オリゴ糖の種類とその違いまとめ!効果に違いがあるってほんと?




工藤孝文先生
この記事の監修ドクター:工藤内科副院長 工藤孝文先生 詳しくはこちら

腸活中のみなさま、こんにちは♪

腸活しよう!と思ったら、(微生物)と微生物のえさの両方をとろう!という「シンバイオティクス」と呼ばれる考え方が有名です。

微生物のえさといえば、有名なのは食物繊維とオリゴ糖。
食物繊維の話ばかりして、オリゴ糖について書いてこなかった気がするので、オリゴ糖についてまとめてみることにしました!

オリゴ糖とは?

オリゴ糖は、糖がいくつか結合したものの総称です。
だからその構造は、オリゴ糖の種類によって異なります。

オリゴ糖全体の特徴として注目されているのが、「小腸で吸収されない難消化性の糖質であること」であり、大腸まで届くことが、腸内細菌のえさになるといわれる理由です。

食物繊維も難消化性なので大腸に届き、腸内細菌のえさになりますが、それと似ていますね。

オリゴ糖は腸内細菌たちのえさになり、腸内細菌は短鎖脂肪酸という物質を作ることが知られています。この短鎖脂肪酸が人間にとってはとてもうれしい物質で、腸内環境を整え、余計な脂肪を分解したり、生活習慣病を予防したり、免疫力を高めたりすることが知られています。

短鎖脂肪酸の効果がまとまっていたので、ご紹介すると…

・腸内を酸性に保って悪玉菌の繁殖を防ぐ
・腸の蠕動運動を活性化させる
・病原菌などの有害物質から守るバリア機能の強化
・余計な脂肪の分解
・糖尿病の予防
・免疫機能の調節によるアレルギー抑制
・大腸がんの予防
・カルシウム吸収を促して骨の強化
・妊娠しやすい体づくり

参考:http://zendamakin-fuyasu.com/oligoto-syurui/

こんなかんじです。ぜひぜひ、腸内細菌たちに短鎖脂肪酸をつくってもらいたいですね。

オリゴ糖の種類と違い

オリゴ糖はたくさんの種類がありますが、それぞれ原料や構造が違います。

どのオリゴ糖も食べると腸の中で腸内細菌のえさになりますが、腸内細菌はそれぞれ好きなオリゴ糖があるので、だれのえさになりやすいかが違ってきます。

元気になる腸内細菌、増殖する腸内細菌が異なるので、いろんな種類のオリゴ糖を少しずつ食べたほうがいいという考え方をおっしゃる専門家の方もいます。

それでは、ひとつひとつオリゴ糖の種類を確認してみましょう。

ビートオリゴ糖(ラフィノース)

ほうれん草と同じヒユ科に属する植物、甜菜(ビート)から抽出されるオリゴ糖です。
別名「ラフィノース」とも言い、医療の現場でも活躍するちょっと特殊なオリゴ糖です。

ビートオリゴ糖を扱う日本甜菜製糖株式会社さんのホームページには、ビートオリゴ糖(ラフィノース)についてこのように説明がありました。

粉末、顆粒、錠剤、カプセルなどの各種形状製品へのご利用には最適です。また、「易溶性」「熱安定性」「pH安定性」の特性から多種多様の食品に使用できます。その他食品以外の用途として、医療用としても使用されております。

参考:http://www.nitten.co.jp/nitten_raffinose.html

良く溶けるし、熱を加えても構造が変わったりせず、とても安定していることがわかります。それもそのはず、多くのオリゴ糖は酵素を反応させて抽出することが多いらしいのですが、ビートオリゴ糖は世界で唯一「天然で抽出する」ことができるんですって。

医療用としては、臓器移植の際の保存液に使われたりアトピーの改善に使われることもあるそうです。なんだか、とても安全性が高そうな印象がありますね。

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▼含まれるもの
甜菜
キャベツ
ブロッコリー
アスパラガス

ミルクオリゴ糖(ラクチュロース、ラクツロース)

ミルクオリゴ糖は、その名のとおりミルク由来のオリゴ糖です。牛乳に含まれる乳糖を原料として作られるオリゴ糖で、あかちゃんのミルクにミルクオリゴ糖(ラクチュロース、ラクツロース)を加えるとビフィズス菌が増えた!という研究結果が注目されました。

