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長谷川ろみ
編集長:長谷川ろみ麹のちから推進委員会代表。元おデブの腸活研究家。腸内細菌に救われたことをきっかけに、日本の発酵文化や腸の大切さを伝えるためのコト・モノ・しくみづくりに挑戦中。詳細はこちら>

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エリスリトールとラカントの違いは?!ケース別の効果や危険性を徹底比較!

エリスリトールとラカントの違いは?!ケース別の効果や危険性を徹底比較!
困った人
「エリスリトール」と「ラカント」の違いってなに?健康や美容、ダイエットが気になる人は、どっちを選ぶのがおすすめ?

今回は、こんな疑問にお答えします。

本記事の結論
・「エリスリトール」と「ラカント」はどちらも血糖値を上げない+ゼロカロリー
・しかし、エリスリトールは100%エリスリトールだが、ラカントはエリスリトールに羅漢果が混ざっている
・羅漢果は漢方の世界では「長寿の神果」と言われることも!健康効果に注目!

血糖値を爆上げし、健康や美容によくないと言われて、嫌われがちな白砂糖。

代替品として注目されているのが、血糖値をあげない自然由来の甘味料や糖アルコールです。

中でもカロリーがゼロで、比較的安全性が確立しているのが「エリスリトール」と「ラカント」。

この2つは類似点も多いので、違いがわかりにくく、どっちを選ぶべきか気になる人も多いようです。

そこで今回は、「エリスリトール」と「ラカント」の違いを徹底解説!その成分の違いや味、価格も含めて、まるっと比較してみましょう。

長谷川ろみ
この記事を書いた人:腸活研究家 長谷川ろみ詳しくはこちら

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目次

「エリスリトール」と「ラカント」の違い

「エリスリトール」と「ラカント」の違いを確認する前に、共通点を整理しておきましょう。

主な共通点は3つです。

➀血糖値を上げない
➁カロリーゼロ
➂比較的安全性が確立している

「エリスリトール」と「ラカント」は厳密にいうと糖の種類が違うので、本来はそっくりというわけではありません。しかし、他のたくさんの糖類と比較すると、この3点がそろって共通している甘味料はめずらしく、健康や美容が気になる方に注目されやすいようです。

しかし、「エリスリトール」と「ラカント」は、こんな違いもあります。

違い➀ 【成分】「エリスリトール」と「羅漢果」の割合
違い➁ 【値段】「高い」か「安い」か
違い➂ 【味】「甘さ」や「クセ」
違い➃ 【形状】「粉状」か「粒状」か「シロップ」か

一つずつ見ていきましょう。

違い➀ 【成分】「エリスリトール」と「羅漢果」の割合

エリスリトール=エリスリトールのみ
ラカント=エリスリトール+羅漢果(らかんか)

エリスリトールの成分は、100%エリスリトールでできています。

エリスリトール
=天然の糖アルコールの一種で、発酵食品などにも含まれる
=トウモロコシのでん粉から作られるブドウ糖を発酵させて作る
=甘さは砂糖の70%程度

一方、ラカントの成分は、その多くがエリスリトールですが、100%ではありません。

他に何が含まれているかというと、「羅漢果(らかんか)」と言われる果実が使われています。

長谷川ろみ
ラカントも主成分はエリスリトールなので、きわめてエリスリトールと似ている甘味料であることは間違いありません。でも、このちょっと入っている羅漢果(らかんか)がかなり個性的なんです。
羅漢果(らかんか)
=中国の桂林でのみ自生するウリ科の植物
=中国政府が生の果実の国外持ち出しを禁止しているほどの貴重品
=漢方の世界では、あらゆる病気の治療に使われている「長寿の神果」
=甘さは砂糖の300倍程度

羅漢果は、中国の一部の地域でしか栽培されない貴重な植物で、植物・果実のまま海外に輸出されることはありません。

長谷川ろみ
市場には、高純度の羅漢果のエキスを抽出したものは出回っていますが、もともとの植物はなかなか食せないことになっています。本当に貴重なんです。

その甘さは、なんと砂糖の300倍!

エリスリトールは砂糖の70%くらいの甘さしか出せないので、ラカントは砂糖と同じ甘さを出すために、羅漢果を混ぜています。

長谷川ろみ
ちょっと呼び名がややこしいので整理しておくと…
ラカンカ=果物の名前
ラカント=甘味料の商品名

羅漢果(=ラカンカ)が漢方でも使われる植物の名前で、「ラカント」はその羅漢果を使った甘味料の商品名です。

違い➁ 【値段】「高い」か「安い」か

エリスリトール=比較的安い
ラカント=比較的高い

前述したように、ラカントに混ぜて使用されている羅漢果(=ラカンカ)は、かなりの高級食材です。

そうなると、あたりまえですがラカントは値段が高くなります。

ざっくり言うと、ラカントの価格は、エリスリトールの2~3倍!

