「マイクロバイオータ」と「マイクロバイオーム」の違い

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みなさんは、この2つの言葉について、ご存じですか?

(英語:microbiota)
(英語:microbiome)

 
日本ではまだそんなに耳にする機会が多い言葉ではないですが、実は最近、健康系の雑誌やメディアでちょこちょこ使われるようになっているようなんです。
 

 
このWEBメディア「腸活じんべー」のテーマである、腸活や腸内環境、腸内細菌にも関係が深い用語ですが、まだ知らない方も多いようなので、どんな意味なのか、そして「マイクロバイオータ」と「マイクロバイオーム」の違いについても、まとめてみたいと思います。
 

 

私たちの体は細菌でできている?

私たち人間の体は、60兆個の細胞でできていると言われています。
でも、最近は細胞よりももっと私たちの体に影響していると言われはじめているモノがあります。
 
一体なんだと思いますか?
 
その正体は・・・私たちの腸内フローラ(=腸内細菌叢)に住む、腸内細菌たちです。
 
私たち人間の腸の中には、1000種類以上の腸内細菌が約100兆個生息していると言われています。もはや、細胞よりも腸内細菌(=微生物)が、私たちの体を作っていると考えても過言ではありません。
 

現代病が増えている理由は・・・

私たち人間は細菌とともに生きているのに、いつからか病気の治療のために「抗生物質」を使って菌を殺す治療をしたり、除菌、抗菌に躍起になったり、うまく細菌と共存できているとは言いにくくなっています。
 
少し前に話題になった 『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』という本をご存じですか?
 
インペリアル・カレッジ・ロンドンで生物学の学士号と修士号を取得したアランナ・コリンさんが書かれた本ですが、この本の中でも現代病がこれだけ増え続けているのは、腸内細菌の全体(マイクロバイオータ)のバランスが崩れていることと強く関係しているという見方をしています。
 
HONZさんの書籍『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』の紹介記事によると、このように書かれていました。
 

増えているのは肥満だけではない。胃腸疾患にアレルギー、自己免疫疾患、そして自閉症などの心の病気もそうである。そのような、とくに20世紀半ば以降に急増している疾患は、「現代病」ないし「21世紀病」と呼ばれている。しかし、そもそも現代病はどうして急増しているのだろうか。その点を説明するものとして、近年、わたしたちの体内にいる微生物、とくに腸内細菌が注目を集めている。
参考:http://honz.jp/articles/-/43201

 
また、米国感染症学会会長も務めたペンシルベニア大学のマーティン・J・ブレイザー教授が書かれた「失われてゆく、我々の内なる細菌」という本があります。
 
この本の著者であるマーティン・J・ブレイザー教授も、私たち人間と常在細菌のバランスが崩壊していることを危惧しているような内容を書かれています。
 

ヒトにはかつて兆を数えるパートナー「常在細菌」が生息した。多くは「悪さ」をせず、ヒトの免疫系・神経系の重要な担い手となる。だが20世紀前半「発見」されたペニシリンに始まる抗生物質の投与が、「悪さ」を消すとともにヒトとの関係を乱した。凶悪な感染症を防ぐ大功を立てた抗生物質が、他の細菌の活躍の場を奪う(凶悪な連中の一部は「耐性」を身につけヒトに復讐もする)。
参考:http://webronza.asahi.com/culture/articles/2015101600002.html

 
やっぱり、私たちは常在細菌となかよくしないと!腸内細菌はもちろんのこと、私たちの体の中には、そして皮膚などの体の表面にも、たくさんの菌がいて、私たちの体を守ってくれているのです。
 

「マイクロバイオータ」とは?

日本では、「マイクロバイオータ」という言葉はあまり使いませんよね。「マイクロバイオータ」という言葉を使う前に、「」、「腸内細菌叢」、「常在細菌」などという言葉が浸透したことがその理由かもしれません。
 
アメリカははじめとする諸外国では、「マイクロバイオータ(英語:microbiota)」は結構使う言葉のようで、日本語に直訳すると「細菌叢」になります。
 
「腸内細菌叢」ではなく、ただの「細菌叢」。
 
腸だけに関わらず、皮膚や口の中など様々な人間の体内に生息する微生物(マイクローブ)を総称したものを「マイクロバイオータ(英語:microbiota)」と呼びます。
 
どのように存在しているかちょっとイメージしてみましょう。腸内細菌はもちろんのこと、人間の体に住む常在細菌たちは同じような働きをする似たものどうしで集まって、テリトリーを作り、集団を作っています。
 