1957年、オーストリアのFriedrich Petuelyが、乳糖から作ったオリゴ糖、「ラクチュロース」を加えた粉ミルクを赤ちゃんに飲ませたところ、うんちのビフィズス菌数が、母乳を飲んでいる赤ちゃんに近づくことを発見し、この研究成果を発表した。ラクチュロースは、ヒトに消化・吸収されずに腸まで届くため、ビフィズス菌の餌となり、その結果ビフィズス菌が増えていたのだ。

参考:https://www.morinagamilk.co.jp/learn_enjoy/research/story/lactulose/

日本では長い間、森永乳業さんがミルクオリゴ糖(ラクチュロース、ラクツロース)の研究をされています。もともとはあかちゃん用のミルクに入れられたミルクオリゴ糖(ラクチュロース、ラクツロース)ですが、最近では大人向けの医薬品へと発展しています。

ラクチュロースを服用すると、①腸内で善玉菌であるビフィズス菌が増えてアンモニアを作る悪玉菌を減らし、②ビフィズス菌が作る有機酸が腸内で発生したアンモニアを吸収しにくくする、というダブルの効果を発揮し、血液中のアンモニアを減らすのだ。これらの効果が認められ、ラクチュロース(医薬品名はラクツロース)は、日本では1975年から「高アンモニア血症」用の薬として発売されている。

参考:https://www.morinagamilk.co.jp/learn_enjoy/research/story/lactulose/

高アンモニア血症という病気の方向けの薬として使われているのだとか。すごいですね、

▼含まれるもの
乳製品

フラクトオリゴ糖

フラクトオリゴ糖の「フラクト」とは、果物「fruct」を意味しています。砂糖に果糖が結合してできた果物産のオリゴ糖です。とても単純な構造をしているので人工的に作ることも可能で、たくさんの食べ物に応用されています。

そして何と言っても特定保健用食品(トクホ)として認定されていることで、有名なオリゴ糖です。
表示できる保健の用途をみてみると…

フラクトオリゴ糖が含まれておりビフィズス菌を増やして腸内の環境を良好に保つので、おなかの調子を整えます。

参考:http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin86.pdf

おなかの調子をととのえるというのが、効果としてうたえることのようです。また、虫歯になりにくい甘味料としても有名です。

▼含まれるもの
たまねぎ
アスパラガス
にんにく
トマト
バナナ

イソマルトオリゴ糖

醤油、みりん、味噌、清酒などの発酵食品や天然のはちみつに含まれるオリゴ糖です。
安いじゃがいもやとうもろこしのでんぷんを原料に酵素分解すれば作れるため、製造コストがかなり安く抑えられることが特徴です。

その原価の安さから市販のオリゴ糖にはこの「イソマルトオリゴ糖」が多く使われています。でも、ほかのオリゴ糖よりもちょっと消化・吸収されやすいようなので、他のものよりは腸に届きにくい(難消化性度が低い)といわれています。

よって、おなかを下す副作用は少なくなります。

イソマルトオリゴ糖も特定保健用食品(トクホ)認定されています。

▼含まれるもの
味噌
醤油
大豆
日本酒
はちみつ

オリゴ糖の種類と違いまとめ

オリゴ糖は、糖がいくつか結合したものの総称でした。その特徴は、小腸で分解されず、大腸まで届く難消化性であることで、腸内細菌のえさになり、腸内環境を整えてくれることがわかりました。

オリゴ糖の種類は多く、それぞれ構造や作り方が違うので、人間にとっても少しずつ違う効果となって現れます。

医療現場で使われているものもあれば、原価の安さから市販品として手に入りやすいものなどさまざまです。

おなかの中の腸内細菌によって好きなオリゴ糖が違うので、基本的にはいろんなものを食べることをお勧めしたいです。

参考にしてみてくださいね。

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長谷川ろみ

本サイトの編集長。元おデブの腸活研究家。小学生にして重度の便秘+肥満体でしたが、「腸活」により数十キロのダイエットに成功しました!現在も自分のカラダで人体実験中! 「自分の周りの人の腸内環境をアップデートして、100歳まで遊んでくれる仲間を作る」ことを目標に、腸活の情報発信やしくみづくりに挑戦しています♪ ▼プロフィール詳細はコチラ ▼活動内容詳細はコチラ ▼取材やお仕事の依頼はコチラ ▼instagramはコチラ ▼腸内革命ラジオ(Youtube)はコチラ

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