長谷川ろみ
そもそも普通の砂糖よりエリスリトールは高いので、その2~3倍となると気軽には使えないよね…砂糖の節約はできそうではあります。笑

羅漢果は、政府が生の果実の国外持ち出しを禁止しているほど貴重なウリ科の果実

違い➂ 【味】「甘さ」や「クセ」

エリスリトール=砂糖の70%の甘さ、クセがないという人もいるが感じ方に個人差がある
ラカント=砂糖と同じ程度の甘さ、クセがないという人もいるが感じ方に個人差がある

甘さだけでいうのであれば、ラカントは砂糖と同じ程度の甘さですが、エリスリトールは砂糖の70%程度の甘さしかないので、必然的に量が増えやすくなります。

エリスリトールもラカントも、クセを感じるかどうかは個人差があるようです。

【よくあるエリスリトールとラカントの味への意見】
・特にクセは感じない
・苦みを感じる
・シャリシャリする
・味がとがっていてまるみがないなど
長谷川ろみ
「砂糖と一緒じゃん!」って思う人もいれば、「全然違う」と感じる人もいるみたい。味覚はほんと難しいですね。笑

いくつか実際に食べた方の口コミを見てみましょう。

➀ラカントは普通の砂糖と変わらない/クセがないという意見

➁ラカントは変な味だけど好きという意見

➂ラカントは味がニガテという意見

長谷川ろみ
実は私もどうもラカントの不思議な味が気になっちゃうひとりです。これが気にならなければいろんなお料理に使うんだけどなぁ…

違い➃ 【形状】「粉状」か「顆粒」か「シロップ」か

エリスリトール=粉状のみ
ラカント=粉状、顆粒、シロップなどから用途によって選べる

エリスリトールは、グラニュー糖タイプのものが主流ですが、ラカントはいろんな商品があり、グラニュー糖タイプのものからシロップまで用途によって使い分けることができます。

ラカントS(顆粒)
=エリスリトール(中国製造・遺伝子組み換えでない)、ラカンカエキス/甘味料(ラカンカ抽出物)
ラカントS(シロップ)
=エリスリトール(中国製造・遺伝子組み換えでない)、ラカンカエキス/増粘多糖類、甘味料(ラカンカ抽出物)、保存料(ビタミンB1)、pH調整剤
ラカントホワイト(粉状:グラニュー糖タイプ)
=エリスリトール(中国製造・遺伝子組み換えでない)、甘味料(ラカンカ抽出物)

長谷川ろみ
原材料を見ると結構違うなぁ…。シロップはいろいろ入っているので、できれば粉状のほうが余計なものを体に入れずに済むかも?!あくまでどんな使い方をしたいか次第ですね。

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「エリスリトール」と「ラカント」の危険性

「エリスリトール」と「ラカント」は、どちらも危険性が少ない甘味料として有名です。

危険性チェック➀ エリスリトール
危険性チェック➁ ラカント

改めてそれぞれの健康・美容リスクを整理してみましょう。

危険性チェック➀ エリスリトール

エリスリトールは、世界的なWHO/FAO合同食品添加物専門家会議(JECFA)で、安全性が高い甘味料のひとつであると取り上げられています。

WHO/FAO合同食品添加物専門家会議(JECFA)
=世界で食品添加物、汚染物質、動物用医薬品などの安全性評価を行う科学的な助言機関
=WHO(世界保健機関)とFAO(国際連合食糧農業機関)が合同で行うため信頼性が高い

長谷川ろみ
これは有名なはなしですよね。エリスリトールの危険性についての詳細はこちらの記事もぜひ読んでみてね。もっと詳しく書いています。

\エリスリトールの危険性についての詳細はこちらの記事もみてね(*´▽`*)/

危険性チェック➁ ラカント

ラカントは、そもそも糖尿病患者のために作られているので、安全性という意味では信頼度が高い天然甘味料です。

信頼性の証としては、AskDoctors総研が管理する「AskDoctorsマーク」です。

AskDoctorsマーク
=医師の推奨意向確認済み商品だけがつけられる医師の推奨意向確認済みマーク
=医師100名のうち99%が推奨していることが示されている

ラカントはこのAskDoctorsマークをつけています。

長谷川ろみ
お医者さんが推奨意向を示せるってすごいことですよね。漢方薬として使われていることも信頼できるポイントのひとつ。専門家会議で定められた上限量(1日許容摂取量)も上限はありません。

また、危険性が低いだけではありません。

老化予防や病気予防の観点からメリットがある可能性が高く、これまでにさまざまな研究結果が報告されています。

・抗酸化作用
・抗炎症作用
・皮膚がんの発生や成長を抑制
・虫歯菌(ミュータンス菌)の成長を抑制など

例えば、2002年に広島大学などが行った研究(※1)では、細胞の酸化を食い止める抗酸化作用があることが確認されています。

また、2005年に岡山大学などが報告した研究(※2)では、抗炎症作用が認められ、2003年に京都薬科大学などが報告した研究(※3)では、マウス実験ではありますが、皮膚がんの発生や成長を抑制するという報告もあり、羅漢果のエキスの可能性が期待されています。

長谷川ろみ
中国で昔から伝わる民間療法では、羅漢果の果実を乾燥させて煎じて飲むと、咳止めや喉の荒れにも効果があるとか、肝臓や胃の調子が悪い時に症状が緩和すると言われています。まだまだいろんな効果がありそうだなぁ…!

