【驚愕】ヤクルト1000は癌のエサ説の真相は?糖分が危険?乳酸菌シロタ株が癌に効くと言われる理由3選

ヤクルトは癌のエサはウソ!むしろ癌に効くと言われる理由3選【大腸がん予防】

【この記事で解決できるお悩み】
・検索結果に「ヤクルト1000は癌のエサ」と出てくる!コレってホント?
・ヤクルト1000の糖分は、癌のエサになるの?
・乳酸菌シロタ株は、癌を遠ざける?一体、どっちがホント?!

長谷川ろみ

この記事では、こんなお悩みを解決します!

1935年の発売開始以来、多くの方に愛されてきた乳酸菌飲料「ヤクルト」。

「ヤクルト400」「ヤクルト1000」など、現在ではその種類も増え、自分に合う商品を選べるようになりました。

ヤクルト1000とY1000


引用: ヤクルト公式サイト

ヤクルト1000が気になる人

約80年も愛されてきたヤクルト製品なのに、ネット上で検索すると、「ヤクルトは癌のエサ」という言葉が出てくる!これどういう意味?!

そこで今回は、「ヤクルト400」「ヤクルト1000」などに含まれる「乳酸菌シロタ株」と癌との関係を徹底調査!

ヤクルト1000は癌のエサ説の真相を整理してみましょう。

長谷川ろみ

この記事を書いた人:
腸活研究家 長谷川ろみ
発酵食品にハマり、ダイエットなしで12㎏減。痩せたことをきっかけに腸を愛でる生活に目覚める。重度の便秘から解放され、腸活研究家として活動開始。今では発酵ライフ推進協会通信校校長を務め、昔の自分と同じ悩みを持つ方に向けて腸や菌のおもしろさを発信中。詳しくはこちら

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目次

結論!ヤクルト1000は癌のエサ説はウソ!でも…ウワサされる原因あり

「ヤクルト1000は癌のエサ」説については、特に根拠となりそうなエビデンスは見つけられませんでした。

具体的に科学的な根拠があるウワサじゃないようです。

長谷川ろみ
科学的な根拠がないのに、「ヤクルト1000は癌のエサ」っていう言葉が出てくるなんて…逆にかなり違和感あるよね…

このウワサの真相は、「ヤクルト1000」や「ヤクルト400」に含まれる糖分にあります。

ヤクルト1000や400には多くの糖分が含まれる!

ヤクルト1000や400は、機能性表示食品であり、その効果が注目されがちです。

機能性表示食品
=事業者の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに 機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品のこと

ヤクルト1000が届けられている機能性は、以下の3つです。

・おなかの調子を整える
・ストレス/緊張の緩和
・睡眠の質の向上

しかし、あくまでヤクルト1000は医薬品ではなく、食品です。

食品に求められるのは、やはり「おいしさ」。おいしくするためにもちろん砂糖などの糖分も多く含まれています。

ヤクルトに含まれる糖分と言えば、砂糖、ぶどう糖果糖液糖、高果糖液糖、果糖など。

ヤクルトに含まれる炭水化物を角砂糖に換算すると、約4個になります。

長谷川ろみ
白米の炭水化物量と比べると、大体3分の1程度。微妙なラインだなぁ…少ないと思う人もいそうだけど、多いと思う人もいるかもしれませんね。
ヤクルト1000の炭水化物の量
ヤクルト1000ヤクルト400ヤクルト400LT白米
乳酸菌_ヤクルト乳酸菌_ヤクルト乳酸菌_ヤクルト白米_ヤクルト
分量(ml)1008080100
エネルギー(kcal)636243156
たんぱく質(g)1.51.01.02.5
脂質(g)0.10.10.10.3
炭水化物(g)14.114.49.537.1
炭水化物の角砂糖換算(個)4.34.42.911.2
乳酸菌シロタ株1000億個400億個400億個
原材料砂糖(国内製造)、脱脂粉乳、ぶどう糖果糖液糖、高果糖液糖/安定剤(大豆多糖類)、香料ぶどう糖果糖液糖(国内製造)、砂糖、脱脂粉乳/香料砂糖(国内製造)、脱脂粉乳、果糖、ぶどう糖果糖液糖/安定剤(大豆多糖類)、香料、甘味料(スクラロース)

引用(白米について):文部科学省|食品成分データベース(日本食品標準成分表2020年版)
引用(その他について):乳酸菌シロタ株|ヤクルト公式サイト

砂糖=癌のエサという表現がウワサの元?

