みりんを買おうとスーパーに行くと、「本みりん」と「みりん風調味料」があります。
おんなじものだと思っている人も多い「本みりん」と「みりん風調味料」だけど、実は原材料や作り方、アルコール分もぜんっぜん違うんです!
今回は、「本みりん」と「みりん風調味料」の違いや使い分け、そして新たなみりん「発酵調味料(塩みりん)」についてもまとめてみました。
この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら
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「本みりん」と「みりん風調味料」の違い
「本みりん」と「みりん風調味料」は、実はアルコールが含まれている、アルコール調味料なので、酒税法でその定義や分類が決められています。
まずはその分類から・・・大きくわけてみりん関連調味料は以下の3つに分けられます。
∟①本みりん
非酒類
∟②みりん風調味料
∟③発酵調味料(みりんタイプ調味料)
そう、お酒として扱われているのが「本みりん」。
アルコール飲料の「混成酒」に分類されます。酒税法で酒税がかけられ、製造するには免許も必要!ちゃんと発酵させて作ります。
それに比べて非酒類の「みりん風調味料」と「発酵調味料(みりんタイプ調味料)」は、作るのも食べるのももっとライトな感じ。笑
ここから「本みりん」と「みりん風調味料」と「発酵調味料(みりんタイプ調味料)」の違いを詳しく見ていきましょう。
みりんの違い1:原材料と作り方の違い
実は「本みりん」と「みりん風調味料」と「発酵調味料(みりんタイプ調味料)」の原材料や製造工程は全くと言っていいほど違います。
本みりん
=もち米、米麹、醸造アルコール、糖類など酒税法で定められた原材料のみ
=酒税法で定められた原材料以外を入れたら法律違反
みりん風調味料
=糖類、米、米麹、酸味料、調味料など
=規定がないので基本自由
発酵調味料(みりんタイプ調味料)
=糖類、米、米麹、アルコール、食塩など
=規定がないので基本自由
=必ず「塩」を入れる
本みりん
=糖化熟成(発酵)
みりん風調味料
=ブレンド
発酵調味料(みりんタイプ調味料)
=ブレンド、発酵、加塩など
本みりんは一定期間ちゃんと糖化熟成させるので、米麹の中の酵素がもち米のでんぷんやタンパク質を分解し、たくさんの糖類、有機酸やアミノ酸が生成されます。
その有機酸やアミノ酸が本みりん特有の風味になります。
一方、みりん風調味料は、水あめなどの糖類、米、米麹、うまみ調味料などをブレンドして作るので、発酵してないものがほとんどです。
発酵調味料(みりんタイプ調味料)は、実は「塩」が入っているのが特徴です。普通みりんは酒税法の対象になってしまうのですが、なるべくお酒として認識されないように「不可飲処理(=塩をいれる)」をしているんです。ちょっとずるい?笑 作り方♪
みりんの違い2:アルコール分の違い
「本みりん」と「みりん風調味料」と「発酵調味料(みりんタイプ調味料)」は、アルコール度数も全く違います。
本みりん
=12.5~14.5%
みりん風調味料
=1%未満
発酵調味料(みりんタイプ調味料)
=8%~15%
参考:宝酒造http://www.takarashuzo.co.jp/cooking/honmirin/report/report01.html
本みりんは糖化熟成の過程でアルコールが生まれます。みりん風調味料は、もともとブレンドしているだけなので、アルコールは入れずに酒税法にかからないようにしています。
発酵調味料(みりんタイプ調味料)は、酒税法にかからないぎりぎりのところまでアルコールが含まれます。
みりんの違い3:味の違い
味については、なかなか形容するのが難しいですが、かなり違う!と思います。個人的には。
本みりん
=本当に熟成された本みりんは、もうお酒です。笑
そのまま飲めちゃうし、めちゃくちゃおいしい!!
きーーーーっていう強い甘さではなく、発酵しているからこそのまろやかな甘みと旨みが感じられます。
みりん風調味料
=みりん風調味料は、あくまで「風」ですから、やっぱり「風」な感じがします。メーカーとか商品によるけど、水あめっぽさを感じたりします。
発酵調味料(みりんタイプ調味料)
=一番の特徴はやっぱり「塩」が入っていること。やはりちょっと本みりんなどとは違いますね。調味料として使いやすい感じ。
みりんの違い4:価格の違い
価格についてはシンプルにわかりやすく説明すると・・・
「本みりん>その他」になります。
▼価格
本みりん
=高い
みりん風調味料
=安い
発酵調味料(みりんタイプ調味料)
=安い
これはここまで読んでくださった方ならわかってくれると思うのですが、本みりんは本当に手間がかかっているんです。
ちゃんと糖化熟成しなくちゃいけないし、酒税法は守らないといけないし、製造免許はとらないといけないし。笑
だからどうしても本みりんは高級品になってしまう・・・お酒も高いでしょ?それと同じだとお考えいただければと思います。
番外編:「塩みりん」とは?
たまに「塩みりん」というみりんを見かけることがあるかもしれません。これは、「発酵調味料(みりんタイプ調味料)」と同じ意味で、塩が入っているみりんという意味です。
みりんタイプ調味料には、いろんな呼び方があるんですね。
=発酵調味料
=塩みりん
「本みりん」と「みりん風調味料」の使い分け
さて、ここからは「本みりん」と「みりん風調味料」の使い分けです。値段もアルコール分も原材料も全く違う2種類のみりん。
どうやって使うのが、おいしく、かしこいのでしょうか?
おすすめの使い分け法1:本みりん
本みりんの大きな特徴は、
アルコールが含まれていること
です。ということは・・・
食材にうまみ成分が浸透しやすい
魚や肉などの生臭みを消してくれる
煮崩れを防いでくれる
ということとイコールになります。
となると、やっぱり「煮込み料理」に最適です!
お魚やお肉の生臭さが心配な煮込みでも、ふか~いうま味がある美味しい煮物が作れます。
あと、個人的にはお酒代わりにそのまま飲むという楽しみ方ができるのも「本みりん」だけのように思います♪
おすすめの使い分け法2:みりん風調味料
みりん風調味料の大きな特徴は、
アルコールが含まれていないこと
価格が安いこと
です。ということは・・・
という大きな特徴があります。
みりん風調味料は、火を加えずに作る「マリネ」などに最適です。価格がお安いので気軽に味に深みを出したい時に使えるのもいいですよね。
まとめ:「本みりん」と「みりん風調味料」の違い
「本みりん」と「みりん風調味料」は、似ているようで全く違う調味料であることがわかっていただけましたか?
本みりんは、そのまま飲んだり、煮もの料理に使うのがおススメ、
みりん風調味料は、マリネなどの火を使わない和え物や気軽に味を調整したい時におススメです。
原材料も作り方も全く違う「本みりん」と「みりん風調味料」なので、まだどちらかしか使ったことがない方がいたら、両方味比べしてみるとおもしろいですよ。
参考にしてみてね。
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