まで殺してしまいます。

この共生ができにくくなっている環境が、自己免疫疾患、肥満や生活習慣病を引き起こしていると考えている専門家も少なくありません。

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細菌は私たちのカラダを守ってくれています。なのに人間が変な行動をするものだから、現代病が増えやすくなっているのです。

「マイクロバイオータ」とは?

日本では、「マイクロバイオータ」という言葉はあまり使いませんよね。

「マイクロバイオータ」という言葉を使う前に、「腸内フローラ」、「腸内細菌叢」、「常在細菌」などという言葉が浸透したことがその理由かもしれません。

アメリカははじめとする諸外国では、「マイクロバイオータ(英語:microbiota)」は結構使う言葉のようで、日本語に直訳すると「細菌叢」になります。

「腸内細菌叢」ではなく、ただの「細菌叢」。

腸だけに関わらず、皮膚や口の中など様々な人間の体内に生息する微生物(マイクローブ)を総称したものを「マイクロバイオータ(英語:microbiota)」と呼びます。

どのように存在しているかちょっとイメージしてみましょう。腸内細菌はもちろんのこと、人間の体に住む常在細菌たちは同じような働きをする似たものどうしで集まって、テリトリーを作り、集団を作っています。

腸内の場合だと、この集団を形成する様子から、「腸内細菌叢」または「腸内フローラ」と呼ばれます。

細菌叢の「叢」は、「草むら」を意味する言葉だし、「フローラ」は「花」ですよね。「草むら」や「花」みたいに同じ種類で集まるさまを表現しています。この微生物を総称したものを「マイクロバイオータ」と呼びます。インターフェニックスさんの記事によると、以下のように説明されています。

腸内以外にも、皮膚や口の中などの様々なところに微生物(マイクローブと呼ばれる)が存在しています。それらの微生物は総称して「マイクロバイオータ」と呼ばれています。

参考:
http://www.interphoenix.com/wp/2016/03/11/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%BF/

「マイクロバイオーム」とは?

「マイクロバイオータ」と一緒によく使われる言葉に、「マイクロバイオーム」という言葉があります。

「微生物」という意味の「マイクローブ」に関係があるのは確かだと思われますが、一体どんな意味なのでしょうか?

インターフェニックスさんの記事によると、以下のように説明されています。

マイクロバイオータのDNAを総称して、マイクロバイオームと呼ばれています。

参考:
http://www.interphoenix.com/wp/2016/03/11/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%BF/

「マイクロバイオータ」が、微生物の総称だとしたら、「マイクロバイオーム」は、微生物たちの集合体の総称として使われます。

一般的に使われる、「腸内細菌叢」や「腸内フローラ」ととても近い言葉ですが、「マイクロバイオーム」も「マイクロバイオータ」と同じように、「腸内」だけでなく、いろいろな場所に生息するDNA総称を含みます。

バランスのよい「マイクロバイオータ」を作るには?

最近の研究では、人間の遺伝子よりもマイクロバイオータの遺伝子の総量が100倍以上になることから、私たちの日々の習慣、生活によって、私たちは腸内細菌を変え、ひいては体を変えることができるのでは?という考え方が注目されています。

遺伝子は変えられないけど、「マイクロバイオータ」は変えられる?

「病気にならない暮らし事典」などの著者、自然派医師と言われる「本間真二郎」先生はホームページにこのように書かれています。

MBの遺伝子の総量はヒトの遺伝子の100倍以上にもなり、人ができない様々な仕事をすることができる。さらに、ヒトの遺伝子は変えられないが、MBの構成(遺伝子)は私たちの生活により変えることが可能である。

MBは指紋のように個人差があるが、明らかに遺伝の影響を受けており、自分の身体(先祖から受け継がれてきた遺伝子)に合った細菌群を選択して構成していく。しかし、生活環境もまた同様にMBの構成に影響を与えていく。

参考:https://sutekini-ikiru-cafe.jimdo.com/

自分のカラダを変えようとするよりも、腸内細菌を変えることを考えたほうが、もしかしたら早いのかもしれませんね。笑

プロバイオティクスと規則正しい生活の大切さ

腸内細菌、腸内細菌叢などの「腸内」に関わらず、私たちのカラダにはたくさんの菌が住んでいます。皮膚とか、口内とか、髪の毛とか…本当にものすごい数なんです。

腸内細菌叢を整えるためには、やはり腸内環境に良い食べ物「プロバイオティクス」と言われるものを食べることがとても重要です。

もちろんカラダを作っているのは食べ物なので、「プロバイオティクス」食品は大事ですが、そのほかに生活リズムを整え、規則正しい生活をすることがとても大事!

自分の生活に合った睡眠時間、入眠時間、食事のタイミングや抗菌・除菌しすぎないことも大事です。また習慣の変化があった場合は、カラダの変化に目を向けて、なるべくカラダの調子がいいことを続ける努力もとても重要に思います。

マイクロバイオータとマイクロバイオームまとめ

日本では腸内細菌叢、腸内フローラという単語をよく使うため、英語での呼び名はあまり広まりませんでしたが、最近はまたメディアなどで取り上げられています。

マイクローブ、マイクロバイオータ、マイクロバイオームの意味を日本語で整理するとこのようになります。

マイクローブ=細菌
マイクロバイオータ=細菌叢
マイクロバイオーム=細菌が持つゲノム情報の総体

私たちはモノや人を触ることで、微生物を交換しながら生きています。そのバランスが崩れると、病気になりやすくなったり、異常をきたしたりするという考え方がとても増えてきました。

まだわかっていないことは多いけど、健康のためには、菌を必要以上排除せずに、常在細菌との共存をしていくことを意識したいですね。

ご参考ください♪

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長谷川ろみ

腸活じんべー編集長。元おデブ。貧乏だったこともあり、野菜少なめ、揚げ物多めで育ち、小学生にして重度の便秘+肥満体に。その後、発酵食品との出会い、数十キロのダイエットに成功! 現在も「ココロとカラダの健康のための腸活」を意識し、大切さを伝えながら、日本の発酵技術の応援活動をしています。
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