砂糖=癌のエサという表現は、今に始まったものではありません。

ヤクルトに限らず、砂糖が多く含まれた飲料や菓子類に関して、古くから注意喚起の一環で使われてきた言葉です。

でも…専門家の中には、「砂糖=癌のエサという表現は、癌のメカニズムを単純化しすぎている」と指摘する人もいます。

癌細胞がブドウ糖を必要とするのは事実だとしても、癌細胞は糖類以外のアミノ酸や脂肪も必要とするからです。

一般社団法人日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT)が提供する海外がん医療情報リファレンスによると、糖類とがんの関係は明確な因果関係があるわけではありません。

長谷川ろみ
この資料の中には、糖類とがんについて、こんな一説があるの。
「糖類抜き」の食事をすることで、がんになるリスクが下がったり、がんと診断された場合の生存率が上がったりするという証拠はありません。
引用:砂糖とがん-知っておきたいこと|海外がん医療情報リファレンス
長谷川ろみ
ヤクルト1000は癌のエサ説は、まだ正しいとも正しくないとも言えなそうです。

一方、真逆ともいえる「ヤクルトと癌予防との関係」も注目されています。

ヤクルトと癌予防の関係

ヤクルトの創始者である代田稔博士は、腸内微生物研究を中心とした生命科学の研究に取り組まれる中で、乳酸菌やビフィズス菌が持つ病気にかかりにくくする力に注目。

長谷川ろみ
ここで特に研究がすすめられたのが、腸内の悪玉菌の力を弱める「乳酸菌シロタ株」ですね。ヤクルトに使われている乳酸菌です。
乳酸菌シロタ株
=学術名:ラクトバチルス カゼイ シロタ株
=乳酸菌飲料「ヤクルト」に使われている菌
長谷川ろみ
ヤクルトでは、乳酸菌シロタ株に注目されているけど、他社でもそれぞれ腸内環境のバランスを整えてくれる菌に注目して研究がすすめられています。

腸内環境のバランスを整えてくれる菌たち(=プロバイオティクス)と一緒に生きていくこと(=共生)が、ヒトの病気予防の観点から重要視されはじめているのです。

プロバイオティクス(療法)とは?

プロバイオティクスとは、1989年にイギリスの微生物学者Fullerによってつくられた言葉です。

プロバイオティクス
=腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスを改善することにより人に有益な作用をもたらす生きた微生物
=乳酸菌、ビフィズス菌など
プレバイオティクス
=プロバイオティクスのエサになり、働きを助ける物質のこと
=オリゴ糖、食物繊維など
長谷川ろみ
つまり、腸内環境を整えてくれる微生物…乳酸菌とかビフィズス菌のことです。ヤクルトでいうと乳酸菌シロタ株もプロバイオティクスです。

プロバイオティクスに関しては、いくつかの病気改善について科学的な根拠がありますが、まだわかっていないことが多いのも事実…。

十分なエビデンスがあるとは言えないものの、副作用がほとんどないことも同時に知られていて、注目されています。

厚生労働省が科学的根拠に基づいて作成された学術論文などをもとに作成している公式サイト「eJIM」では、プロバイオティクスで改善する可能性があるエビデンスがある疾患として、以下を挙げていました。

アメリカ合衆国の政府機関である米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration:FDA)は、プロバイオティクスについて、まだいかなる健康強調表示も認めていません。しかし、年々プロバイオティクスと健康、そして病気予防の可能性に関するエビデンスが増えています。

2018年に国立長寿医療研究センターが発表した内容(※3)によると、加齢によって増加する血中の炎症性サイトカインが乳酸菌を摂取すると抑制されることも動物実験で確認されています。

長谷川ろみ
これからの研究結果に期待しちゃいますね。

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ヤクルトが癌に効くと言われる理由

ヤクルトが癌に効くと聞くと、まったくのウソやウワサだと考える人もいるかもしれません。

でも、ヤクルトが癌に効くと言われるのには理由があります。

まだ十分なエビデンスであるとは言えないものの、一定の研究結果が発表されはじめたためです。

理由➀ 乳酸菌シロタ株の大腸がん予防効果
理由➁ 乳酸菌シロタ株の乳がん予防効果
理由➂ 乳酸菌シロタ株の食道がん感染症予防効果
長谷川ろみ
ヤクルトに含まれる乳酸菌シロタ株が、癌になりにくくしたり、抗がん薬・治療の副作用を弱くすることがわかってきたんだって。

一つずつ見ていきましょう。

理由➀ 乳酸菌シロタ株の大腸がん予防効果

乳酸菌シロタ株には、大腸がん予防効果が認められたという研究結果(※1)があります。

大腸がんのリスクが高い398人の患者さんを4つのグループに分け、長期的に臨床試験を行いました。

A:食事指導+小麦ふすまビスケット(食物繊維3.1g含有)
B:食事指導+乳酸菌シロタ株
C:食事指導+小麦ふすまビスケット+乳酸菌シロタ株
D:食事指導のみ

そこで分かったことは、以下のとおりです。

➀小麦ふすま投与グループ(A・Cグループ)の腺腫発生率が、非投与グループ(B・Dグループ)に比べ1.3倍高くなった
➁乳酸菌シロタ株投与グループ(B・Cグループ)の腺腫発生率が非投与グループ(A・Dグループ)に比べて若干少なくなった
➂乳酸菌シロタ株投与グループの腺腫異型度(軽度、中等、高度)の進行は抑えられ、2年目で0.80(20%のリスク低減)、4年目では0.65(35%のリスク低減)が確認できた
乳酸菌シロタ株の異形進行抑制効果
長谷川ろみ
この結果を見ると腺腫発生率はそんなに変わらないものの、乳酸菌シロタ株はがんになるリスクが高い「高度異形」になるスピードを遅らせることがわかりました。