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どっちを使えばいいの?「エリスリトール」と「ラカント」

「エリスリトール」と「ラカント」の違いは、わかりました。

しかし、具体的なケースごとにどちらを使ったらいいのか迷う方もいるでしょう。ここからは、良くある質問を元にケースごとのおすすめをおさらいします。

ケース➀ お菓子作りにおすすめなのは?
ケース➁ 糖尿病が心配な場合におすすめなのは?
ケース➂ 腸活中におすすめなのは?

一つずつ見ていきましょう。

ケース➀ お菓子作りにおすすめなのは?

エリスリトールは、保湿性が低く、膨らまないので、お菓子づくりには向かないという特徴があります。

特に生地を膨らますことが必要な焼き菓子やパンなどには向いていません。

また、冷たいお菓子を作る時に、冷えた甘味料がじゃりじゃりして舌ざわりがよくないという特徴もあります。

長谷川ろみ
エリスリトールは、ラカントにも入っているので、そもそも両方ともあまり向いていないので、お菓子作りに使いたい場合は、砂糖と混ぜて使うなど工夫が必要かも…!

ケース➁ 糖尿病が心配な場合におすすめなのは?

エリスリトールもラカントも、血糖値を上げないという点は共通しています。

そのため、どちらも大きな差はなく、砂糖よりもおすすめです。

しかし、血糖値を上げないということは、満腹感も得にくいということになり、他のものを異常に食べ続けてしまう可能性があります。

血糖値を上げない

インスリンが分泌されない

満腹感に繋がらない

ダイエット中の方は暴飲暴食に繋がらないように注意してください。

ケース➂ 腸活中におすすめなのは?

エリスリトールとラカントの両方に含まれているエリスリトールは、糖アルコールの一種で、とても優秀な甘味料です。

しかし、人によってはお腹の調子を悪くしたり、大量のガスを作りだし、お腹が張ってしまう原因になる可能性があります。

2011年にアメリカのルイジアナ工科大学が行った研究(※5)によると、エリスリトールには果糖の吸収を妨げて、大量のガスを発生させてしまう性質があるからです。

果糖の吸収を妨げる

果糖が大腸まで届く

大腸にいる腸内細菌が発酵する

大量のガスが発生する(お腹がはる、下痢などの原因に)
長谷川ろみ
エリスリトールやラカントを食べた時に違和感を感じる場合は、避けるのが無難ですね…。

まとめ:エリスリトールとラカントの違い

「エリスリトール」と「ラカント」は、以下の3つの共通点を持つ甘味料です。

➀血糖値を上げない
➁カロリーゼロ
➂比較的安全性が確立している

とても似ている印象を持ちますが、「エリスリトール」と「ラカント」は、こんな違いもあります。

違い➀ 成分
エリスリトール=エリスリトールのみ
ラカント=エリスリトール+羅漢果(らかんか)
違い➁ 値段
エリスリトール=比較的安い
ラカント=比較的高い
違い➂ 味
エリスリトール=砂糖の70%の甘さ、クセがないという人もいるが感じ方に個人差がある
ラカント=砂糖と同じ程度の甘さ、クセがないという人もいるが感じ方に個人差がある
違い➃ 形状
エリスリトール=粉状のみ
ラカント=粉状、顆粒、シロップなどから用途によって選べる

砂糖のとりすぎを避けるための代用品として、エリスリトールとラカントは注目かも?!他にも腸にやさしい甘味料として、発酵食品の甘酒を使うなど、自分の腸に合った甘味料を探してみてください。

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参考文献

(※1)Sweet elements of Siraitia grosvenori inhibit oxidative modification of low-density lipoprotein
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12236315/
(※2)Effect of Lo Han Kuo (Siraitia grosvenori Swingle) on nasal rubbing and scratching behavior in ICR mice
https://www.researchgate.net/publication/8048833_Effect_of_Lo_Han_Kuo_Siraitia_grosvenori_Swingle_on_Nasal_Rubbing_and_Scratching_Behavior_in_ICR_Mice
(※3)Anticarcinogenic activity of natural sweeteners, cucurbitane glycosides, from Momordica grosvenori
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12893428/
(※4)Anti-cariogenicity of maceration extract of Momordica grosvenori: laboratory study
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11774428/
(※5)Combination of erythritol and fructose increases gastrointestinal symptoms in healthy adults
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22118754/

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