腸内の場合だと、この集団を形成する様子から、「腸内細菌叢」または「腸内フローラ」と呼ばれます。
 
細菌叢の「叢」は、「草むら」を意味する言葉だし、「フローラ」は「花」ですよね。「草むら」や「花」みたいに同じ種類で集まるさまを表現しています。この微生物を総称したものを「マイクロバイオータ」と呼びます。インターフェニックスさんの記事によると、以下のように説明されています。
 

腸内以外にも、皮膚や口の中などの様々なところに微生物(マイクローブと呼ばれる)が存在しています。それらの微生物は総称して「マイクロバイオータ」と呼ばれています。
参考:
http://www.interphoenix.com/wp/2016/03/11/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%BF/

 

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「マイクロバイオーム」とは?

「マイクロバイオータ」と一緒によく使われる言葉に、「マイクロバイオーム」という言葉があります。「微生物」という意味の「マイクローブ」に関係があるのは確かだと思われますが、一体どんな意味なのでしょうか?インターフェニックスさんの記事によると、以下のように説明されています。
 

マイクロバイオータのDNAを総称して、マイクロバイオームと呼ばれています。
参考:
http://www.interphoenix.com/wp/2016/03/11/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%BF/

 
「マイクロバイオータ」が、微生物の総称だとしたら、「マイクロバイオーム」は、微生物たちの集合体の総称として使われることが多い言葉です。一般的に使われる、「腸内細菌叢」や「腸内フローラ」ととても近い言葉ですが、「マイクロバイオーム」も「マイクロバイオータ」と同じように、「腸内」だけでなく、いろいろな場所に生息するDNA総称を含みます。
 

良い「マイクロバイオータ」を作るには?

最近の研究では、人間の遺伝子よりもマイクロバイオータの遺伝子の総量が100倍以上になることから、私たちの日々の習慣、生活によって、私たちは腸内細菌を変え、ひいては体を変えることができるのでは?という考え方が注目されています。
 

遺伝子は変えられないけど、「マイクロバイオータ」は変えられる?

「病気にならない暮らし事典」などの著者、自然派医師と言われる「本間真二郎」先生はホームページにこのように書かれています。
 

MBの遺伝子の総量はヒトの遺伝子の100倍以上にもなり、人ができない様々な仕事をすることができる。さらに、ヒトの遺伝子は変えられないが、MBの構成(遺伝子)は私たちの生活により変えることが可能である。
 
MBは指紋のように個人差があるが、明らかに遺伝の影響を受けており、自分の身体(先祖から受け継がれてきた遺伝子)に合った細菌群を選択して構成していく。しかし、生活環境もまた同様にMBの構成に影響を与えていく。
参考:https://sutekini-ikiru-cafe.jimdo.com/

 
自分のカラダを変えようとするよりも、腸内細菌を変えることを考えたほうが、もしかしたら早いのかもしれませんね。笑
 

プロバイオティクスと規則正しい生活の大切さ

、腸内細菌叢などの「腸内」に関わらず、私たちのカラダにはたくさんの菌が住んでいます。皮膚とか、口内とか、髪の毛とか…本当にものすごい数なんです。
 
腸内細菌叢を整えるためには、やはり腸内環境に良い食べ物「プロバイオティクス」と言われるものを食べることがとても重要です。もちろんカラダを作っているのは食べ物なので、「プロバイオティクス」食品は大事ですが、そのほかに生活リズムを整え、規則正しい生活をすることがとても大事!
 
自分の生活に合った睡眠時間、入眠時間、食事のタイミングや抗菌・除菌しすぎないことも大事です。また習慣の変化があった場合は、カラダの変化に目を向けて、なるべくカラダの調子がいいことを続ける努力もとても重要に思います。
 

まとめ

私たちはモノや人を触ることで、微生物を交換しながら生きています。そのバランスが崩れると、病気になりやすくなったり、異常をきたしたりするという考え方がとても増えてきました。

まだわかっていないことは多いけど、健康のためには、菌を必要以上排除せずに、常在細菌との共存をしていくことを意識したいですね。
 

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長谷川ろみ

腸活じんべー編集長。元おデブ。貧乏だったこともあり、野菜少なめ、揚げ物多めで育ち、小学生にして重度の便秘+肥満体に。その後、発酵食品との出会い、数十キロのダイエットに成功! 現在も「ココロとカラダの健康のための腸活」を意識し、大切さを伝えながら、日本の発酵技術の応援活動をしています。
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