理由➁ 乳酸菌シロタ株の乳がん予防効果

乳酸菌シロタ株には、乳がん予防効果が認められたという研究結果(※1)があります。

乳がん患者とそうでない人の過去の生活習慣を調査し、大豆イソフラボンと乳酸菌シロタ株が乳がんの発症にどのくらい関係しているか調べたものです。

そこで分かったことは、以下のとおりです。

➀大豆イソフラボンの摂取頻度が多ければ多いほど、発症リスクは低下する
➁乳酸菌シロタ株の摂取頻度が多い人(週4回以上)と少ない人(週4回未満)の発症リスクを比較すると、摂取頻度が多い人1に対し、少ない人は0.65である
➂大豆イソフラボンも乳酸菌シロタ株も摂取が多い人(週4回以上)と少ない人(週4回未満)の発症リスクを比較すると、摂取頻度が多い人1に対し、少ない人は0.35である

乳酸菌シロタ株と大豆摂取頻度と乳がん発症リスク

長谷川ろみ
大豆イソフラボンと乳酸菌シロタ株の両方を多く採ると、なんと乳がんの発症リスクが約3.5割に!これは採りたくなっちゃう…

理由➂ 乳酸菌シロタ株の食道がん感染症予防効果

乳酸菌シロタ株には、食道がん感染症予防効果が認められたという研究結果(※2)があります。

食道がんの手術を行うと、その後にバクテリアルトランスロケーション(BT)と呼ばれる腸内細菌の異常が起こりやすくなることが知られています。

バクテリアルトランスロケーション(BT)
=腸内に生息する生菌が腸管上皮を通過して腸管以外の臓器に移動すること
原因➀ 抗生物質投与などによって腸内細菌のバランスが崩れた場合
原因➁ 粘膜上皮細胞や粘液層が損傷した場合
原因➂ 粘液層の減少、粘膜上皮の虚血による損傷、放射線照射による粘膜上皮細胞のターンオーバー異常などが起こった場合
原因➃ 糖尿病、癌、熱傷、外傷などの全身性の消耗性疾患の場合

しかし、この研究では乳酸菌+ビフィズス菌+オリゴ糖を摂取しただけで、通常約36%の人に起こる重度の胃腸障害が約5%にしか起こらなかったことがわかりました。

➀乳酸菌ラクチカゼイバチルスパラカゼイシロタ株を400億個含む発酵乳飲料1本(80ml)
➁ビフィズス菌ビフィドバクテリウム ブレーベ ヤクルト株を100億個含む発酵乳飲料 1 本(100ml)
➂ガラクトオリゴ糖液糖15g
シンバイオティクス摂取による重度の胃腸障害の割合
長谷川ろみ

これぞシンバイオティクスですね!普段から食べておきたくなりました…!

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まとめ:ヤクルト1000は癌のエサ説の真相は?糖分が危険?

「ヤクルトは癌のエサ」説については、特に根拠となりそうなエビデンスは見つけられませんでした。

その代わりに気になったのが、ヤクルトと癌予防との関係です。

ヤクルトに含まれる乳酸菌シロタ株はもちろん、乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスと腸内細菌のエサであるオリゴ糖や食物繊維などのプレバイオティクスを両方同時に摂取することによる、病気予防効果や老化予防効果が注目されています。

また、ヤクルトに限って研究データを探してみると、ヤクルトが癌に効くと言われる理由もわかりました。

ヤクルトに含まれる乳酸菌シロタ株が、癌になりにくくしたり、抗がん薬・治療の副作用を弱くするというエビデンスは多く存在します。

エビデンス➀ 乳酸菌シロタ株の大腸がん予防効果
エビデンス➁ 乳酸菌シロタ株の乳がん予防効果
エビデンス➂ 乳酸菌シロタ株の食道がん感染症予防効果

腸内環境を整えておくことは、病気予防や老化予防の観点から、今後ますます大事になることが予想されます。

乳酸菌などのプロバイオティクスはもちろん、発酵食品などのプレバイオティクスも意識してとりたいですね。

参考にしてみてね。

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参考文献

(※1)「がん」や「感染症」の予防とプロバイオティクス(株式会社ヤクルト本社 中央研究所)
https://www.nyusankin.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/12/Nyusankin_483_a.pdf

(※2)日本経済新聞「ヤクルトと名大、術前化学療法を受ける食道癌患者におけるシンバイオティクス摂取の有効性を確認」
https://release.nikkei.co.jp/attach/624324/01_202112211345.pdf

(※3)プロバイオティクスについて知っておくべき5つのこと|厚生労働省統合医療に係る情報発信推進事業「eJIM」
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/communication/c03/07.html

(※4)乳酸菌の摂取により、加齢による腸の炎症や網膜神経節細胞死が抑制(国立長寿医療研究センター)
https://www.ncgg.go.jp/ri/report/20181127.html

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