
今回は、こんな疑問にお答えします。
・ヤクルトに含まれる「乳酸菌シロタ株」は大腸がん予防効果が認められている
・ヤクルトに含まれる「乳酸菌シロタ株」は乳がん予防効果が認められている
・「乳酸菌シロタ株」をはじめとするプロバイオティクスは、がん手術後のトラブルを減らす可能性がある
1935年の発売開始以来、多くの方に愛されてきた乳酸菌飲料「ヤクルト」。
80年の歴史の中で、ヤクルト製品にに使われている乳酸菌やビフィズス菌について多くの研究が行われてきました。


そこで今回は、ヤクルトに含まれる「乳酸菌シロタ株」と癌との関係を大解説!大腸がんや乳がんの予防効果があるとされる根拠について、ご紹介してみましょう。

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目次
結論!ヤクルトは癌のエサはウソ!むしろ癌に効く研究が進行中
「ヤクルトは癌のエサ」説については、特に根拠となりそうなエビデンスは見つけられませんでした。
その代わりに気になったのが、ヤクルトと癌予防との関係です。
ヤクルトの創始者である代田稔博士は、腸内微生物研究を中心とした生命科学の研究に取り組まれる中で、乳酸菌やビフィズス菌が持つ病気にかかりにくくする力に注目。

=学術名:ラクトバチルス カゼイ シロタ株
=乳酸菌飲料「ヤクルト」に使われている菌

腸内環境のバランスを整えてくれる菌たち(=プロバイオティクス)と一緒に生きていくこと(=共生)が、ヒトの病気予防の観点から重要視されはじめているのです。
プロバイオティクス(療法)とは?
プロバイオティクスとは、1989年にイギリスの微生物学者Fullerによってつくられた言葉です。
=プロバイオティクスのエサになり、働きを助ける物質のこと
=オリゴ糖、食物繊維など

最近では、プロバイオティクスとプレバイオティクスの両方を同時に摂取すること、もしくはその食品・サプリメントなどを「シンバイオティクス」と呼んでいて、その病気予防効果や老化予防効果が注目されています。
シンバイオティクスの効果
最近では、プロバイオティクスとプレバイオティクスの両方を同時に摂取すること、もしくはその食品・サプリメントなどを「シンバイオティクス」と呼んでいます。
その病気予防効果や老化予防効果が注目されています。
➁抗がん薬・治療の副作用が弱くなる
➂がんの免疫療法薬の効果が高まる
➃感染症の予防効果が高まる
➄老化予防効果が高まる
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ヤクルトが癌に効くと言われる理由
ヤクルトが癌に効くと言われる理由は、ヤクルトに含まれる乳酸菌シロタ株が、癌になりにくくしたり、抗がん薬・治療の副作用を弱くすることがわかってきたためです。
理由➁ 乳酸菌シロタ株の乳がん予防効果
理由➂ 乳酸菌シロタ株の食道がん感染症予防効果
一つずつ見ていきましょう。
理由➀ 乳酸菌シロタ株の大腸がん予防効果
乳酸菌シロタ株には、大腸がん予防効果が認められたという研究結果(※1)があります。
大腸がんのリスクが高い398人の患者さんを4つのグループに分け、長期的に臨床試験を行いました。
そこで分かったことは、以下のとおりです。


理由➁ 乳酸菌シロタ株の乳がん予防効果
乳酸菌シロタ株には、乳がん予防効果が認められたという研究結果(※1)があります。
乳がん患者とそうでない人の過去の生活習慣を調査し、大豆イソフラボンと乳酸菌シロタ株が乳がんの発症にどのくらい関係しているか調べたものです。
そこで分かったことは、以下のとおりです。

理由➂ 乳酸菌シロタ株の食道がん感染症予防効果
乳酸菌シロタ株には、食道がん感染症予防効果が認められたという研究結果(※2)があります。
食道がんの手術を行うと、その後にバクテリアルトランスロケーション(BT)と呼ばれる腸内細菌の異常が起こりやすくなることが知られています。
=腸内に生息する生菌が腸管上皮を通過して腸管以外の臓器に移動すること
原因➁ 粘膜上皮細胞や粘液層が損傷した場合
原因➂ 粘液層の減少、粘膜上皮の虚血による損傷、放射線照射による粘膜上皮細胞のターンオーバー異常などが起こった場合
原因➃ 糖尿病、癌、熱傷、外傷などの全身性の消耗性疾患の場合
しかし、この研究では乳酸菌+ビフィズス菌+オリゴ糖を摂取しただけで、通常約36%の人に起こる重度の胃腸障害が約5%にしか起こらなかったことがわかりました。
➁ビフィズス菌ビフィドバクテリウム ブレーベ ヤクルト株を100億個含む発酵乳飲料 1 本(100ml)
➂ガラクトオリゴ糖液糖15g


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まとめ~ヤクルトは癌のエサはウソ!むしろ癌に効くと言われる理由3選~
「ヤクルトは癌のエサ」説については、特に根拠となりそうなエビデンスは見つけられませんでした。
その代わりに気になったのが、ヤクルトと癌予防との関係です。
ヤクルトに含まれる乳酸菌シロタ株はもちろん、乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスと腸内細菌のエサであるオリゴ糖や食物繊維などのプレバイオティクスを両方同時に摂取することによる、病気予防効果や老化予防効果が注目されています。
➁抗がん薬・治療の副作用が弱くなる
➂がんの免疫療法薬の効果が高まる
➃感染症の予防効果が高まる
➄老化予防効果が高まる
また、ヤクルトに限って研究データを探してみると、ヤクルトが癌に効くと言われる理由もわかりました。
ヤクルトに含まれる乳酸菌シロタ株が、癌になりにくくしたり、抗がん薬・治療の副作用を弱くするというエビデンスは多く存在します。
エビデンス➁ 乳酸菌シロタ株の乳がん予防効果
エビデンス➂ 乳酸菌シロタ株の食道がん感染症予防効果
腸内環境を整えておくことは、病気予防や老化予防の観点から、今後ますます大事になることが予想されます。
乳酸菌などのプロバイオティクスはもちろん、発酵食品などのプレバイオティクスも意識してとりたいですね。
発酵食品を食生活にとりいれるコツを学ぶなら、発酵ライフアドバイザー養成講座もおすすめです。
資格取得者限定の勉強会やコミュニティでは、生活に密着した発酵食品を活用するヒントも得られます。参考にしてみてね。
参考文献~ヤクルトは癌のエサはウソ!むしろ癌に効くと言われる理由3選~
https://www.nyusankin.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/12/Nyusankin_483_a.pdf
https://release.nikkei.co.jp/attach/624324/01_202112211345.pdf